[戻る]
科目名キャビンアテンダント(CA)実習
担当者中村 仁、笠井 玲子
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法実習
授業題目CAにふさわしいおもてなしマインドとスキルを体得する
授業の達成目標航空会社のCAや地上職を目指す人はもちろん、サービス業全般に興味を持っている人を対象として、一期一会に始まるおもてなしのマインドとその表現方法の基礎を体得する。「航空会社」「CA」を学びの切り口としているが、そこだけにとどまらず、真のゴールは「広く社会に通用するキャリアパーソンになること」である
今年度の授業内容機内を模して椅子やワゴンを設置した実習室(モックアップ教室)で、臨場感のあるサービススキルを磨く機会を設ける。「イマドキのサービス」への感性を高める場面別実習のほか、面接実習に至るまで網羅する
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前学習が必要な場合は、授業の前日までにポータルに資料を登録・掲示を出し、授業で資料に関する質問を行う。 合計7.5時間
自習に関する一般的な指示事項CAのおもてなしの心は、ただ知識をインプットするだけでなく、言葉や態度で表現できるようになることが欠かせない。そのため、授業で学ぶ基礎を日常生活でも能動的に実践していくことが体得の近道である。トライ&エラーの精神で失敗を恐れず積極的に臨んで欲しい。
第1回
  • オリエンテーション:本実習の概要と心構え
  • 講師自己紹介/参加者1人ずつ自己紹介(スピーチ)
第2回
  • 経産省提唱の人生100年時代に求められる「社会人基礎力」について考える
  • CSについて学び、自己のサービス体験を振り返る。マナー・サービス・ホスピタリティの違いについて確認し、日本人ならではのホスピタリティへの理解を深め、CAという仕事の意義と役割を知る
第3回
  • 航空業界のこれまでと現在、そして今後の展望について、新型コロナの影響を踏まえながら概説。また、航空会社のみならず他企業でも役立つ企業研究の方法(分析の仕方や将来性の見方)についても合わせて伝える
第4回
  • 聞く・聴く・訊くの3つのきくの違いを知る
  • 機内業務も地上業務も1人ではできない事実を知り、チームの一員としてチームパフォーマンスを高めるコツを演習を通して体験的に学び、チームの相乗効果を体感する
第5回
  • 前回の演習を振り返り、演習を通して体感した生産性の高い仕事の仕方を今後の自分にどう活かすかを考える
  • 言葉遣い:傾聴力について/言葉遣いのポイント/接客用語・ビジネス用語基本
第6回
  • 言葉遣い:おもてなしの心を表す表現や行き届いたサービスを伝える表現を知り、機内や地上業務で必須のフレーズを身につける
  • 機内の応対用語/敬語での会話練習/使用を避けたい言葉
第7回
  • サービス実習①日本語:CA実習室を使用して、搭乗前、機内で使う言葉と動作を場面別に学ぶ。一期一会の心をサービスに具現化するおもてなしスキルの基礎を実習形式で体得する
第8回
  • サービス実習②CA実習室において、ゲートでのお迎えから、離陸時の安全確認、カートを用いた飲み物・ミールサービス、着陸時の安全確認、お見送りまで一連の流れで使う基本的な日本語・英語を実習により学ぶ
第9回
  • サービス実習③CA実習室を使い、ゲート、機内でのお迎え、安全確認、飲み物・ミールサービス等の場面別対応法と、高齢者、赤ちゃん・お子様連れの方、1人旅の方などお客様のタイプ別対応法を学ぶ
第10回
  • サービス実習④CA実習室において、お客様とCAの役割になり、搭乗時~飲み物・お食事提供~機内販売~書類配布~降機の各場面で起こり得る不測の事態やご指摘対応を想定してロールプレイを行う。お客様の不満を解消し、満足度を高める言葉や動作のポイントを学ぶ
第11回
  • 面接対策①:就職対策への心構えを築き、入室~退室の基本動作と印象の良い自己紹介の仕方(大学名・名前の名乗り)を実習。航空会社や一流企業の内定が獲得できるよう、面接で自分をどう魅せるか、面接場面を想定した言葉と動作の基礎を学ぶ
第12回
  • 面接対策②:自己分析の仕方をペアワークで学び、自己PRを作成し、実習する。限られた時間で等身大の自分を表現できたかお互いにチェックし合い、講師のアドバイスによりさらなる向上を目指す
第13回
  • 面接対策③:面接において自己紹介や志望動機を臆せず語る意識を高め、集団面接・グループディスカッションのシミュレーションを通して苦手意識を克服する
第14回
  • CA実習を受講して身についていること・身についていないことの棚卸しを行う。身についていないことを課題として、改善のための具体的な方法を互いに学び合う
  • 期末試験前の総復習として、気配り・気遣い・気働きの必要性と表現の仕方や、チーム内で相乗効果を活かすコミュニケーションのあり方、自分の特性を活かす企業選びのコツや面接のポイントを再度学ぶ
授業の運営方法できる限り実習の時間をとって進める。体得型の授業であり発言の機会も多いため、積極的な参加を期待する。
対面を基本とするが、オンライン授業・ハイブリッド授業の際は、ポータル機能とオンライン会議システム(Zoom)を使用する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業内で個別にフィードバック。良い点・改善点などアドバイスを行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 20% 筆記試験
小論文・レポート 20% 授業内容に関連するレポート
授業参加 60% グループワーク・発表・他学生へのコメントなどの授業態度の積極性(私語厳禁)
テキスト 授業時に適宜資料を配布する。オンライン授業・ハイブリッド授業の際はポータルに資料を登録する
参考文献 講義内で適宜紹介する
関連ページ 株式会社J-Labo https://j-labo.co.jp/
その他、履修生への注意事項
  • 定期試験は、定期試験期間に実施
  • 成績評価:授業参加60%(出席率、発表・他学生へのコメントなどの授業態度の積極性)、小論文・レポート・定期試験40%
  • カリキュラムによっては、専門性の高い講師をゲストに招いて講義を行う
  • オンライン授業・ハイブリッド授業の際は、ポータル機能とオンライン会議システム(Zoom)を使用
  • オンライン会議システム使用中の録画・録音は禁止
  • オンライン授業の際の出席カウントは、オンライン会議システムで点呼
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】
実務経験の概要 日本航空のCA(国際線)を経験後、JALアカデミーでコミュニケーション&マナーのチーフインストラクターとして活躍。事業部長を経て、JALグループ初の女性取締役に就任。
2011年9月J-Labo を設立、現在は代表取締役社長として人財育成コンサルティング業に従事。
実務経験と授業科目との関連性 日本航空のCA(国際線)を13年経験。JALアカデミー・J-Laboの就職対策セミナーにおいて、3000人以上の学生を担当し、CAをはじめとする希望の就職へと導いた。