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科目名東京観光デザイン
担当者篠原 靖
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目東京観光デザイン/首都東京の未来型観光を考える

授業の達成目標日本の経済成長と観光の 関係を学びウイズコロナ時代の政府が取り組む観光政策を学び観光立国の重要性や日本が国際競争に打ち勝つために必要となる課題を理解します。
(1)政府は2030 年には6000万人の外国人旅行者の獲得を目指し、まさに観光はわが国成長戦略として位置づけられていますアフターコロナ時代の観光産業や都市観光の在り方を受講生と一緒に考えます。
(2)日本の観光復活に果たす東京の観光デザインの重要性と役割を様々な角度から学びます。
(3)観光先進国の諸外国の観光施策や都市観光の魅力を理解します。
(4)サービス業としての観光産業の特質を理解し、サービスに価値を創造する事の大切さを理解します。
(5)受講者数より観光を学ぶ女子大生が考える東京ツアーをテーマに企画提案実習を採用します。
今年度の授業内容日本の経済成長と観光の関係を学び首都東京の観光の魅力と役割を学びます。講義の後半では講義内で学んだ東京の歴史、文化、しきたり、食等の特性を生かし、学生が提案する「新たな東京観光の提案」と題した東京観光ツアーを各自で企画していただきます。

政府は昨年10月以降、インバンド観光客の受入を段階的に緩和し現在では特定国を除き入国規制の撤廃に踏み切った。世界の観光客から訪れたい国、NO1の日本であるが、魅力的な観光コンテンツの豊富さと相俟って、大切になるのは様々な観光地における新たな地域資源の磨き上げや再編集など受け入れ態勢の整備、更には若年層の労働力不足、周辺地域との連携不足など様々な課題を抱えている。本授業においてはこれらの課題に対し前向きにチャレンジし、日々努力をされている旅行産業の最新の動きや各種政策の考え方や観光産業が抱える現場の課題を共有し、次なる観光立国の構築に向けて意見を理解する。

東京には著名な観光スポットが次々に誕生するなど、政治・経済等の中心である東京は同時に多くの外国人を魅了する一大観光地でもある。この授業は大学の所在する東京圏固有の魅力あふれる観光コンテンツの先進的事例等を取り上げ、いかにして着想・構想・起業化され集客に成功したかの過程を細部に渡って学びます。

具体的には新たなツアーコンセプトの模索、立地の選定、法的規制面の検討、施設の設計、巨額資金の調達、関係先・地域・行政等との連携、集客、輸送、開業、運営に至る大規模型観光デザインの各段階を学習し、魅力ある有機的経営体として全体をマネジメントし得る、一般企業にも広く応用できる観光デザイン能力を高めます。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について観光産業界における様々な課題に関して必要に知識を得るための様々な角度から観光の現状を学びます。
前半の講義では東京の地形・気候・歴史・文化・食・エンターテーメント等東京の観光資源を学び、後半の授業時間内で受講生が考える「新たな東京観光のツアー」企画を作成していただきます。楽しく首都東京の観光資源を学び合わせて旅行企画の基礎を実習形式で学びます。(合計15時間程度)
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項1、詳しい運営方についてはポータルサイトの授業連絡にて指示いたします。こまめにチェックをお願いします。
2、教材として適宜課題図書を指定します。
3、ポータルサイトの課題管理機能を利用し資料配布や課題の提出を行います。
4、受講生の希望があれば個別に遠隔での質問にも対応して行きます。
第1回日本の経済と観光の関係(役割)、観光立国日本の実現と東京が果たす都市観光の役割と課題
第2回日本の観光の歴史と江戸の観光
第3回江戸の歴史と日本橋の繁栄 舟運との関係  (新たな観光資源として東京の内部河川)
第4回日本の娯楽文化と浅草の繁栄 (江戸城を中心に見た山の手と下町のそれぞれの魅力)
第5回東京遊覧と「はとバス」の運行 (東京観光の新たなステージ)
第6回外国人から見た東京の魅力 「クールJAPAN」とは・・
第7回「クールJAPAN(1)」:江戸時代から伝承される下町のモノづくり文化(伝統工芸)
第8回「クールJAPAN(2)」:原宿・表参道に代表されるファッション文化(美バウンド)
第9回「クールJAPAN(3)」:日本の温泉文化(江戸の銭湯)と世界文化遺産の日本食
第10回*学生による「新たな東京観光のツアー」企画作成する指導
第11回*学生による「新たな東京観光のツアー」企画作成する指導
第12回【学生による「新たな東京観光のツアー」企画発表(プレゼン)①
第13回【学生による「新たな東京観光のツアー」企画発表(プレゼン)②
第14回★:総括講義:学びを振り返り2030年に向けた日本の観光と東京の都市観光のあるべき姿。(受講生の皆さんに期待するもの)
授業の運営方法①毎回の授業終了時には質問などの時間を確保し授業の理解度を深める体制を確立しています。
②講座会期中に2~3回の小レポートの提出を求めます。提出はポータルの課題提出機能を利用します。
③後半の授業時間内では受講生が考える「新たな東京観光のツアー」企画を作成していただきます。楽しく首都東京の観光資源を学び合わせて旅行企画の基礎を実習形式で学びます。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法2,講義後半では講義内で学んだ東京の歴史、文化、しきたり、食等の特性を生かし、学生が提案する「新たな東京観光の提案」と題した東京観光ツアーを各自で企画していただきます。こうした実習を通してツアー企画の基本を学びます。


評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 40% 授業全体の理解度を評価します
小論文・レポート 20% 理解を深めるための小レポートの作成で評価します。
授業参加 30% 出席を重んじます。
その他 10% 積極的な発言など能動的な授業参加を評価します。
テキスト 講義開始後にテキストを指定します。
参考文献 ①まちづくり×インバウンド 成功する「7つの力」  中村 好明(著)
朝日出版社(2016/10発売)商品コード: 9784255009544 NDC分類 689.21
②デービッド・アトキンソン 新・観光立国論 デービッド アトキンソン (著) 
 東洋経済新報社 (2015/6/5発売) ISBN-13: 978-4492502754
③江戸東京まち歩きブック(東京シティガイド検定公式テキスト)東京観光財団
関連ページ https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%B7%A1%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%80%80%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E9%9D%96&fr=top_ga1_sa&ei=UTF-8&ts=24387&aq=-1&oq=&at=&ai=004dff69-523b-4858-b2d5-c2f72a177


その他、履修生への注意事項 授業終了後、出席確認書をポータルの課題提出機能に添付で送付していただきます。
観光関連業界への就職希望者に要求される観光全体の仕組みなどの業界知識も合わせて指導します。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】
実務経験の概要 担当教員は30年間旅行産業で勤務し豊富な実務経験を有しております。現在は内閣官房や観光庁等、政府の様々な観光事業計画を策定しています。他の授業で学んだ理論を実務の舞台で活用出来る様に理論と実学の融合を目指した実践型の楽しい授業運営を目指します。
実務経験と授業科目との関連性 実務経験と授業科目との関連性
観光産業で30年以上の勤務を経験し,旅行産業のマーケティング・企画・広報・人事・教育など様々な分野第1線で活躍し多くの成果を出して来ました。本授業では豊富な経験と知見ベースに実務家教員ならではの分かり易く解説します。