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科目名テーマパーク
担当者磯貝 政弘
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目テーマパークの文化史上の存在意義と経営戦略
授業の達成目標(1)本授業では、テーマパークの文化史的意義を考察し、現代の観光マーケット及び観光事業の特徴を学ぶ。
(2)テーマパークの経営に関する特徴を、国内外の成功・失敗事例の検証によって学ぶ。
(3)テーマパークの特徴を観光事業に活かすための理論を学び、今後の観光による地域振興の在り方を考察するための基礎的知見を身に着ける。
今年度の授業内容集客装置としてのテーマパークのあり方、将来像、ビジネスモデルなどに関する理論と知識を修得する。
具体的には、
(1)テーマパーク経営の収益性
(2)テーマパークの文化としての存在意義
(3)単体施設の経営
(4)テーマパークが地域振興に及ぼす影響
以上の4点について、東京ディズニー・リゾート、USJという代表的な成功事例を通してまなぶ。
また、数多くのテーマパークがたどった失敗への道のりを学ぶ。さらに、現在進行中の大規模な観光施設の企画、立案、建設、運営過程についても事例検証によって評価する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことをあらかじめ整理しておくこと。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し、理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項テーマパークの誕生は消費社会の発展プロセスと密接に関連する極めて現代的な現象である。そのことを踏まえ、指定した参考文献を一読すること。
第1回ガイダンス(テーマパークについて考えるにあたっての問題提起)
第2回テーマパーク前史:博物学とアミューズメントという2つの潮流から「遊び」と「人間」の歴史を考える
第3回ディズニーランド誕生と1950年代アメリカ社会
第4回日本のテーマパーク史概論 お化け屋敷から横浜ドリームランドまで
第5回東京ディズニーランド誕生と1980年代日本社会
第6回東京ディズニーランドの企業理念とビジネスモデル、およびその成功要因
第7回テーマパークの経営 (1)ハウステンボスの失敗と再生戦略
第8回テーマパークの経営 (2)ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の失敗と再生戦略
第9回1990年代日本社会と地域振興を目的にしたテーマパーク設立ブーム
第10回テーマパークの新展開 (1)カジノを含むIR(統合型リゾート)の事例考察(ラスベガス、シンガポール、日本など)
第11回テーマパークの新展開 (2)博物学系テーマパーク(動物園、水族館など)が取り入れるアミューズメント系テーマパークの集客理論
第12回テーマパーク化する社会と地域振興①:街並み景観を活用した事例研究(馬籠、妻籠、小布施、ストラスブールなど)
第13回テーマパーク化する社会と地域振興②:(1)アートで日常を異化 佐久島、越後妻有など、(2)都市型観光の新たな試み
第14回授業の総括とテーマパークの文化史的意義を考える
授業の運営方法パワーポイントなどを使用する講義形式。使用するパワーポイントなどは、授業の前日までにPDFでポータルに掲載する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題(試験やレポート)回収後、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解について解説する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 80% 期末に提示する課題に基づく小論文の提出(授業内容の理解度、記述の論理性などを評価)
授業参加 20% 授業参加(課題提出、発表など)
その他 0% 実施しない
テキスト 特に指定しない。授業で使用したパワーポイントをPDFにして,ポータルに掲載する。
参考文献 増補版 ディズニーランドの経済学/粟田房穂、高成田亨/朝日新聞出版/2012年/本体740円+税 
ディズニーランドという聖地/能登路雅子/岩波書店/初版1990年・第34刷2013年/本体800円+税
ディズニーランド化する社会で希望はいかに語りうるか/長谷川一/慶応義塾大学出版会/2014年/本体2,500円+税
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門/森岡 毅/KDOKAWA/2016年/本体1,400円+税
ディズニーキャストざわざわ日記/笠原一郎/発行:三五館シンシャ、発売:フォレスト出版/2022年/本体1,300円+税
関連ページ 特になし
その他、履修生への注意事項 テーマパークを通じて、これからの時代をリードできる観光事業とはどうあるべきかを考える授業である。正解は一つだけではない。授業を通じて、様々な可能性を受講生とともに考えたい。質疑応答の時間を適宜用意するので、疑問点を積極的に質問していただきたい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】