[戻る]
科目名観光コンテンツ
担当者河村 英和
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目観光コンテンツ・観光資源のマストとトレンド、その源流と今
授業の達成目標現代の観光トレンドである「コンテンツツーリズム」の源流にあたる文学・芸術作品と観光化の関係史を知り、その一過性のリスクと持続性のあるものにできるかを考える。その一方で、マストで古典的な観光資源の事例を知りその普遍性を確認したうえで、今日の我々が模索する観光資源の傾向を知り、「コンテンツ」は観光地(あるいは対象地域)に文化的彩りを与え、その町の歴史の一部ともなりうる重要な要素であることを認識する。
今年度の授業内容「観光コンテンツ」とは、観光意欲をかき立てるもとになるもので、「観光資源」でもある。それは多種多様であるが、なかでも近年わが国で興隆しているコンテンツが、狭義に漫画・アニメ・ゲームとされ、その舞台をめぐる俗に「聖地巡礼」と呼ばれる観光スタイルが定着した。講義では、その前史に相当する、世界の文学・芸術・音楽にまつわる観光スポットについて学び、さらに観光旅行そのものをテーマにした作品にも触れる。また観光土産の歴史や、定番の観光資源である町のランドマークや景色を一望できるビュースポットにも焦点をあて、観光資源とは何かという根源的な問いをさまざまな角度から追求してゆく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業テーマに即した自分の知っている事例を数分でよいので、予め思いめぐらせて念頭に置いておくこと。授業後は、授業でふれた事例を15分程度でネット検索し、関連書籍や新聞雑誌記事を読んで理解を深め、さらに、「授業でふれなかったが」授業テーマに沿った事例が他にないかどうかも自分で調べてみる。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項観光産業に携わろうが、そうでなくても国際的教養人として知っておくべき、海外の地名や人名が数多く登場します。一度も聞いたことなく、全然知らなくてもひるまずに、検索して調べてみてください。扱った土地をグーグルマップ上で散策してみるのもよいでしょう。
第1回概説:観光コンテンツ(観光資源)とは、コンテンツツーリズムとは何か
第2回古典的文学作品(ウェルギリウス、シェイクスピア、歌枕)の舞台の観光地化、日本各地の文学館
第3回ロマン主義文学作品(ルソー、ゲーテ、ワーズワース、ユーゴ—)の舞台の観光地化、児童文学のコンテンツツーリズム
第4回首都(ニューヨーク、パリ、ベルリン、ウィーン、ローマ、東京)を舞台にする映画
第5回観光旅行そのものをテーマにする作品(文学・映画・マンガ・アニメなど)
第6回音楽(ご当地ソング・演歌・民謡・民族音楽・MV)と観光
第7回芸術・音楽祭による村おこしと観光化−受難劇・野外演劇祭・オペラと愛国性
第8回お札の顔になった人物・著名人の生家・住んだ家・死んだ家・記念館の観光化
第9回偉人・著名人の像と記念碑・墓−モニュメントと観光
第10回タワー・高層建築・超高層ビルとパノラマ・ビュー(展望)スポット
第11回町のランドマーク=マストな観光スポットか?
第12回富士山:国のシンボル=国を代表する観光スポットか?
第13回土産と観光−木彫り熊とこけしの旅
第14回総括
授業の運営方法画像資料を豊富に使ったパワーポイントでの講義。

※本講義は、Teamsによるリアルタイムのオンライン授業です。

※チームコードは事前にポータルで通知します。
Teamsの投稿欄には、随時情報が掲載されます。Zoomを使用するさいは、ZoomのリンクアドレスをTeamsの投稿欄に記載します。

※「その他、受講生への注意事項」も参照のこと。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法期末レポートとは別途、授業のテーマに即した宿題(小課題)を時折出します。みなさんの回答をもとに、次回の授業で紹介・解説・コメントをします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 学期末レポートの提出
授業参加 40% リアクションペーパーは優秀コメントに加点。頓珍漢な内容(講義を聞いていない)は減点対象に。
その他 0% 欠席時の証明書等の提出連絡は不要です。事務手続きの時間は読書や散歩など有意義な時間に使いましょう。
テキスト 授業中に資料を配布する。
参考文献 授業中に指示する。
関連ページ 授業中に指示する。
その他、履修生への注意事項 「観光コンテンツ(資源)」の種類は、本講義内で扱いきれないほど沢山あります。ホテル、リゾート、自然景勝などを観光資源として捉えるテーマは「比較観光産業論」で、歴史的建造物・街並み、テーマパーク、産業遺産などについては「ヘリテイジツーリズム」で扱っていますので、これらの講義も合わせて受講されるとより理解が深まります。

※本講義は、Teamsを使用した、リアルタイムのオンライン授業です。出席管理や課題の発表・回収、資料配布は、Teams上で行います。

※評価は、課題(小レポート)と期末レポートの内容を重視して判断します。出欠確認は参考程度です。

※質問や問い合わせはポータルを使用せず、直接メールkawamura@atomi.ac.jp またはTeamsの一般投稿欄の書き込みでお願いします。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】