科目名 | 観光マーケティング | |
担当者 | 磯貝 政弘 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 消費者行動を踏まえた観光産業のマーケティング戦略を学ぶ。 | |
授業の達成目標 | マーケティングの基本の考え方を習得し、以下のような説明ができるようになることが本授業の主たる達成目標。 (1)環境分析からセグメンテーション、ターゲッティング、ポジションニングといったいわゆるマーケティング・プロセスのSTPの流れを説明できるようになる。 (2)マーケティング・ミックスを使って、観光産業におけるさまざまな商品をどのようにして顧客に販売していけばよいのかを4Pの視点で考え説明できるようにする。 (3)製造業とは異なった観光産業特有の商品特性の相違点からくる、マーケティング上の違いについても指摘、説明できるようにする。 |
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今年度の授業内容 | マーケティングとは何かという本質の説明からはじまり、時代とともに変化してきたマーケティングの考え方の変遷を取り上げながら、消費者行動を踏まえたマーケティングの基本を学ぶ。それらを理解した上で、観光産業におけるマーケティングはどうあるべきかを、主要な旅行会社、航空会社、ホテル・旅館、観光地などの事例を使って学ぶ。 また、事例の紹介にとどまらず、しっかりとマーケティングの基本的な理論や概念を解説しながら、観光産業におけるマーケティング戦略のあるべき姿を学ぶ。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことをあらかじめ整理しておくこと。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し、理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 指定した参考資料書籍を熟読のうえ、授業に臨むこと。また、毎回授業後の復習も必ずおこなうこと。 | |
第1回 | マーケティングとは何か、マーケティングの定義と考え方の変遷について | |
第2回 | マーケティングの基本となるマーケティング・ミックス(4P)について | |
第3回 | 顧客のニーズ・ウォンツを応える観光産業の商品戦略について | |
第4回 | 顧客を絞り込むマーケティング・プロセス(STP)について | |
第5回 | 消費者行動から見た購買意思決定プロセス(AIDMA、AISAS等)について | |
第6回 | 観光産業の多様な流通チャネルと価格戦略について | |
第7回 | 競争を勝ち抜くための観光産業の環境分析(SWOT分析)について | |
第8回 | 商品の普及と寿命を考えるイノベーター理論とプロダクト・ライフサイクルについて | |
第9回 | 顧客を誘発し、獲得するための観光産業のプロモーション戦略について | |
第10回 | 確固たる顧客ロイヤルティを高める観光産業のブランド戦略について | |
第11回 | カスタマー・リレーションシップ戦略について | |
第12回 | 顧客を知るためのマーケティング・リサーチと世代、ライフステージ論について | |
第13回 | 観光マーケティングの事例研究(旅行会社、宿泊施設、運輸機関、国内外の観光協会、DMOなどなど) | |
第14回 | 授業内容の総まとめと今後の観光マーケティングのあるべき姿を考える | |
授業の運営方法 | 講義形式。パワーポイントにより、事例を具体的に紹介し、わかりやすく講義する。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題(試験やレポート)回収後、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解について解説する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 80% | 期末試験を実施する |
小論文・レポート | 0% | 実施しない |
授業参加 | 20% | 授業参加(課題提出、発表など) |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | その都度資料を配布する。 |
参考文献 | 新版 観光マーケティング入門/森下 晶美編著、島川 崇、徳江 順一郎、宮崎 裕二/同友館/2016年/本体2,000円/ISBN978-4-496-05206-4 ℤ世代マーケティング/ジェイソン・ドーシー&デニス・ヴィラ著、門脇弘典翻訳/ハーパーコリンズ・ジャパン/2021年/本体2,090円/ISBN978-4-596-01529-7 |
関連ページ | 特になし |
その他、履修生への注意事項 | 日頃から、なぜ自分はその旅行商品を選んだのだろうか、または、なぜその観光地に行こうとしているのかなど、その理由を考える習慣を身につけるようにすること。そして、実際に旅行に行って良かった点、そうでなかった点、改善すべき点などを頭の中で整理することを心掛けるようにすれば、それまで気が付かなかった何かが発見できるはず。それが、これから学ぶ「観光マーケティング」の面白さを理解できるかどうかが、こうした「問い掛け&発見・考察」する習慣の有無によって決まる。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】 |
実務経験の概要 | 担当教員は旅行会社ジェイティービーでパッケージツアーの企画・造成、個人、団体旅行の営業などの旅行実務を長く経験した後に、同社が設立したマーケティング・コンサルティング会社で調査研究の実務を12年にわたり担当してきた。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 実務経験を通して見聞・体験した観光マーケティングの事例をフルに活用し、マーケティングにおける各種理論を具体化し、受講者の理解を深める。 |