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科目名観光マーケティング
担当者磯貝 政弘
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目消費者行動を踏まえた観光産業のマーケティング戦略を学ぶ。
授業の達成目標マーケティングの基本の考え方を習得し、以下のような説明ができるようになることが本授業の主たる達成目標。

(1)環境分析からセグメンテーション、ターゲッティング、ポジションニングといったいわゆるマーケティング・プロセスのSTPの流れを説明できるようになる。
(2)マーケティング・ミックスを使って、観光産業におけるさまざまな商品をどのようにして顧客に販売していけばよいのかを4Pの視点で考え説明できるようにする。
(3)製造業とは異なった観光産業特有の商品特性の相違点からくる、マーケティング上の違いについても指摘、説明できるようにする。
今年度の授業内容マーケティングとは何かという本質の説明からはじまり、時代とともに変化してきたマーケティングの考え方の変遷を取り上げながら、消費者行動を踏まえたマーケティングの基本を学ぶ。それらを理解した上で、観光産業におけるマーケティングはどうあるべきかを、主要な旅行会社、航空会社、ホテル・旅館、観光地などの事例を使って学ぶ。
また、事例の紹介にとどまらず、しっかりとマーケティングの基本的な考え方に基づく理論や概念を解説しながら、観光産業におけるマーケティング戦略のあるべき姿を体系的に学ぶ。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことをあらかじめ整理しておくこと。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し、理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項指定した参考資料書籍を熟読のうえ、授業に臨むこと。また、毎回授業後の復習も必ずおこなうこと。
 第1回マーケティングとは何か、マーケティングの定義と考え方の変遷について
 第2回マーケティングの基本となるマーケティング・ミックス(4P)について
 第3回顧客のニーズ・ウォンツを応える観光産業の商品戦略について
 第4回顧客を絞り込むマーケティング・プロセス(STP)について
 第5回消費者行動から見た購買意思決定プロセス(AIDMA、AISAS等)について
 第6回観光産業の多様な流通チャネルと価格戦略について
 第7回競争を勝ち抜くための観光産業の環境分析(SWOT分析)について
 第8回商品の普及と寿命を考えるイノベーター理論とプロダクト・ライフサイクルについて
 第9回顧客を誘発し、獲得するための観光産業のプロモーション戦略について
 第10回確固たる顧客ロイヤルティを高める観光産業のブランド戦略について
 第11回カスタマー・リレーションシップ戦略について
 第12回顧客を知るためのマーケティング・リサーチと世代、ライフステージ論(ℤ世代論など)について
 第13回観光マーケティングの事例研究1(旅行会社、宿泊施設、運輸機関など)
 第14回観光地マーケティングの事例研究2(国内外の観光協会、DMOなど)
 第15回全体のまとめ、これからの観光マーケティング
授業の運営方法講義形式。パワーポイント、DVD等も併用しながら事例を紹介し、わかりやすく講義する。なお、遠隔授業の実施に関しては、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を基本とする(チームコードは事前に通知する)。具体的な内容は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題(試験やレポート)回収後、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解について解説する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 80% 期末に提示する課題に基づく小論文の提出または試験実施(授業内容の理解度、記述の論理性などを評価)
授業参加 20% 授業参加(課題提出、発表など)
その他 0% 実施しない
テキスト その都度資料を配布する。
参考文献 新版 観光マーケティング入門/森下 晶美編著、島川 崇、徳江 順一郎、宮崎 裕二/同友館/2016年/本体2,000円/ISBN978-4-496-05206-4
ℤ世代マーケティング/ジェイソン・ドーシー&デニス・ヴィラ著、門脇弘典翻訳/ハーパーコリンズ・ジャパン/2021年/本体2,090円/ISBN978-4-596-01529-7
関連ページ 特になし
その他、履修生への注意事項 日頃から、なぜ自分はその旅行商品を選んだのだろうか、または、なぜその観光地に行こうとしているのかなど、その理由を考える習慣を身につけ、実際に行って良かった点、そうでなかった点、改善すべき点なども整理すれば、そこに今まで気が付かなかった何らかの発見があるはず。それが、これから学ぶ「観光マーケティング」のヒントになるので、習慣化するように心がけること。
なお、遠隔授業はMicrosoft Teamsによるリアルタイム授業を基本とする。チームコードは事前に通知する。出欠登録については、スマホにより毎回実施する(コードは授業の冒頭に口頭で通知する)。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】
実務経験の概要 担当教員は旅行会社ジェイティービーでパッケージツアーの企画・造成、個人、団体旅行の営業などの旅行実務を長く経験したうえで、同社が設立したマーケティング・コンサルティング会社で調査研究の実務を12年にわたり担当してきた。
実務経験と授業科目との関連性 実務経験を通して見聞・体験した観光マーケティングの事例をフルに活用し、マーケティングにおける各種理論を具体化し、受講者の理解を深める。