科目名 | 各国観光事情 | |
担当者 | 松山 豊浩 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 各国観光事情 | |
授業の達成目標 | 日本をはじめ世界各国・地域の観光地や観光資源、観光の状況や動向、歴史・文化・自然等に関する知識を幅広く理解し、自身の言葉で説明できるようになる。また、裾野が広がりつつある観光(ツーリズム)産業における職業や公私を問わない多様な異文化交流の場面において、身につけた知識を積極的かつ的確に活用できるようになることを目指す。 | |
今年度の授業内容 | 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解するとともに、世界共通もしくは個別の観光課題や今後の方向性について考察することにより、世界の観光事情に加えグローバルツーリズムや異文化交流の発展にかかわる幅広い見識を学修していく。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前学修:授業計画を事前に十分参照のうえ各回講義テーマを理解し、次回の授業にかかわる観光関連記事/TOPIC等について調べ、自身のコメントとともにノートにまとめる。(各回2時間) 事後学修:各回講義で学んだ内容について次回の授業までにレビューし、配付資料等から新たに得た知識やデータ等をもとに自身のコメントをノートにまとめ、理解を深める。(各回2時間) |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 世界各国・地域の観光関連情報をはじめ、世界の観光(ツーリズム)全般や海外旅行に関して自身が興味あるテーマの話題やニュースにアンテナを張り、日常生活の中で積極的に情報を収集する、調べる、自己学習するといった習慣を身につけることを期待する。 | |
第1回 | ガイダンス 講座計画と授業の進め方 講座概要(目的、進捗手法、到達目標等)の説明および講座構成要素(履修者、講師、配布教材等)の相互確認を行う。講座概要の説明においては、世界各国・地域の観光事情を知識として理解する意味や活用の意義について共有するとともに、14回の授業計画の流れや各回のテーマ等を把握することをとおして、講座全般への関心と学修意欲を高める。 |
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第2回 | 導入 観光の定義と意義 古典に由来する「観光」の語源をはじめ関連する語句の起源や意味を知り、その歴史的背景を理解する。その上で、基本となる観光の定義、構造、意義や観光資源の位置づけについて理解を深めることと併せ、「観光」が持つ世界共通の役割と社会に与える様々な影響や効果を踏まえつつ、現在また将来の世界において「観光」に期待される役割を考える。 |
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第3回 | 観光資源と観光地Ⅰ 分類と特徴 日本・世界の具体的な観光地や観光資源を取り上げ、それらの区分、特徴、価値等について理解を深めるとともに、観光資源保護の重要性に焦点を当て、魅力ある観光地は開発や集客のみでは成り立たず、観光地を構成する自然、文化、景観等の適切な維持や保全が求められることを理解する。また、その前提となる日本の法制度や国際条約等の知識を得るとともに、特に世界遺産について具体例をみながらその種別、登録、意義等について考察する。 |
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第4回 | 観光資源と観光地Ⅱ 観光資源の保全と世界遺産 日本・世界の具体的な観光地や観光資源を取り上げ、それらの区分、特徴、価値等について理解を深めるとともに、観光資源保護の重要性に焦点を当て、魅力ある観光地は開発や集客のみでは成り立たず、観光地を構成する自然、文化、景観等の適切な維持や保全が求められることを理解する。また、その前提となる日本の法制度や国際条約等の知識を得るとともに、特に世界遺産について具体例をみながらその種別、登録、意義等について考察する。 |
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第5回 | グループワークⅠ 世界の旅行・観光の現状と課題を考える 第4回までの講義で得た知識を踏まえながら「世界の旅行の現状」にかかわる身近なテーマ(課題)について議論する。グループワークとしてディスカッションと取りまとめ、発表を行うことにより、テーマ(課題)に関する考察にとどまらず、受講者間のコミュニケーション促進、役割分担や進捗管理の実践をとおして、課題への参画力とアウトプットを見出す力を高める。 |
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第6回 | 観光の歴史とグローバルツーリズムⅠ 欧米 日本と西洋の旅行の起源から現代に至る歴史をひもとき、各時代の社会背景や人々の生活、文化との関連性の違いや共通点を広い視野で理解するとともに、現代および今後の世界の旅行・観光のあり方や観光政策につながる経緯・特徴等を掴み、グローバルツーリズムに関する課題認識を高める。 |
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第7回 | 観光の歴史とグローバルツーリズムⅡ 日本 日本と西洋の旅行の起源から現代に至る歴史をひもとき、各時代の社会背景や人々の生活、文化との関連性の違いや共通点を広い視野で理解するとともに、現代および今後の世界の旅行・観光のあり方や観光政策につながる経緯・特徴等を掴み、グローバルツーリズムに関する課題認識を高める。 |
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第8回 | 世界各国・地域の観光Ⅰ 欧州 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識をはじめ観光産業の在り方や観光政策の特徴等に関する知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解する。 |
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第9回 | 世界各国・地域の観光Ⅱ 北米 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識をはじめ観光産業の在り方や観光政策の特徴等に関する知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解する。 |
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第10回 | グループワークⅡ これからのグローバルツーリズムを考える 第9回までの講義で得た知識を踏まえながら、今後の「グローバルツーリズムの発展」に向けたテーマ(課題)について議論することにより、履修者各人の新しい感覚と自由な発想を相互に出し合い、促進する。また、テーマ(課題)に関する考察に加え、受講者間のコミュニケーション、役割分担や進捗管理の実践をとおして、課題への参画力とアウトプットを見出す力を高める。 |
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第11回 | 世界各国・地域の観光Ⅲ アジア① 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識をはじめ観光産業の在り方や観光政策の特徴等に関する知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解する。 |
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第12回 | 世界各国・地域の観光Ⅳ アジア② 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識をはじめ観光産業の在り方や観光政策の特徴等に関する知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解する。 |
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第13回 | 世界各国・地域の観光Ⅴ オセアニア 世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識をはじめ観光産業の在り方や観光政策の特徴等に関する知識に触れ、気候風土・歴史文化・世界遺産等をとおしてその国や地域ならではの観光特性や特徴を理解する。 |
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第14回 | 講座レビュー まとめ 講座全体を振り返り、各回のテーマや知識・事例等に関するポイントのレビューとともに、世界各国・地域の観光資源や観光地にかかわる基本的知識、気候風土・歴史文化・世界遺産等の観光特性や特徴に関する理解を確認する。また、本講座をとおして受講者各人が世界各国・地域の観光事情や動向を知ることにより、グローバルツーリズムや異文化交流の発展に向けた自身の積極的なかかわりと社会的役割に関する意識向上が確実に図られたか、講座を総括してあらためて考え、明確化する。 |
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授業の運営方法 | 各講義において適宜教材資料を配付し、できる限り多面的かつ具体的な考察や解説を実施するとともに、必要に応じニュース記事やVTR等も活用しながら各回テーマの理解を深めるよう授業を進める。 (※ 授業計画はあくまでも予定であり、授業全般の状況、受講学生の理解度や到達目標の進捗等に鑑み変更する場合があります。) (※ 必要に応じ、ゲストスピーカーによる授業を実施する場合があります。) |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業でのグループワークや課題レポートの提出を行う場合は実施後の講義回にレビューを行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない。 |
小論文・レポート | 50% | 期末レポートの作成・提出もしくは授業内テストを実施し、本講座全般で学んだ知識の理解度を確認する。 |
授業参加 | 20% | グループワークでの議論・発表・まとめの提出を行う。(2回を予定) |
授業参加 | 30% | 各回講義にてコメントシート提出、TOPIC発表等を行う。また受講状況全般(積極性・参画姿勢・態度等)を反映する。 |
テキスト | なし (※ 適宜教材資料を配付する。) |
参考文献 | <参考資料> ・各国政府観光局作成 各種パンフレット ・海外有名観光地/観光施設パンフレット ・海外有名ホテル/リゾートパンフレット ・旅行会社各社ツアーパンフレット ・エアライン各社機内誌 等 |
関連ページ | ・国連世界観光機関 https://www.unwto.org/ ・世界旅行ツーリズム協議会 https://wttc.org/ ・国連教育科学文化機関 https://whc.unesco.org/ ・観光庁 https://www.mlit.go.jp/kankocho/ ・日本政府観光局(JNTO) https://www.jnto.go.jp/jpn/ ・国連世界観光機関 駐日事務所 https://unwto-ap.org/ ・日本旅行業協会 https://www.jata-net.or.jp/ ・ツーリズムEXPOジャパン2022 https://www.t-expo.jp/ ・各国政府観光局HP ・海外有名観光地/観光施設HP ・海外有名ホテル/リゾートHP ・旅行会社各社/エアライン各社HP 等 |
その他、履修生への注意事項 | 受講マナーの徹底 ・遅刻厳禁 ・スマホ/ゲーム機器類の電源OFF ・飲食不可 (※ ペットボトル飲料/持参の水筒のみ除く) ・他人の迷惑になるため私語厳禁 (※ 退出を命じる場合あり) ・居眠り禁止 ・室内脱帽 など その他 ・本講座は2021年度までの「総合旅行業務取扱管理者資格」取得を目指す「海外観光地理」に関する授業内容とは異なりますので、その旨を理解したうえで受講願います。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】 |
実務経験の概要 | 航空会社に35年以上勤務する企業人教員であり、旅客サービス・空港業務・総務・人事全般(採用/人財育成含む)・地上および機内サービス/プロダクト企画 等の様々な業務分野の管理職および組織長経験に加え、航空分野代表としての観光業界団体への派遣により、観光振興にかかわる各種事業責任者として観光庁・観光地域・業界各社等の協力による産官学連携事業の企画推進、有識者による委員会事業の運営 等に従事。現在は航空グループ系総合研究所に在籍。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 観光庁のカウンターパートである観光業界団体および観光関連企業(航空分野)での実務家経験を授業カリキュラムに反映し、できる限り分かりやすく具体的な実学講義を実践する。 |