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科目名比較観光産業論
担当者河村 英和
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目タイプ別にみるヨーロッパの観光リゾート地とホテル産業
授業の達成目標リゾート地独自の建物や景観、ホテル産業の推移をみながら、代表的な観光スポットやリゾート地がなぜ派生し発展できたのか(または、なぜ衰退してしまったのか)という共通項を、その歴史的背景と人々の価値観の変化や流行の変遷を辿ることによって探り、日本の類似例についても考察できるようにする。観光リゾート地の歴史をタイプ別に比較してみることを通じて、新たな観光産業を築くための知見とヒントに繋ぐ。
今年度の授業内容観光リゾート地には、さまざまなタイプがある。海や山といった自然美を特徴とするもの、温泉などから健康促進・保養を目的とするもの、歴史ある都市の文化や町並みを魅力とするものなど。本講義では、ヨーロッパ各国の主要な観光リゾート地の事例(日本の姉妹都市との比較も含む)をタイプ別にみてゆき、交通網の発展、観光地特有の建物施設やホテル産業の変遷を踏まえて、その歴史的経緯と今の状況を追ってゆく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業テーマに即した自分の知っている事例を数分でよいので、予め思いめぐらせて念頭に置いておくこと。授業後は、授業でふれた事例を15分程度でネット検索し、関連書籍や新聞雑誌記事を読んで理解を深め、さらに、「授業でふれなかったが」授業テーマに沿った事例が他にないかどうかも自分で調べてみる。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項観光産業に携わろうが、そうでなくても国際的教養人として知っておくべき、海外の地名や人名が数多く登場します。一度も聞いたことなく、全然知らなくてもひるまずに、検索して調べてみてください。扱った土地をグーグルマップ上で散策してみるのもよいでしょう。
第1回観光地の誕生と盛衰、ホテル街の形成と立地−イントロダクションとして
第2回ホテル建築の歴史−西洋建築史の基礎知識とともに
第3回山岳リゾート観光地(1)−怖い山と崇高なる景観
第4回山岳リゾート観光地(2)−登山ブームとケーブルカーと山頂ホテル
第5回山岳リゾート観光地(3)−「魔の山」での転地療養とサナトリウム
第6回山岳リゾート観光地(4)−日本国内でスイスを意識した観光リゾート施設
第7回アートとホテル−現代美術コレクションのあるラグジュアリー空間
第8回海浜リゾート地(1)−健康のための英独海浜地:娯楽施設のプロトタイプの形成
第9回海浜リゾート地(2)−冬のリゾート:仏コートダジュールと伊リヴィエラ
第10回海浜リゾート地(3)−画家の題材:伊カンパーニアと仏ブルターニュ
第11回島のリゾート観光地−結核の転地療養と逃避地
第12回ヨーロッパの温泉リゾート地とスパホテル
第13回日本の観光地と巨大ホテル群
第14回総括
授業の運営方法画像資料を豊富に使ったパワーポイントでの講義。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法期末レポートとは別途、授業のテーマに即した宿題(小課題)を時折出します。みなさんの回答をもとに、次回の授業で紹介・解説・コメントをします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 学期末レポートの提出
授業参加 40% リアクションペーパーは優秀コメントに加点。頓珍漢な内容(講義を聞いていない)は減点対象に。
その他 0% 欠席時の証明書等の提出連絡は不要です。事務手続きの時間は読書や散歩など有意義な時間に使いましょう。
テキスト 授業中に資料を配布する。
参考文献 授業中に指示する。
関連ページ 授業中に指示する。
その他、履修生への注意事項 この世のすべての建物や景色は、将来取り壊されたり様相が激変したりする可能性があるので、貴重な歴史的証言記録とすべく、普段の生活のなかで気になった建物や景色があったら写真や動画を撮影しておくとよい。

※出席管理や課題の発表・回収、資料配布は、Teams上で行います。大学から配布されているMicrosoft365のアカウントを取り、Teams(無料版ではなくて大学版)をインストールしておいてください。

評価は、課題(小レポート)と期末レポートの内容を重視して判断します。出欠確認は参考程度です。


※質問や問い合わせはポータルを使用せず、直接メールkawamura@atomi.ac.jp またはTeamsの一般投稿欄の書き込みでお願いします。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】