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科目名観光人類学
担当者岡野 宣勝
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目

観光における文化の表象と創造

授業の達成目標

観光の歴史や文化の観光資源化について文化人類学的視点から考察することで、学生の異文化理解を促進し、文化の接触と変容を基調とした現代社会を考察する能力を身につけることを目的とする。

今年度の授業内容

観光現象は基本的に境界を越えた人の移動をともなうため、観光地は異なる地域の人々が出会い互いに影響を及ぼす「異文化の接触領域」としての性質をもつことが多い。本授業では以上の点に着目し、国内外の事例を用いて観光の文脈において観察される「ホスト側とゲスト側の非対称な力関係」「自己と他者の表象をめぐる交渉」「地域文化の再生や創造」「アイデンティティの形成」などの問題について考察を進めることにより、観光の文化人類学的理解を深めていく。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回の授業に際して、ポータルに掲出する講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項

国内外の観光地における観光資源化やその社会的影響などについて、絶えず新たな情報を入手する努力をすること。

第1回ガイダンス
第2回観光人類学の視点
第3回観光資源化と観光政策
第4回歴史の捉え方・見せ方①(歴史認識の対立)
第5回

歴史の捉え方・見せ方②(歴史の再現)

第6回コンテンツ化される地域①(町並み・生活)
第7回コンテンツ化される地域②(神話・伝承)
第8回観光資源としてのイルカ
第9回災害を観る・学ぶ①(伝承館・震災遺構・慰霊碑)
第10回災害を観る・学ぶ②(語り部・教育プログラム)
第11回先住民文化の表象①(外部の視点)
第12回先住民文化の表象②(内部の視点)
第13回楽園イメージの創造
第14回まとめ
授業の運営方法

映像を有効に用いて臨場感のある授業を行います。

なお、授業スケジュールは受講生の理解度や授業の進度により内容や順序が変更されることがあります。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法必要に応じて、前回リアクションペーパーから興味深い見解や疑問などを紹介し、解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 70% 期末レポート
授業参加 30% 毎回のリアクションペーパーなどにより授業への参加度や理解度を評価する。
テキスト

特定のテキストは使用しない。

参考文献

山下晋司編著 『観光文化学』新曜社、2007年 (2,310円)、ISBN:9784788510807

橋本和也著 『観光人類学の戦略文化の売り方・売られ方』世界思想社、1999年(2,300円)、ISBN:9784790707530

橋本和也著 『地域文化観光論—新たな観光学への展望』ナカニシヤ出版、2018年(2,860円)、ISBN:9784779512469

市野澤潤平、碇陽⼦、東 賢太朗編著『観光人類学のフィールドワーク—ツーリズム現場の質的調査入門』ミネルヴァ書房、2021年(3,520円)、ISBN : ‎9784623091881

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】