科目名 | 観光コミュニティデザイン実践 | |
担当者 | 篠崎 健司 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 観光コミュニティデザイン実践 〜コンテンツの可能性 新しい観光と地域の活性化〜 | |
授業の達成目標 | アニメツーリズムや聖地巡礼など、大きな注目を集めているコンテンツツーリズム(主にアニメ)を取り上げます。 コンテンツツーリズムの歴史は、意外と浅くせいぜい20年ほどですが、アニメの聖地巡礼スポットは、ある企業のサイトでは5000か所ともされています。 良く知っているつもりの聖地巡礼やコンテンツツーリズムですが、その成り立ちをはじめ、どのような人たちがどう関わているのか、聖地として成立していく過程はどうなのか、成功要因は何なのか、地域にとってどんなメリット・デメリットがあるのか、またメリットをより効果的に受け止めていくためには何が必要なのか等々、よく知らない部分も多いと思います。 授業では、多くの事例を通して、コンテンツツーリズムについて、学術的に捉え、その実態や成立過程の特徴を把握し、コンテンツ製作者や観光関連事業者の視点と訪れるファンの視点、そして受け入れる地域住民の視点から、コンテンツが果たす役割や機能、それを活かした地域活性化のあり方を考えていきます。 各自が観光学と社会学の視点からコンテンツツーリズムを捉え、その本質と特に地域全体の活性化に資するコンテンツツーリズムとはどういうことなのか、成功させるためにはどのような関りや取組が重要なのかを説明できるようになることを目指します。 |
|
今年度の授業内容 | 聖地巡礼やコンテンツツーリズムの先進地はたくさんあり、東京及び周辺地域にもたくさんあります。 授業ではこれらの事例をもとに、基本的な考え方や捉え方について講義し、その内容に即して、それぞれのコンテンツはどのようになっているのかを調査・分析していきます。 このため講義のほか、授業後や、土・日曜日、夏休み等を中心に、東京都内や周辺のコンテンツツーリズムの聖地とされる地域などに行き、学外実習(調査・分析)を行います。 具体的にコンテンツツーリズムの聖地とされる地域に行って、可能であれば関係者から話を聞いたり、地元から発信されている情報を収集しながら、特にコンテンツ制作者と地域住民の関り方、ファンと地域住民の関り方、それらをコーディネイトしている組織はあるのかなど、具体的に分析・評価を行っていきます。 最後には各自が調査研究結果をまとめ、発表を行います。 |
|
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 講義では総合的・一般的な内容の説明となりますので、個々の具体の事例については、全てが当てはまるとは限りません。各自がテーマ(作品)を持って、講義内容をそのテーマ(作品)に即してかみ砕いていく作業が必要です。 また聖地巡礼場所の訪問やヒアリング、またその内容の整理などは、授業内ではできませんので、その準備と実施を行い、実施後の振り返りを行ってください。 |
合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 日ごろから観光デザインやコミュニティデザインに関心を持ち、様々な機会を通してコンテンツツーリズム等の全国各地域の取組についてテレビや新聞のほか、インターネット等を活用して情報を収集して下さい。また、機会があれば観光地の取り組みや地元の地域活動に関わってください。 | |
第1回 | ガイダンス 本授業で学んで欲しい内容と、講義の全体像について | |
第2回 | コンテンツと観光 | |
第3回 | コンテンツと地域 | |
第4回 | コンテンツツーリズムのアクター(コンテンツ製作者、ファン、地域住民・地域社会) | |
第5回 | コンテンツツーリズム研究の流れ | |
第6回 | コンテンツツーリズムと地域振興 | |
第7回 | コンテンツビジネスと地域 | |
第8回 | 事例研究の進め方(調査対象の設定、情報収集方法、分析の視点) | |
第9回 | 事例研究①(概要、経緯・現状、コンテンツ製作者・ファン・地域住民・地域社会、それぞれの相互関係など) | |
第10回 | 事例研究②(成功ポイント) | |
第11回 | 調査研究結果発表①(3名もしくは3グループ程度毎の発表) | |
第12回 | 調査研究結果発表② | |
第13回 | 調査研究結果発表③ | |
第14回 | 総括 | |
授業の運営方法 | 本授業では、各自が具体の地域やテーマ(作品)を決めて、講義内容を基に、具体的なテーマ(作品)に即して検討してもらいます。 また各自ができる限り、コンテンツツーリズムの現場に訪れたり、各種文献調査を実施して、その内容を踏まえた意見交換を行っていただきます。 特に地域住民や地域社会の受け入れ(マインド)の様子を実感できるよう校外指導・校外見学を行います。 |
|
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 主に授業内において、講評を行います。また必要に応じてポータルを通じてフィードバックを行います。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 50% | 調査研究結果報告書 |
授業参加 | 50% | 事前の調査・分析や意見交換を積極的に行っているか |
その他 | 0% | - |
テキスト | 特に指定しません。必要に応じて授業中に資料等の配布を行います。 |
参考文献 | 地域×アニメ―コンテンツツーリズムからの展開 地域コンテンツ研究会(編)ISBN: 9784425931811アニメ聖地巡礼の観光社会学―コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析 岡本健(著)ISBN: 9784589039576 |
関連ページ | 「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2024年版、https://animetourism88.com/application/files/9517/0738/6381/882024.pdf 聖地巡礼マップ https://www.dip-net.co.jp/service/pilgrimage |
その他、履修生への注意事項 | 5限(授業)終了後や場合によっては土・日曜日、夏休み当初に、校外指導・校外見学として、実際に現地の訪問を行う場合があります。 あわせて調査研究結果報告書作成やプレゼンテーションのための時間も確保してください。 また、校外での活動については交通費が発生する場合があります。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】 |