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科目名イベント・コンベンション論
担当者森 直人
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目イベントを参加する側ではなく、制作する側から自分事にして評価、分析する知識を身につける。
授業の達成目標イベントとは何か。本質、構造、評価、制作プロセス等、自分事として理解することで、イベントを身近なものとして捉えられるようにします。

定義、モデルを身につけることによって、世の中で行われている「イベント」のメカニズム、管理方法、利用法を身近なものとします。

参加者ではなく主催者側の視点で、イベントを評価、改良する見識を、身に着けることを目指します。イベントの技術習得を目的としてはいません。
今年度の授業内容主に主催者(作る側)からの視点で、イベントを考えていきます。

イベントとはなにか、を考えていきます。既存の定義、分類方法から発展させた、新しい定義、分類、構造解析、意味付けを身近なイベントを例にして一緒に考えていきます。

具体的に「オリンピック」「宴会」「セミナー」「入学式」「二十歳の集い」[音楽ライブ」「結婚式」「葬式」「花見」等(変更有)を例にして、「イメージ」と「型」を軸に、「目的」と「意味」、「成功」と「満足」、「継続」と「変容」、「模倣」と「要件」等を考察することで、イベントの成り立ち、作られ方を学んで、自分事としてのイベントイメージを形成していきます。

授業の中で授業の理解を深める簡単なワークを1回~3回行い、授業の感想と一緒に授業の最後に提出します。

イベントを作っている現場から、制作の鍵を握る、プランナー、プロデューサー、を招聘して、各々の仕事と哲学を語ってもらいます。

イベントの文脈で授業を組み立てます。コンベンションについては、語りません。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回宿題が出ます。授業で論じる事項の予習、もしくは授業で論じた事項の復習を、自分の経験事例を基にwordで500字程度でレポートを作成します。1時間半程度掛けて作成してください。次回の授業開始までにコメントを入れます。コメントを確認して授業に臨んでください。

合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業の内容を踏まえ、身の回りのイベント、メディアを通じて接触するイベントに、積極的に参加、観察し、主催者の目的を推理してみましょう。
イベントに関する専門知識は授業内で学びますが、自分の常識と今の日本社会の常識のずれ、地域性、また自分のライフスタイルと価値観がどこに位置するのか、現在接しているメディア以外のメディア接触、また人とのコミュニケーションを通じて、視野、視座を広げる,行動、努力をしてください。授業内でも指示します。

現在行われているイベントが、コロナ禍以前とは何が変わったのか、変わらなかったのか、それぞれ観察して考えること。
第1回ガイダンス
自己紹介
イベント、という言葉へのイメージ合わせ
暗黙知になっているイベントの本質
第2回イベントとはなにか?
イベントの目的と意味
近代オリンピックを事例に
第3回イベントの目的と意味 続き
入学式、二十歳の集い、を事例として
第4回イベントに共通することからイベントの構造を考える
イベントを作っていく上で重要な事項とはなにか。
第5回自分がプロデューサーとなってイベントの制作モデルを考える。
要件定義というキーワード
第6回情報と参加という視点でイベントを考えてみる。
その場で消費されるものと、技術の発達がもたらした時空を超える情報の拡散。
第7回メディアとしてのイベント
情報の拡散と効果 プロモーションアイテムとしてのイベント
イベントの成功とはなにか。
主催者の成功と参加者の満足
第8回イベントの成功への管理 狩野モデルを使って
金儲けはイベントの目的となるか。
第9回イベントの分類
イベントの主催者とは

第10回イベント主催ビジネス
イベントの効果を最大にする考え方

第11回プロデューサーの仕事
•予算管理について
•工程管理について
•安全管理について


第12回プランナーの仕事(順番変更あり)
考え方のレッスン

第13回プロデューサーの仕事(順番変更あり)
哲学と意見

第14回再び考えるイベントの本質
型と要件定義
授業の運営方法教科書は使用しない。
オリジナル作成のPPTを教材とします。
随時、資料・映像で理解を深めます。
レジュメを作成して配布します。
PPTとレジュメは授業前日の朝にポータルにアップします。

毎回授業時間中にワークをやって、理解を深めます。
ワークシートは回収して出席のカウントにも使います。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法宿題、課題はポータルにて提出として、評価したコメントはポータルに入れます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 60% 期末レポート
授業参加 30% 宿題の出来、課題に対する理解
その他 10% ワークへの取組姿勢(正誤ではない)
テキスト 使用しない。
参考文献 {美術展の不都合な真実,古賀太 『美術展の不都合な真実』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp) }

{牧和生『オタクと推しの経済学』カンゼン,オタクと推しの経済学 - 株式会社カンゼン (kanzen.jp) }
関連ページ {狩野モデル,techdmba - 狩野モデル-品質とは (google.com) }

その他、履修生への注意事項 イベント運営の経験の有無は関係ありません。
授業中に簡単なワーク(考えて答えを探す作業)を行い、考える道筋を身につけます。

★イベント業界関係者を2名(プランナー、プロデューサー)招聘し、講義してもらう予定です。

出席の確認は、授業中に行うワークで使用するワークシートの回収で行います。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】
カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】
実務経験の概要 株式会社 電通勤務 1980~2021
プロモーション企画、実施
イベント企画、実施

イベント業務管理士1級
実務経験と授業科目との関連性 これまで経験した事例を基に、イベントとはなにか、を論じます。なお、自分が仕事したケーススタディではありません。実践論ではなく原論です。

特にイベントを情報の拡散というプロモーション視点で捉え説明します。

現在、現役で活躍しているイベント関連の人材、プランナー、プロデューサー、を招聘して、仕事の概要と哲学を講義してもらいます。