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科目名イベント・コンベンション論
担当者森 直人
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目イベントを参加する側ではなく、制作する側から自分事にする。
授業の達成目標イベントとは何か。本質、構造、評価、制作プロセス等、自分事として理解することで、イベントを身近なものとして捉えられるようにします。

定義、モデルを身につけることによって、世の中で行われている「イベント」のメカニズム、管理方法、利用法を身近なものとします。

参加者ではなく主催者側の視点で、イベントを評価、改良する見識を、身に着けることを目指します。イベントの技術習得を目的としてはいません。
今年度の授業内容主に主催者(作る側)からの視点で、イベントを考えていきます。

イベントとはなにか、を考えていきます。既存の定義、分類方法から発展させた、新しい定義、分類、構造解析、意味付けを身近なイベントを例にして一緒に考えていきます。

具体的に「オリンピック」「宴会」「セミナー」「入学式」「成人式」[音楽ライブ」「結婚式」「葬式」「花見」等(変更有)を例にして、「イメージ」と「型」を軸に、「目的」と「意味」、「成功」と「満足」、「継続」と「変容」、「模倣」と「要件」等を考察することで、イベントの成り立ち、作られ方を学んで、自分事としてのイベントイメージを形成していきます。

イベントを作っている現場から、制作の鍵を握る、プランナー、プロデューサー、を招聘して、各々の仕事と哲学を語ってもらいます。

イベントの文脈で授業を組み立てます。コンベンションについては、語りません。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回宿題が出ます。授業で論じる事項の予習、もしくは授業で論じた事項の復習を、自分の経験事例を基にwordで500字程度でレポートを作成します。一緒に授業の感想も200字程度でレポートします。1時間半程度掛けて作成してください。次回の授業開始までにコメントを入れます。コメントを確認して授業に臨んでください。

合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業の内容を踏まえ、身の回りのイベント、メディアを通じて接触するイベントに、積極的に参加、観察し、主催者の目的を推理してみましょう。
イベントに関する専門知識は授業内で学びますが、自分の常識と今の日本社会の常識のずれ、地域性、また自分のライフスタイルと価値観がどこに位置するのか、現在接しているメディア以外のメディア接触、また人とのコミュニケーションを通じて、視野、視座を広げる,行動、努力をしてください。授業内でも指示します。

一般的なイベントの再開が徐々に進んでいる、と思われますが、以前とは何が変わったのか、変わらなかったのか、それぞれ観察して考えること。
 第1回ガイダンス
暗黙知になっているイベントの本質
 第2回イベントの目的と意味
近代オリンピックを事例に
 第3回イベントの目的と意味 続き
入学式、成人式、を事例として
 第4回主催者、参加者、の関係からイベントの構造を考える
各種イベントを簡単にしてみると。
 第5回イベントの制作モデルを考える。
要件定義というキーワード
 第6回イベントの成功とはなにか。
主催者の成功と参加者の満足 狩野モデルを使って
 第7回メディアとしてのイベント
情報の拡散と効果 プロモーションアイテムとしてのイベント
 第8回どうしてイベントはめんどうくさいのか。先が見えないのか。
 第9回「花見」の幹事をやってみるというワーク
 第10回コロナ禍が変えたイベントの常識、デジタル化の進展
 第11回イベント業界を概観する。
イベントのビジネスモデルを考える。
 第12回プロデューサーの仕事(順番変更あり)
哲学と意見
 第13回参加する側に立ってイベントを概観する。
 第14回プランナーの仕事(順番変更あり)
考え方のレッスン
 第15回イベントを自分のものにする考え方
授業の運営方法教科書は使用しない。
オリジナル作成のPPTを教材とします。
随時、資料・映像で理解を深めます。
レジュメを作成して配布します。
レジュメは水曜日の朝にポータルにアップします。

毎回授業時間中にワークをやって、理解を深めます。
ワークシートは回収して出席のカウントにも使います。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法宿題、課題はポータルにて提出として、評価したコメントはポータルに入れます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 60% 期末レポート
授業参加 25% 宿題、授業の感想・意見提出
その他 15% 授業中のワーク、ワークシートを回収し出席のカウントにも使用します。
テキスト 使用しない。
参考文献 古賀太 『美術展の不都合な真実』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp) 
関連ページ 狩野モデル
その他、履修生への注意事項 イベント運営の経験の有無は関係ありません。
授業中に簡単なワーク(考えて答えを探す作業)を行い、考える道筋を身につけます。

★イベント業界関係者を2名(プランナー、プロデューサー)招聘し、講義してもらう予定です。

遠隔授業に関しては、Microsoft Teamsを使用し、リアルタイムで行います。遠隔授業が決定された時点でポータルにTeamsのコードを伝えます。遠隔授業の出欠は宿題及び授業感想のポータルへの提出にてカウントします。


出席の確認は、授業中に行うワークで使用するワークシートの回収で行います。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】
カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】
実務経験の概要 株式会社 電通勤務 1980~2021
プロモーション企画、実施
イベント企画、実施

イベント業務管理士1級
実務経験と授業科目との関連性 これまで経験した事例を基に、イベントとはなにか、を論じます。なお、自分が仕事したケーススタディではありません。実践論ではなく原論です。

現在、現役で活躍しているイベント関連の人材、プランナー、プロデューサー、を招聘して、仕事の概要と哲学を講義してもらいます。