科目名 | 取材学 | |
担当者 | 山崎 まゆみ | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 集中講義 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 「観光取材学(コミュニケーション術)」 | |
授業の達成目標 | 人物や物事を調べ、文章や映像で表現することの意義を理解し、自身の身近なテーマで取材の実施とアウトプットを行う。結果、それはごく一般的なコミュニケーション術を学ぶことになる。 (1)取材の基本を学びます。取材とは「誰に、何を伝えるためのものなのか」という目的を明確にすることから始まりです。 (2)取材の違いを学びます。 新聞記事などの事実に基づく作品(ノンフィクション)と、小説や漫画などの創造する作品(フィクション)の取材の違い。 (3)取材で得た情報を発信する方法を学びます。 誰に何を伝える取材なのか、それがどのような意義を持つのかを考察します。 (4)フィールドワークとして取材に出かけます。 取材を経験してみることで、洞察力を習得しましょう。 (5)記事を書いてもらいます。 記事を執筆することにより、人や物、事象への観察力を養います。 (6)なお取材とは「誰に何を伝えるための取材なのか」を明確にすることが基本であり、 「取材」をすることの経験は観察力や洞察力を養うことです。 結果、「取材学」を学ぶことは、“ホスピタリティー・おもてなし”の基本を修得することに等しく、接客・サービス等の就職を目指す人にとって、必ず役立つ知識を経験が得られます。 必ず、社会で働く基礎となります。 |
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今年度の授業内容 | テーマを探す、下調べをする、人に会う、見る、聴く、メモを取る、素材を構成する、まとめる、報告する、といった一連の「取材」の流れを体験し、成果(ルポ記事、ドキュメンタリーなど)を吟味、検討する。なお取材し発信した後の影響力なども考察します。 ★なお、授業テーマに則した第一線で活躍する著名な有識者を多数ゲストスピーカーにお迎えする予定です。 2021年度、2022年度のゲストスピーカー例 日本テレビ系列の日テレアックスオン・佐藤一氏(「ぶらり途中下車の旅」総合演出)、ヤフー株式会社メディア統括本部 ニュース編集部・出村真也氏、講談社・都丸尚史氏(『金田一少年の事件簿』『社長 島耕作』など多数の人気漫画の担当編集者)、文藝春秋の第二文藝出版部長・武田昇氏(文藝誌『オール讀物』の編集長やスポーツノンフィクション雑誌『Number』編集部などを経験)、表参道ネスパス新潟館長・田中真佐彦氏など。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習は、テキストを可能な範囲で読んでおいてください。 復習は、毎回短い(300文字前後)授業感想を中2日程で提出してもらいます。 60分程。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 適宜課題図書を提示します。 | |
第1回 | 第1回 本授業のガイダンスとコミュニケーションの基本取材学とは? 「コミュニケシェーションを意識して、取材記事を読み、ポイントを探す」 |
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第2回 | 第2回 取材記事を読み、取材映像を観る 参照 『白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花 』(小学館・山崎まゆみ著)『ラバウル温泉遊撃隊』(新潮社・山崎まゆみ著) |
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第3回 | 第3回 ノンフィクションの取材 テレビのニュース番組の取材とは ※ニュース番組や情報番組のディレクターをゲストスピーカーにお招きします。 |
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第4回 | 第4回 フィクションの取材 エンタメ漫画、小説の制作のための取材とは ※漫画や小説を生み出してきたヒットメーカーの編集者をゲストスピーカーにお招きします。ヒットの裏側を話してもらいます。 |
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第5回 | 第5回 人物インタビューの基礎 人選、取材段取り、取材項目を作成、人に会う、話を聞く 参照 『女将は見た 温泉旅館の表と裏』(文春文庫・山崎まゆみ著) | |
第6回 | 第6回 実践 インタビューの様子を見学する 山崎が『オール讀物』(文藝春秋)連載中の「温泉女将の仕事術」における、 女将への取材のリアルな様子を示す。また女将への取材を試みる。 |
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第7回 | 第7回 観光地の取材 その1 観光地の取材のコツ 見るべきポイント、誰に取材するか等 |
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第8回 | 第8回 観光地の取材 その2 観光地で取材した情報をガイドブックにまとめる 取材した情報のまとめ方を学ぶ ※ガイドブックの編集者か観光業界紙記者をゲストスピーカーにお招きします。 |
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第9回 | 第9回 取材をするための下調べと取材項目表作成 |
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第10回 | 第10回 フィールドワーク・実習 都内の観光施設を予定。 |
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第11回 | 第11回 フィールドワーク・実習 都内の観光施設を予定。 |
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第12回 | 第12回 フィールドワーク・実習 都内の観光施設を予定。 |
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第13回 | 第13回 お互いにインタビューをして、原稿作成 | |
第14回 | 第14回 取材成果を記事化する。 |
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授業の運営方法 | 基本的には講義形式 (パワーポイント・DVD等を使用します) フィールドワーク・演習も予定しています。 大学の指示により遠隔授業になった場合は、 大学推奨のMicrosoft Teams を活用します。 履修人数にもよりますが、可能な限り履修生の反応を見ながら、 参加型の授業を目指します。 なお飽きない、わかりやすい授業を目指します。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ポータルへの質問は必要な場合のみ回答し、 多くの学生にも伝えるべき要素においては次回の授業で触れるようにします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 50% | |
授業参加 | 50% |
テキスト | 『スターが「裸」になった湯宿』(6月5日発売 潮出版・山崎まゆみ著) 『女将は見た 温泉旅館の表と裏』(文春文庫・山崎まゆみ著) 『白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花 』(小学館・山崎まゆみ著) 『ラバウル温泉遊撃隊』(新潮社・山崎まゆみ著) |
関連ページ | 山崎まゆみの記事一覧 - 個人 - Yahoo!ニュース |
その他、履修生への注意事項 | 私語厳禁。礼節を重んじます。遅刻厳禁。 授業中にマイクを回します。積極的に発言してください。 授業の進行に合わせて、若干、スケジュールを変更する場合もあります。 映像資料なども適宜活用します。 マスコミ関連業界への就職希望者に要求される全体の仕組みや業界知識も合わせて指導します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】 |
実務経験の概要 | 『もう同世代の男を愛せない』(双葉社)、『混浴美女秘湯めぐり』(小学館)、『いい湯にであう。』(ニューズライン)、『尋訪絶世好湯「日本・台湾」泡湯達 人的露天温泉旅行』(西遊記)、2008年『だから混浴はやめられない』(新潮新書)、2009年『ラバウル温泉遊撃隊』(新潮社)、2009年『ようこそ!!幸せの混浴温泉へ』(東京書籍)、2010年『恋に効く! パワースポット温泉』(文藝春秋)、2012年『おひとり温泉の愉しみ』(光文社新書)、2013年『お風呂deダイエット』(新潮社)、2014年 茂木健一郎氏との対談本『お風呂と脳のいい話』(東京書籍)、2014年『白菊 -shiragiku- 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花』(小学館)、2015年『バリアフリー温泉で家族旅行』、2017年『続・バリアフリー温泉で家族旅行』(昭文社)、2019年『さあ、バリアフリー温泉へ出かけよう!』(河出書房新社)、『行ってみようよ!親孝行温泉』(昭文社)、2020年『女将は見た 温泉旅館の表と裏』(文春文庫)、2023年『温泉ごはん 旅はおいしい!』(河出文庫) 以上、全ての著作が取材を行って執筆した作品である。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 25年以上もの取材活動を経て、多数の著作を執筆してきました。 また、温泉旅館の裏側や温泉女将の仕事術をテーマに執筆していることで、 「おもてなし・ホスピタリティー」をテーマとした講演も多数実施しています。 |