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科目名環境経済学
担当者安藤 生大
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目様々な環境問題の解決に向けて、経済学の手法を用いてその解決法を考えることが本講義のテーマです。
授業の達成目標1.「ごみが出ない経済学」の生産と消費の理論を説明できるようになる。
2.資本基盤と通貨資源について説明できるようになる。
3.「ごみが出る経済学」の生産と消費の理論を説明できるようになる。
4.資本基盤論からみた脱炭素社会について説明できるようになる。
5.「資本基盤論からみたシェアリング・エコノミーについて説明できるようになる。
今年度の授業内容今日、大気汚染や水質汚染などの公害問題のような地域的な環境問題から、地球温暖化など地球的規模で発生するグローバルな環境問題まで、様々な環境問題が存在します。本講義では、このような環境問題がどのようなメカニズムで発生するのか、そしてそれらを解決するためには何が必要となるのかという点について、経済学の手法を用いたアプローチを行います。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業の最後に、次回の授業内容のキーワードを示します。学生は、それについて図書やWebサイト等で調べておくこと(予習1時間)。
各回の授業で示した専門用語などは、参考図書やWebサイト等でその意味を確認し、必要に応じて授業内で配布したプリント等にまとめてください(復習1時間)。

合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業中に扱った様々な専門用語についは、参考図書やインターネット等を利用して、その都度調べ、配布したプリント等に意味・内容を記入しておくようにしましょう。また、ニュース等で気になる記事や心に残った記事を切り抜く等、情報収集するように心がけましょう。
 第1回イントロダクション-環境経済学とは? 授業の概要についての解説
 第2回これまでの経済学(ごみが出ない経済学)の成り立ち:重農主義とアダム・スミス、マルサス、リカード、ミルの経済理論についての解説
 第3回「ごみが出ない経済学」の生産の理論:収穫逓減と利潤最大化の仮定についての解説
 第4回「ごみが出ない経済学」の消費の理論:効用逓減と効用最大化の仮定
 第5回「ごみが出ない経済学」での環境問題の取り扱い:環境の価値の外部評価についての解説
 第6回エコロジカル経済学:経済学に物的基盤を取り戻そうとする試みについての解説
 第7回持続可能性の経済理論:資本基盤と通貨資源についての解説
 第8回「ごみが出る経済学」の生産の理論:ムダを理論的に把握することについての解説
 第9回「ごみが出る経済学」の消費の理論:消費過程での省資源労働についての解説
 第10回通貨資源マネジメントの理論:市場で決定できる価格とできない価格についての解説
 第11回資本基盤マネジメントの理論:存在すべき資本基盤の量についての解説
 第12回持続可能性の経済理論と政策1:資本基盤論からみた脱炭素社会についての解説
 第13回持続可能性の経済理論と政策2:資本基盤論からみたシェアリング・エコノミーについての解説
授業の運営方法
  • 最初の10分間で、前回の課題についての確認テストを行います。
  • 次の10分間で環境経済、持続可能性に関する簡単な英文を読みます(課題1:紹介した英文の和訳をまとめて提出すること)。
  • 続いての60分間でその日のテーマに応じた講義を、Power Pointを用いて行います。
  • 次の20分間は、当日の授業内容に則したテーマでグループディスカッションとそのまとめを行います。
  • 最後の5分で次回の内容に関係するキーワードを示し、予習のポイントを解説します。
  • 遠隔授業の実施に関しては、Zoomによるリアルタイム事業を基本とします(URLは事前に通知します)。具体的な内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法o 毎回の確認テストは、問題の解説を行い、知識の定着を図ります。
o この授業では、以下の2つの課題を予定します。レポートとして提出してください。それぞれのレポートには、コメントを付けてフィードバックします。
課題1:紹介した英文の和訳をまとめて提出
課題2:持続可能な社会をつくるための経済の在り方をまとめて提出

評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 50% 各回の確認テストから出題します。
小論文・レポート 20% 「課題1:英文要約(15点)」、「課題2:経済の在り方のまとめ(15点)」
授業参加 10% グループディスカッションにおいて、積極的・協力的な授業態度によって評価する。
その他 20% 毎回の確認テスト
テキスト 『持続可能性の経済理論 SDGs時代と「資本基盤主義」』倉阪秀史、東洋経済新報社、2021年7月22日、ISBNコード978-4-492-39661-2
参考文献 1:『環境科学概論』山下栄次、阪本博、若村国夫、野上祐作、坂本尚史、安藤生大、大学教育出版、2013年10月、ISBNコード978-4-86429-235-1
2:『改訂9版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト』、東京商工会議所編著、2023年1月29日、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4800590695
関連ページ 1: p.224-p.262、2:書籍全般にわたり本講義と関連があります。
その他、履修生への注意事項 授業中の私語は厳禁です。受講態度の悪い学生には教室からの退室を命じ、原則として単位を与えません。グループディスカッションには積極的に参加してください。
環境に関する学外のイベントへの参加や、施設見学を行う可能性があります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【マネジメント学部生活環境マネジメント学科】