科目名 | 舞台芸術産業論 | |
担当者 | 横堀 応彦 | |
開講期 | 2023年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 創作環境から考える国内外の舞台芸術産業 | |
授業の達成目標 | 2023年現在、日本および海外では多様な舞台芸術(演劇、オペラ、ダンスなど)が上演されているが、本授業ではその創作環境および舞台芸術をとりまく産業構造に着目しながら、国内外の舞台芸術についての理解を深める。半期の講義を通して、受講生は舞台芸術作品を観る上での基礎的な知識・フレームを身につけ、現代社会における舞台芸術の意義と可能性について自分自身の言葉で意見を述べられるようになることを目標とする。 | |
今年度の授業内容 | 映像資料を用いながら、現在日本および海外で上演されている舞台芸術(演劇、オペラ、ミュージカル、ダンスなど)の作り手たちが何を考えながら、どのような環境で創作しているかを講義する。 前半の授業(日本編1〜3・海外編1〜3)では主に1990年代以降に上演された作品および関連文献を取り上げ、舞台芸術を見るための枠組(フレーム)について考える。後半の授業(日本編4〜6・海外編4〜6)ではここ数年間に国内外の劇場やフェスティバルで上演された作品および関連文献を取り上げ、現代における舞台芸術の可能性について考える。その上で「舞台芸術を仕事にする」ことについて、受講生と議論しながら考えていきたい。舞台芸術に関する予備知識のない学生(他学部・他学科含む)の受講も歓迎するが、実際に劇場で作品を観劇するなど、授業時間外の課題が比較的多く課されるので履修にあたっては留意すること。 なお、以下に記載した授業スケジュールはあくまで予定なので、この通りに進むとは限りません。受講生からの内容に関するリクエストも可能な範囲で取り入れていく予定です。 |
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準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 次回の講義資料を事前に確認し、気になったことや疑問点を準備しておくこと。講義終了後は、講義内で紹介した内容について各自リサーチを行うこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業外の時間を使って、実際に劇場で演劇・ダンスを観劇する(チケット代1作品あたり3000円〜目安が自己負担となる)。配付資料を予め読み、内容および疑問点をまとめた上で授業に臨むことが求められる。 | |
第1回 | イントロダクション(授業の進め方、達成目標、評価方法の説明) | |
第2回 | 日本編1(作品の創作プロセス) | |
第3回 | 日本編2(商業演劇の構造) | |
第4回 | 日本編3(助成金制度) | |
第5回 | 海外編1(異なるタイプの音楽劇を比較する) | |
第6回 | 海外編2(諸外国の劇場制度) | |
第7回 | 海外編3(ドキュメンタリー演劇) | |
第8回 | インターミッション(映像鑑賞予定) | |
第9回 | 日本編4(2010年代以降の演劇の流れ) | |
第10回 | 日本編5(2.5次元ミュージカル) | |
第11回 | 日本編6(2023年の舞台芸術産業) | |
第12回 | 海外編4(最新のブロードウェイミュージカル) | |
第13回 | 海外編5(国際フェスティバルの潮流) | |
第14回 | 海外編6(まとめ) | |
第15回 | 授業内レポート及び解説 | |
授業の運営方法 | 講義形式。学期末に授業内レポートを実施する。遠隔授業の実施に際しては、ウェブ会議システムを利用したリアルタイム実施を基本とする。具体的内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出されたリアクションペーパーを次週の授業で紹介し、教員がコメントする。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 50% | 授業内レポートの内容 |
授業参加 | 50% | リアクションペーパーおよび授業内に指示する提出物 |
テキスト | 特に指定しない。毎回資料を配布する。 |
参考文献 | 平田栄一朗『ドラマトゥルク 舞台芸術を進化/深化させる者』(三元社、2010年) 2800円+税 森山直人編『20世紀の文学・舞台芸術』(京都造形芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎、2014年) 2500円+税 川島健『演出家の誕生 演劇の近代とその変遷』(彩流社、2016年) 1800円+税 その他、受講生の興味・関心に応じて随時授業中に紹介する。 |
その他、履修生への注意事項 | 授業内に指示する提出物には実際の観劇が必要となるものが含まれ、そのチケット代(1作品あたり3000円〜目安)は自己負担となる。毎週の授業で予習・復習(決して少なくない分量の文献を読む等)が課されるので、履修にあたっては注意すること。遠隔授業はzoomを使用しリアルタイムで行い、リアクションペーパーの提出をもって出席を確認する予定である。遠隔授業の場合も提出物および授業内レポートによって成績評価を行う。 講師の都合でやむを得ず休講にする可能性があるが、休講分の講義の代替方法については初回のオリエンテーション時に受講生と相談の上決定する。 同一教員が担当する「アーツマネジメント」(文京・秋学期開講)は本講義の姉妹編となるので、芸術文化全般の創作環境に関心のある学生は併せて履修することを薦める。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】 |