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科目名文化政策
担当者禿 あや美
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目文化政策の基本を学ぶ
授業の達成目標国や地方自治体がおこなう芸術文化政策に関する歴史、理論、枠組み、制度について学び、理解できるようになることが目標です。
今年度の授業内容文化政策の重要性、人々の関心は近年益々高まっています。これまでは経済政策などと比較すれば、文化政策の優先順位は低く抑えられていました。しかし、経済成長ばかりを重視することに対する疑義は深まっています。また、知的な創造活動が大きな影響を与えるサービス産業の台頭は、文化産業の健全な育成を急務としています。さらに、文化政策において「自由」は非常に重要な概念ですが、近年ではこの価値を毀損するかのような動きが、政府・行政のみならず市井の人々にも見られ、閉塞した状況を加速化しているように思われます。この講義では、文化政策の重要な概念について一通りとりあげ、文化政策の全体像をつかめるようにします。また社会づくりにおける文化の重要性を理解できるようにします。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業中に紹介する文献や記事、動画などをかならず確認すること。これは予習・復習両方に入ります。30分もあれば確認できるものです。しかし先延ばしにして確認していないとそれが蓄積されてしまうので注意しましょう。また、毎回の授業で、視点を広げたり、違った角度から見るためのちょっとした課題を出します(例えば、あなたの「推し」は何ですか?とか、有川浩(小説・漫画・映画)の「図書館戦争」にみる「文化における自由」とは?とか、アイドルの育て方にみる日本と韓国の違いは?など、皆さんにとって身近と思われるテーマを出題します)。これらの課題は、授業の内容を理解する補助だったり、他の学生がどんなことを考えているのかを理解したり、話題を広げたりするためのものです。こうした課題は成績評価の対象ではありませんが、未提出にせず、きちんと回答してください。そうすると、授業に参加している学生の意見を知り、自分の思い違いを正したり、視野を広げたりすることができ、学生同士の学びの貢献になります。こうした学びあいは非常に大事です。そしてそれらの意見を集約したファイルを、翌週の授業で全員に公開します。このような意見の交換は同じ授業を受けている学生でも違う意見や視野を持っていることがわかり、授業理解がより深まるものです。積極的に意見を記入すること、そしてそのファイルについては授業中にも紹介しますが、各自参照するようにしてください。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項毎回、パワーポイントをPDFにした資料をTEAMSで配布する。参考文献や参考資料を見ながら復習に活用すること。毎回30分程度は情報を収集したり読んだりする必要があります。
 第1回イントロダクション スケジュール、内容に合わせた参考文献内容の指示、レポートの作成に関する指示を行います
 第2回文化政策の理論的側面
 第3回文化政策の歴史 ① 文化政策の現在の特徴
 第4回文化政策の歴史 ② 文化の支援者の歴史
 第5回文化政策の歴史 ③ 文化の支援者と社会の変容
 第6回文化政策の歴史④ 戦争と文化
 第7回文化政策と法律 ① 文化権および表現の自由
 第8回文化政策と法律 ②社会とのかかわり
 第9回前半のまとめ 論点の整理
 第10回芸術文化と国家・地方自治体①組織体制と予算
 第11回文化政策の事例分析
 第12回芸術文化と国家・地方自治体②芸術文化施設の評価
 第13回文化団体の事例分析①
 第14回文化団体の事例分析②
 第15回まとめ
授業の運営方法毎回の講義はオンデマンド動画で行います。授業開始時刻までにYoutubeに動画を登録します。
Youtubeの動画へのリンクは、ポータルとMicrosoftTEAMSでお知らせします。
授業の出席状況は、MicrosoftTEAMSで毎回行う小テストへの回答で把握します。提出期限はその週の月曜日の23時59分になる予定です。変更する場合には授業中にお知らせします。
授業資料の配布と、小テストの回答はすべてMicrosoftTEAMSを用います。小テストの難易度は調整しますが、授業を聞いていないと回答できないものにします。
授業中に何回か追加の課題を毎回出します。アンケート形式であったり、記述式であったりします。これは小テストとは別に提出を求めます。これは授業の内容理解を深めるために必要なものです。

課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題はすべてMicrosoftTEAMS上で提出し、小テストは返却します。それとは別に、次回の授業で小テストの回答や学生からのコメントを取り上げ、授業と関わらせながら補足説明を加えます。また授業での学生のコメントはファイルにまとめ、TEAMS上にアップロードします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 40% 1回レポート提出を求めます
授業参加 0% なし
その他 60% 毎回4点満点の小テストを、15回の授業で行い、合計60点とします。ポータル上で小テストを行います。
テキスト 特に指定しない
参考文献 ① 伊藤裕夫他『アーツマネジメント概論』水曜社、2009年(第三版) 2500円 
② 高階秀爾『芸術のパトロンたち』岩波新書、1997年
③ 司修『戦争と美術』岩波新書、1992年
④ 村上隆『芸術企業論』幻冬舎、2006年
⑤ 織田直文『文化政策と臨地まちづくり』水曜社、2009年
⑥ 清水裕之『新訂 アーツ・マネジメント』放送大学教材、2006年
その他、授業内容に応じて適宜紹介します。
関連ページ 特になし
その他、履修生への注意事項 出席状況の把握は、毎回行う小テストへの回答によって行います。回答期限については「授業の運営方法」に記載のとおりですが、実際に授業を行うなかで出てきた課題や学生からの要望を踏まえ、修正する予定です。
また、授業は3分の2以上の出席(つまり、期限内に小テストを提出)しないと、最終レポートを提出しても成績評価対象にはなりません。さらに、成績評価そのものは、相対評価です。学生便覧をよく読んでおいてください。
毎回の小テストはMicrosoftTEAMSのみで行います。登録については授業開始前にポータルで説明します。
また、授業受講中の、内容に関する質問、運営方法等に関する要望や苦情等は、ポータルのQ&A機能を用いて問い合わせるようにしてください。メールは行き違いが発生するかもしれませんし、TEAMSのメッセージは気づかないことがあるので、用いません。
毎回の小テストの提出期限を越えて回答しても点数は有効になりません。提出期限後に回答しても、欠席扱いとなりますし、ゼロ点でもあります。本来ならば授業当日を提出期限とすべきところを、猶予を持たせた提出期限にしています。情報機器の不具合があったとか、体調不良になったなどの個別学生の配慮はできませんので十分注意してください(ただし、学則に定められた公欠等の対象となる体調不良の場合は除く)。余裕をもって課題に取り組むようにしてください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】