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科目名企業経済学
担当者村上 茂久
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目企業の財務諸表を活用しながら、企業の行動を経済学的及びファイナンス的な観点から分析し、解説する講義
授業の達成目標企業の行動を経済学的及びファイナンス的な観点から学ぶことで以下のことが出来るようになること。
・自ら企業の財務情報や公開情報の一次情報にアプローチでき、分析に必要な情報を得られるようになること。
・企業に関する一次情報や二次情報を活用して、企業のビジネスモデルや行動原理を自ら分析できるようになること。
・自ら調べ分析した企業の情報を統合し、レポートとしてアウトプットできるようになること。

今年度の授業内容企業経済学は、企業を経済学の切り口から分析するものです。企業はどのようにして利益を最大化するのかが基本テーマになります。本講義では、任天堂、メルカリ、アップル、アマゾン、トヨタ、テスラ等といった実際の企業を取り上げ、経済学、ファイナンス理論、そして財務諸表等を用いながら、企業の行動や財務について分析方法を解説します。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について・各回の授業で扱うテーマについて、予め示す参考文献やwebの記事等から予習を行うこと。
・授業後は内容を振り返り、自ら気になった点をノート等にまとめるとともに、気になった箇所を自ら調べること。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項ニュース等で気になる記事やもっと深堀りしたいと感じた記事を集めるなど、普段から情報収集を行うこと。
 第1回初回ガイダンス
 第2回経済学における企業行動での利潤最大化の考え方とその実際
 第3回企業情報における見るべきポイント(分析対象企業:任天堂)
 第4回赤字でも成長するメルカリのビジネスモデルの秘密
 第5回ROEからみるトヨタ、日産、ホンダ、テスラの企業行動の違い
 第6回利益が乱高下するソフトバンクグループのビジネスモデルと赤字続きの出前館の成長モデル
 第7回Freeeとマネーフォワードから見るSaaS企業の分析方法
 第8回巨額な投資をし続けるネットフリックスのビジネスモデル
 第9回フリーミアムを活用したSpotifyのストリーミングサービス
 第10回Youtubeを主戦場とするUUUMとANYCOLORのビジネスモデルの違い
 第11回タイミーを事例としたスタートアップ企業の分析方法
 第12回就職活動で活用できる企業分析の方法
 第13回これまでの各回のまとめ、レポートの書き方解説​​​​及び質疑応答
授業の運営方法講義形式で行い、授業形態はオンラインとなります。オンライン授業においては、Zoomを用いたリアルタイム配信型と、オンデマンド型(予め収録した授業内容の動画を一定期間配信し、ポータルやメールを用いて質問や議論を行う方法)を併用します。

具体的にどう執り行うかの詳細は、第1回の授業など各回の授業や授業資料、課題提出時に伝達することになりますので、見落とさないよう気をつけてください。

なお、基本は講義形式で授業を行いますが、リアルタイム配信型においては、教員が一方的に話すのではなく、学生の意見も引き出せるような対話型授業も取り入れる予定です。また、出席については、その日の講義での出席票の提出とアンケートで確認します。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法・毎回授業後にアンケートを実施し、次回の授業においてどのような意見や感想があったかを共有するとともに、これら意見について教員がコメントをします。
・中間レポートと最終レポート回収後に、特徴的なレポートの紹介等をポータルを通じて行います。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 30% 授業終了後のアンケートの提出をもって授業参加とします。
小論文・レポート 70% 中間レポート1,000字以上、期末レポート2,000字以上
テキスト ・独自に作成した資料(パワーポイント等)
・村上茂久『決算書ナゾトキトレーニング』PHP研究所、2021年、定価:990円 ISBN-13‏ :‎ 978-4569850986

参考文献 会計とファイナンスで読むニュース
https://www.businessinsider.jp/series/accounting-and-finance/
飯間浩明『伝わるシンプル文章術』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018年、定価:1650円  ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4799322420
その他、履修生への注意事項 ・各回の授業ごとに講義に関するアンケート(講義で興味を持った点やもっと深堀りしたいと感じた点等)を行い、このアンケートをポータルの「課題提出」機能を活用して期限内に提出することによって出席にカウントします。
・成績評価においては、学生便覧に示されているように、授業回数の2/3以上の出席を前提とします。この前提を満たす受講生を対象に、上記の成績評価の方法に従って成績評価を行います。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】
実務経験の概要 銀行、コンサルティング会社取締役、スタートアップ企業CFO(村上)
実務経験と授業科目との関連性 銀行での投資業務やプロジェクトファイナンス業務、スタートアップ企業でのファイナンス実務、各種執筆業等を通じて得られた知見や分析内容を踏まえて、授業を行います。(村上)