科目名 | 経営戦略論 | |
担当者 | 中西 哲 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 経営戦略を巡る6つの問い | |
授業の達成目標 | 履修者が経営戦略論の重要理論について理解することで就職活動の企業選択や社会に出てから自社や取引先企業を分析するためのフレームワークを得ることを本講義の目標とする。 |
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今年度の授業内容 | 今年度から内容がリニューアルされていますのでご注意ください! 1960年代以降に大きな発展を見た経営戦略論を大きく6つの論点に分けてレビューする。 ❶ポジショニング・アプローチ:いかに良い位置で戦うのか? ❷資源ベース・アプローチ:いかに良質な資源を構築するのか? ❸トランスフォーメーション・アプローチ:いかに自社を変革させるのか? ❹イノベーション・アプローチ:いかにイノベーションを起こすのか? ❺ブランディング・アプローチ:いかに自社をブランディングするのか? ❻アライアンス・アプローチ:いかに他社と価値を共創するのか? |
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準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 就活等を念頭に置き、自ら調べた企業を経営戦略の視点から分析するよう努めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | テキストを事前に読んでから授業に臨むこと。 自分が就職する会社・就職を希望する会社に対して、あるいは、身近な出来事に対して学習した理論を当てはめて考察すること。 |
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第1回 | イントロダクション:運営方針、成績評価方法等の説明のほか、講義全体のスコープについて示します。 | |
第2回 | 経営戦略論の起源と生成:「戦略」の起源、「経営戦略」の誕生までを概観する | |
第3回 | ポジショニング・アプローチ1:SCPパラダイム、5Forecesモデル、戦略グループ等を中心に論じる | |
第4回 | ポジショニング・アプローチ2:競争戦略のタイプ、製品ライフサイクルとPPM等について論じる | |
第5回 | 資源ベースアプローチ1:RBV理論、バリューチェーンと内部資源、VRIOフレームワークについて論じる | |
第6回 | 資源ベースアプローチ2:コアコンピタンス経営、規模と範囲の経済、経験曲線等について論じる | |
第7回 | トランスフォーメーション・アプローチ1:ダイナミックケイパビリティについて論じる | |
第8回 | トランスフォーメーション・アプローチ2:ダイナミック・ストラテジック・フィット、学習する組織について論じる | |
第9回 | イノベーション・アプローチ1:イノベーター理論、知識創造理論等について論じる | |
第10回 | イノベーション・アプローチ2:イノベーションのジレンマ、両利きの経営等について論じる | |
第11回 | ブランディング・アプローチ1:ブランド・エクイティ、ブランド構築の方法論等について論じる | |
第12回 | ブランディング・アプローチ2:ラグジュアリー・ブランドマネジメント、パーパス・ブランディング等について論じる | |
第13回 | アライアンス・アプローチ1:戦略的提携とM&Aの基礎概念について論じる | |
第14回 | アライアンス・アプローチ2:シナジートラップ、裏切りのインセンティブ等について論じる | |
第15回 | 総括:総括講義と講義内試験を行う | |
授業の運営方法 | 講義形式で実施。課題発表やグループワークは行わない。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | リアぺの内容等を適宜全体に共有する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しません。 |
小論文・レポート | 0% | 実施しません。 |
授業参加 | 70% | リアペ等の内容を評価します。 |
その他 | 30% | 最終日に講義内で持ち込み不可の試験を実施します。 |
テキスト | 中西哲『経営戦略を巡る6つの問い(仮題)』経営教育出版会(令和5年9月発売予定) |
参考文献 | アルフレッド.D.チャンドラー『組織は戦略に従う』ダイヤモンド社 W・チャン・キム&レネ・モボルニュ『ブルーオーシャン戦略ー競争のない世界を創造するー』ハーバードビジネスレビュープレス エベレッド.M.ロジャース『イノベーションの普及』翔泳社 イゴール.アンゾフ『アンゾフ戦略経営論』中央経済社 クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』ハーバードビジネススクールプレス ゲイリー・ハメル&C.K.プラハラード『コア・コンピタンス経営ー大競争時代を勝ち抜く戦略ー』日経BPマーケティング デイビット.A.アーカー『ブランドエクイティ戦略〜競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン〜』ダイヤモンド社 デイビット.J.ティース『ダイナミック・ケイパビリティ戦略—イノベーションを創発し成長を加速させる力—』ダイヤモンド社 ジェイ.B.バーニー『企業戦略論(上)(中)(下)』ダイヤモンド社 J.N.カプフェレ、V.バスティアン『ラグジュアリー戦略』東洋経済新報社 中西哲『ファイナンス業務エッセンシャルズ —財務戦略の形成と実践—』総合法令出版社 中西哲『パーパス経営研究の芽吹き-サスティナビリティ概念に見る解釈と類型化試案―』跡見学園女子大学マネジメント学部紀要第35号、pp1-20 名和高司『パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える-』東洋経済新報社 野中郁次郎、竹内弘高『知識創造企業』東洋経済新報社 ヘンリー.ミンツバーグ他『戦略サファリ—戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック—』東洋経済新報社 ピーター.M.センゲ『学習する組織』英知出版 マイケル.E.ポーター『競争の戦略』ダイヤモンド社 |
その他、履修生への注意事項 | 就活については授業前日までのポータルQA(エビデンス添付)での申告により配慮する。 ただし、リアぺ提出ができないため平常点が加算されず成績には影響する点に留意すること。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】 |
実務経験の概要 | メガバンク銀行員、起業・企業経営経験者 |
実務経験と授業科目との関連性 | 現実の企業行動を適宜紹介し、理論の理解をサポートするとともに考察のヒントを提供する。 |