科目名 | 文化マネジメント入門 | |
担当者 | 曽田 修司 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 文化とアートのマネジメント | |
授業の達成目標 | 現代の日本社会においてさまざまなジャンルのアート活動が展開されていることを概括的に理解するともに、祭祀やエンタテインメントなどの文化領域の活動がアートとどのように関わっているのかを学ぶ。学生は、アートやアートを含む文化的な活動において、営利ビジネスとして成立しているものと非営利活動として行われているものがあることを理解し、その違いを認識した上で、文化産業と文化政策のあり方を区別して説明できるようになることを目指す。 | |
今年度の授業内容 | 本講義は、芸術一般を対象とするアーツマネジメントを中心にしながら、より広く文化一般を対象とする文化マネジメントのあり方について、文化マーケティング、文化産業、文化政策、文化支援(メセナ)、法律(著作権)等、さまざまな視点から、現代社会における文化マネジメントの意義を考えるための入門編である。具体的には、文化とアートのマーケティングを最初の切り口として、文化政策、文化行政、文化支援(メセナ)、法律(著作権)等との関わりに視野を広げ、文化マネジメントの社会的役割と意義を考える。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回配布する資料について、事後に振り返りを行って理解を深めること。毎回の講義のそれぞれの内容を理解するのみならず、全体を繋がりとして理解するように努めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 新聞の文化欄やニュースサイトの文化記事に普段から注意を払っておくこと。また、アーツ・マネジメント領域に関する総合情報サイトとして「net-TAM」を必要に応じて参照し、情報を収集しておくこと。 |
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第1回 | イントロダクション アーツ・マネジメントとは何か 時代によるアートの変化 |
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第2回 | アーツ・マネジメントとは何か アーツ・マネジメントの4つの問い |
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第3回 | アートの現場(1)演劇 | |
第4回 | アートの現場(2)映画 | |
第5回 | アートの現場(3)美術館 | |
第6回 | アートの現場(4)日本と世界 | |
第7回 | アートの現場(5)アート・フェスティバル | |
第8回 | アーツ・マネジメント研究(1)宝塚歌劇 | |
第9回 | アーツ・マネジメント研究(2)歌舞伎 | |
第10回 | アーツ・マネジメント研究(3)文楽 | |
第11回 | 「ライブ・エンタテインメント白書」を読む | |
第12回 | チケッティング〜価格と流通 | |
第13回 | 芸術文化と著作権 | |
第14回 | 文化庁の文化政策 | |
第15回 | まとめ | |
授業の運営方法 | 毎回、レジュメを配布(または提示)する。多くの回では、テーマに関係する舞台公演や映画などの映像資料(DVD等)を鑑賞し、それを題材として講義を行う。また、必要に応じてグループ・ディスカッション等を行う。 遠隔授業を実施する場合は、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を基本とする(チームコードは事前に通知する)。具体的な内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 |
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 受講生は、講義の中で興味を持ったことや重要だと思ったこと、疑問に思ったことなどを短いコメントとしてTeams経由で提出する。教員は、短いコメントをフィードバックする。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 40% | 授業内容に関する課題小レポート |
小論文・レポート | 60% | 期末レポート |
参考文献 | 小林真理他/アーツ・マネジメント概論 三訂版/水曜社/2009年/3150円 野田邦弘/文化政策の展開/学芸出版社/2014年/2592円 熊倉純子/アートプロジェクト 芸術と共創する社会/水曜社/2014年/3456円 平田オリザ/演劇入門/講談社現代新書/1998年/799円 978-4061494220 柴 那典/ヒットの崩壊/講談社現代新書/2016年/864円 978-4062883993 |
関連ページ | {文化庁、https://www.bunka.go.jp/} {net-TAM(ウェブ版トヨタ・アートマネジメント講座)、 https://www.nettam.jp/} {公益財団法人セゾン文化財団、https://www.saison.or.jp/} {musicman-NET、 https://www.musicman.co.jp/} {一般財団法人地域創造、https://www.jafra.or.jp/} {企業メセナ協議会 、https://www.mecenat.or.jp/ja/} {緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化 支援事業(EPAD)、https://epad.terrada.co.jp/} |
その他、履修生への注意事項 | 遠隔授業については、Microsoft Teamsを使用し、リアルタイムで行います。初回授業の前に履修生宛にTeamsのコードを伝えるので、遠隔授業の日はTeamsにアクセスし、コード入力をしてチームに参加すること。 遠隔授業を行う際には、授業終了後にTeamsの課題機能を利用して授業に関する課題に答えてもらうことで出席とする。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】 |
実務経験の概要 | 「東京国際舞台芸術フェスティバル」の事務局次長として、国際的な舞台芸術フェスティバルの運営事務局を統括。近年は、東京芸術劇場や彩の国さいたま芸術劇場などの公立劇場の外部審査委員や理事、杉並区、世田谷区、豊島区など地方自治体の文化審議会等の委員を務めている。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 行政の文化政策としての芸術文化振興施策に加え、民間事業体やNPOなどの視点を重視し、民・官の連携や協働のあり方等について専門的な知見を活かすことができる。 |