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科目名ニュースで学ぶ現代社会
担当者澤野 次郎
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目災害ニュースの読み方と居住地域の災害リスクを知る方法
授業の達成目標めったに起きないとされた災害が発生し、災害に関係する事柄がニュースになっている。こうした近年の状況をふまえて授業では次のことを達成目標とする。
第1は、災害のニュースを理解するうえで必要となる過去の災害事例の教訓、今後の災害想定等の基本知識を習得することである。
第2は、災害のニュースを参考に地域の災害リスクを知る方法を東京都内住宅購入事例で習得することで、現在の住んでいる地域及び将来の住む地域の災害リスクと対策を理解することである。
今年度の授業内容今の日本は大災害がいつ発生してもおかしくない状況である。この状況で災害のニュースを正しく理解することは重要な学習であり、意義あるものである。
授業は次の2つの内容である。
第1は、災害ニュースを参考に今までの日本における大災害と最近の災害発生状況と今後の災害想定に関する説明である。
第2は、東京都内の住宅購入を事例として、地域における災害リスク情報の入手方法と情報の分析の仕方と災害対策に関する説明である。
授業内容の基本方針は次の3点である。
第1は、最新のニュースと最先端の研究による情報、すなわち他では知ることができない貴重な情報と科学的な見方を受講生にわかりやすく伝えていくことである。
第2は、授業に対する要望、内容についての質問にしっかりと答え、受講生の授業へのモ チベーションと理解度を高めることである。
第3は、本授業を通して大学時代に学んだこと、考えたことが皆さんの将来の人生に役立つようにすることである。
なお、本シラバス執筆後に大災害等が発生した場合は内容に変更が生じる、その場合はガイダンスにおいて変更点を説明する。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習(45分)
インターネットを検索して、現在起きている災害あるいは各人分が住んでいる場所の災害に関係するニュースを調べて視聴し、災害に関心を持つこと。
復習(45分)
講師が紹介した手段を活用して関係する場所の災害リスクを調べる。授業の内容をふまえて各人分が住んでいる場所の災害リスクを調べる。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業の説明をもとに、自分が現在、住んでいる地域の災害リスクについて学習してください。
 第1回ガイダンス 講師紹介、授業内容、成績評価の方法、レポート、小論文の内容
 第2回災害についての導入の話
災害リスク情報の説明 災害リスクを知るための基本ツールの説明
 第3回ケーススタディ 東京都内での住宅購入と災害ニュース
 第4回物件解説① 東京下町地域の戸建物件の災害リスク
 第5回物件解説② 東京湾岸エリアのタワーマンション物件の災害リスク
 第6回物件解説③ 東京23区の戸建住宅物件の災害リスク
 第7回物件解説④ 多摩地域の戸建物件の災害リスク
 第8回物件解説⑤ 東京郊外の新築マンション物件の災害リスク
 第9回物件解説⑥ 東京23区の中古マンション物件の災害リスク
 第10回東京都の物件の災害リスクのまとめ
物件の経済的価値 土地価格と災害リスクの関係
 第11回居住地の災害リスク① 災害想定、被害想定を知る方法
期末課題文の書き方 モデル文をもとに書き方を説明
 第12回居住地の災害リスク⓶ 首都直下地震
 第13回居住地の災害リスク② 災害から命を守る対策、避難、備え
 第14回大災害への備えと早期回復のしくみづくり
 第15回災害リスク 東日本大震災の教訓と福島原発事故
授業の運営方法授業は、パワポとニュース映像をもとにした説明が中心です。授業で使用したパワポ資料は原則として授業終了後の2日後までにポータルのクラスプロファイルの授業資料にアップする。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法中間レポートは、講師の添削にもとづく再提出と、提出後に再評価があります。
期末課題文は、再提出と再評価ありません。ポータルの課題管理で必要な場合はコメントします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% レポート20点、期末小論文40点、評価基準は授業達成目標とする。
授業参加 40% 授業内で実施する課題、提出されたレポート、期末小論文の内容をもとに評価します。
参考文献 NHKスペシャル等の災害特集報道
その他、履修生への注意事項 ①対面を基本とする。
 対面を基本とします。
 対面に参加できない時、欠席する場合は
 授業録画配信での教室外での受講も認めます。
②使用するシステムツール
 ZOOMを使用します。 
③出席回数のカウント方法
 スマホ認証による出席管理。
 オンデマンド受講の出席は、授業独自のペーパーの提出による確認。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【マネジメント学部 マネジメント学科】
カリキュラムマップ【マネジメント学部生活環境マネジメント学科】
実務経験の概要 災害救援ボランティア推進委員会の結成(1995年7月)に参加し、以後25年にわたり被災地支援のボランティア活動に取り組む。現在は委員長。内閣府の防災教育事業(2001年から現在まで)、防災教育普及協会の結成(2014年3月)等、20年にわたり防災教育の普及活動に取り組む。公益財団法人日本法制学会に勤務し、社会貢献、学術振興、非営利組織経営の実務を経験し、2009年6月から理事長で現在に至る。新座の十文字学園女子大学でも兼任講師(2019年から現在まで)。
実務経験と授業科目との関連性 被災地支援の経験から住む場所の安全確保と個人による災害対策の必要性を痛感する。