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科目名コミュニケーション文化学演習IIA
担当者中村 聡
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次4年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目英語・日本語の語用論的研究
授業の達成目標(1) 言語学の一分野である語用論の言語観と接近法を学び、ふだんは無意識にやりすごしている日常の会話でのやりとりに生じる言外の意味を意識するようになる。同時に、 卒業論文で必要となる、ことばの意味を分析する力が身につく(2) 英語のテキストを読むことにより卒業論文の参考文献等の英文の読解力を強化できるようになる。論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。
今年度の授業内容ことばの意味をその使用場面と結びつけて研究する言語学の分野である語用論 (pragmatics) の概念と実際の言語使用での意味解釈への応用性を、クラスでの議論をとおして考えていく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回の授業の終わりに次回の授業で扱う、テクストの範囲を伝える。少なくともその範囲の英文を解釈してくることが予習として必要(個々人の英語力によって幅があるだろうが、最低1時間を要するだろう)。予習でテクストの内容をどの程度理解しているかを原則として毎授業の初めに確認する。 合計15時間
自習に関する一般的な指示事項授業で学んだことを卒業論文に活かせるどうかを常日頃から意識して予習と復習をする。
第1回2023年度「演習 IA」で扱った内容の復習
第2回2023年度「演習 IB」で扱った内容の復習
第3回The co-operative Princple  by  Paul Grice (1): 講読、解説
第4回The co-operative peinciple  by Paul Grice (2): 演習
第5回Implicatures  (1): 講読、解説
第6回Implicatures (2): 演習
第7回Scalar implicatures  (1): 購読、解説
第8回Scalar implicatures  (2): 演習
第9回Generalized conversational implicatures (1): 購読、解説
第10回Generalized conversational implicatures (2): 演習
第11回Particularized conversational implicatures (1): 購読、解説
第12回Particularized conversational implicatures (2): 演習
第13回Speech acts: 講読、解説、演習
第14回Locution, illocution, perlocution (1): 講読、解説
授業の運営方法英語で書かれた語用論の概説書を演習Ⅰの時よりは早いペースで読んでいく。講読に続いて、テキストの内容に関する質疑応答・議論を行う。テキストの区切りのよいところでテキスト理解の程度を測るテストを行う。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題は原則として、ポータルを使って提出してもらうので、個別のフィードバック はコメント欄に書くが、複数の学生に共通する内容のフィードバック授業時に口頭にて行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% なし
小論文・レポート 0% なし
授業参加 10% 自主的発言の回数、授業活動への姿勢
その他 90% 課題の提出回数と達成度、テキスト内容理解テスト
テキスト Peccei, Jean Stilwell.  1999.  Pragmatics.   Routledge.  ISBN: 0-415-20523-9.

井下千似子.  2019. 『思考を鍛えるレポート・論文作成法』第 3 版.  慶應義塾大学出版会.  ISBN: 978-4-7664-2577-2 C2000  (本体1,200円+税)
参考文献 受講生の関心に応じて紹介する。
その他、履修生への注意事項 ・授業中にスマホやタブレットやPCを操作している場合は、授業を聞いてくれていないと判断し、授業参加点より減点します。事情があって操作する必要があるときは、予め、あるいはその場で、あるいは授業終了直後に教員に伝えてください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】