科目名 | コミュニケーション文化学演習IIA | |
担当者 | 宮津 多美子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 4年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 人種・ジェンダーからよむ異文化コミュニケーション III―組織行動学から学ぶ異文化マネジメント | |
授業の達成目標 | 国境を超える労働者の移動が増える中、職場での異文化マネジメントの必要性が高まっている。この授業では、アメリカ人女性の組織行動学者による世界的ベストセラーから、異文化コミュニケーション理論といった知識だけでなく、グローバルな舞台で活躍するために必要となる異文化理解力や多文化共生スキル・態度を学ぶ。 【授業の達成目標】 1. 異文化理解力の必要性について説明できる。 2. ビジネスシーンで求められる異文化理解力について説明できる。 3. 異文化理解力の欠如から生じるコミュニケーションの問題を特定できる。 4. 異文化理解力の欠如から生じるコミュニケーションの問題について自分の意見を述べることができる。論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。 |
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今年度の授業内容 | 授業では、組織学を専門とするアメリカ人女性研究者のテキストからグローバルコミュニーションに必要な知識・スキル・態度を学ぶ。これらの学びをベースに、異文化理解力に設定するテーマについて論考を完成させる。また、異文化コミュニケーションをテーマとするペア/グループ課題を通して企画力、実践力を養成する。卒業研究の第三ステージという位置づけのこの授業では論文の資料収集方法、草稿・改稿の注意点、注釈・引用方法等も学ぶ。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 〇 事前に教科書の関連箇所を読み、理解を深める(0.5時間/週)。 〇 教科書の担当章については発表準備をする(1時間)。 〇 メンバーと協力しながら、ペア/グループ課題に取り組む(1~2時間)。 〇 期末レポートを執筆し、発表準備をする(0.5時間/週)。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 〇 ペア/グループ課題は協力して取り組むこと。 〇 卒論執筆に向けて全体の研究枠組みを考察しながら、期末レポートのテーマを選定すること。 〇 期末レポートは主題を決め、関連する文献を収集し、計画的に執筆すること。 〇 文献はデジタルメディアだけでなくプリントメディア(定期刊行物・書籍等)も参照すること。 〇 自分の意見と他人の意見とを区別すること(剽窃に注意)。 〇 レポート執筆時、参照した文献の書誌情報を記録しておくこと(文献リスト作成に必要)。 |
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第1回 | ガイダンス(演習のスケジュール&内容、担当決め)、草稿・改稿の注意点、注釈・引用方法 | |
第2回 | イントロダクション:文化の違いをくぐり抜けること、チェン氏の母が教えてくれること | |
第3回 | 第1章:空気に耳を澄ます—異文化間のコミュニケーション | |
第4回 | 第1章:様々な礼節のかたち—勤務評価とネガティブ・フィードバック | |
第5回 | 第3章:「なぜ」vs「どうやって」—多文化世界における説得の技術 | |
第6回 | 第4章:敬意はどれくらい必要?—リーダーシップ、階層、パワー | |
第7回 | 第5章:大文字の決断か小文字の決断か—誰が、どうやって決断する? | |
第8回 | 第6章:頭か心か—二種類の信頼とその構築法 | |
第9回 | 第7章:ナイフではなく針を—生産的に見解の相違を伝える | |
第10回 | 第8章:遅いってどれくらい?—スケジューリングと各文化の時間に対する認識 | |
第11回 | エピローグ:カルチャーマップを仕事に活かす(テキスト総括) | |
第12回 | ペア/グループ課題プレゼンテーション(Q&A、講評) | |
第13回 | 期末レポートプレゼンテーション(Q&A、講評) | |
第14回 | 卒論進捗状況プレゼンテーション(Q&A、講評) | |
授業の運営方法 | 〇 授業ではレポーター発表の他、ペアワークやグループワーク、クラスディスカッションも行う。 〇 ゼミ活動には積極的に参加し、各自が主体的に学ぶこと。 〇 ゼミは教場による対面授業を基本とする。 〇 出席確認は出席カードと授業コメントによって行う。 〇 遅刻・早退は30分まで。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 〇 レポーター課題のフィードバックは授業で行う。 〇 ペア/グループ課題のフィードバックは授業で行う。 〇 期末レポート提出後の授業で、全体的な講評を行う。 〇 個人課題の個別フィードバックはポータルを通じて行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 40% | 期末レポートとそのプレゼンテーション |
授業参加 | 30% | リフレクションコメント、授業内課題 |
その他 | 30% | レポーター発表、ペア/グループ課題 |
テキスト | エリン・メイヤー、『異文化理解力:相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』(英治出版)、2015年、ISBN: 978-4862762085. |
参考文献 | 適宜、授業で紹介する。 |
その他、履修生への注意事項 | 〇 文献は可能な限り一次資料(原典)を参照すること。 〇 意見を述べるときには必ず引証を示すこと。 〇 メディアで発信されている情報は自主的かつ批判的に扱うこと(要メディアリテラシー)。 〇 課題や授業に関する連絡はポータルで配信するため、ポータルには毎日アクセスすること。 〇 授業に関する質問や疑問があればポータルのQ&Aで担当教員に連絡すること。 〇 期末レポートの評価基準(計24点)は以下の通り。 1. 内容・展開:文章には明確な主題がある。批判的思考が実践されている。オリジナリティがある。 2. 構成:序論・本論・結論の3部構成である。文章には学術的背景が提示され、先行研究への言及がある。 3. リサーチ(研究):情報や意見にはその証拠となる文献が引用されている。文献の解釈も提示されている。 4. 表現・文体:文章は首尾一貫していて、論旨も明確である。豊かな語彙や技巧的表現が使用されている。 5. 技巧:語用・語法、文の構造(主述の一致)、表記、句読点等には間違いがなく、誤字や脱字もない。 6. タイムライン:期日内に提出した。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |