科目名 | コミュニケーション文化学演習IA |
担当者 | 中村 聡 |
開講期 | 2024年度春学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 1単位 |
授業の方法 | 演習 |
授業題目 | 現代英語の調音音声学的研究(語レベル) |
授業の達成目標 | ・いわゆる日本人英語から脱却し,英語母語話者に高く評価される発音が,語レベルでできるようになる。 ・英語の子音と母音が生成される仕組みを説明できるようになり,自分以外の人の発音の特徴を説明できるようになる。論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。 |
今年度の授業内容 | 言語に関する学問のほとんどの分野は独学が可能であるが,音声学だけは独学は不可能である。指導者からの指摘を受けつつ,自分の頭で考え,考えたことを自分の発音器官の動きに結び付ける努力が欠かせない。ただし,学問である以上,ただ発音が上手なだけではだめで,英語音が生成される仕組みを知っている必要がある。今年度の授業では,発音に関わる理論を学び実践につなげていく。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 復習が非常に重要となる。毎回の授業で行う発音練習のみでは正しい発音を身に付けることは難しい。折に触れて自分の頭と調音器官を使って練習を継続する必要がある。個々人の発音力によって幅があるだろうが、次の授業までの一週間に最低1時間の練習を要すだろう。ただしこれは,1時間の復習を週一回行うということではなく,毎日10分間の発音練習を継続的に行うということである。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | ・授業で学んだ視点を意識して、Internet や TV, radio で流れている英語,歌手や俳優の発音を観察することを心がける。テキストに指定した書籍に付属のCDを聞くのもよい。 |
第1回 | 現代英語の諸変種;日本人学習者はどの変種をモデルにすべきか |
第2回 | 「音」と「音素」 |
第3回 | 「音素」と「異音」 |
第4回 | 「子音」と「母音」;子音分類の基準 |
第5回 | 閉鎖音 |
第6回 | 摩擦音 |
第7回 | 破擦音 |
第8回 | 鼻音 |
第9回 | 側音 |
第10回 | 半母音 /j/と/w/ |
第11回 | 半母音 /r/ と側音 /l/ |
第12回 | 第一次基本母音 |
第13回 | 第二次基本母音;強母音と弱母音 |
第14回 | 抑止母音と開放母音;発音テスト |
授業の運営方法 | 日本語を母語とする人を念頭に書かれた英語音声学の入門書をゆっくりとしたペースで読み、テキストの内容に関する質疑応答・議論,発音練習を行う。毎回の授業で,履修生一人ひとりに対して発音が身に付いているかの確認を行う。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題は紙に書いてもらい授業内で提出するか,ポータルの課題提出機能を使って提出してもらう。feedback は、授業内で口頭にて行う,あるいは課題に対するコメント欄に記入する。発音テストの結果は履修生一人ひとりに対して口頭で行うことを原則とする。 |