科目名 | 声優 | |
担当者 | 堀井 真吾 | |
開講期 | 2025年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業形態 | 対面(全回対面) | |
オンライン実施回 | — | |
全回対面 | ||
授業題目 | 声による言葉の表現 | |
授業の到達目標 | 最近の若者の傾向として、「声が小さい。他人とのコミュニケーションが苦手」と言われている。 コミュニケーションにおいて大切なのは、相手の言葉をしっかり聞くことと、自分の意図をきちんと伝える表現力。 この授業では、オスカーワイルドの「幸福の王子」と宮沢賢治の「よだかの星」をテキストとして実際に声を出し、語りや台詞を訓練することで、 今の自分より一段高い「声の表現力」を習得することが目標である。 |
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今年度の授業内容 | 科目名は「声優」だが、声優を養成するための授業ではない。第一線で活躍するプロの声優が、受講生に発声や読みの基礎を教え、 既定の台本「幸福の王子・よだかの星」を通じて豊かな表現力を身に付ける目的で設けられた科目である。 聴講するだけの授業ではなく、自ら声を出して読む、参加型の授業。13回目と14回目の授業では発表会を行うため、6回目には キャストを発表し、本番に向け稽古をする内容の授業である。 |
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準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業だけでは著しい上達は難しい。あらかじめ家で、最初は黙読をして内容を把握し、 やがて声を出して何度も読んでおくことが大切である。その上で受講すると、良い気付きが得られる。 取り組む時間が問題ではないが、短時間でも集中して自分で練習することが大切である。 |
1回平均約45分 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業で台本を読むときに、講師から受けた指摘とともに録音しておくことで、復習の時に自分の読みの弱点が見えてきて 客観的な自分のレベルを知ることができる。 自習と受講の反復によって、短日月に著しい上達が可能である。 |
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授業の特徴(アクティブラーニング) | その他 | |
第1回 | 講師による朗読。ガイダンス。 | |
第2回 | 発声の理論と講習。台本を一人一人読んでもらう。 | |
第3回 | 発声の基礎と練習。受講者一人一人による台本の朗読。 | |
第4回 | 台本の朗読(全員) | |
第5回 | 正しいイントネーションや、感情をのせた台詞の言い方を学びながらの台本の朗読。 | |
第6回 | 「幸福の王子」と「よだかの星」のキャスト発表。 | |
第7回 | 与えられた役で、グループごとにステージに立ち朗読。 | |
第8回 | ステージに立ち朗読。動きの中で、感情表現もできるようにしたい。 | |
第9回 | できるだけグループごとの発表回数を重ねたい。 | |
第10回 | 演出の指摘により、より深い表現に持っていきたい。 | |
第11回 | 通しリハーサル。 | |
第12回 | 通しリハーサル。グループごとの個性が際立ちたい。 | |
第13回 | 発表会1日目。 | |
第14回 | 発表会2日目。 終了後、反省会を設け、全員が今回の実習を通じての自己の評価や反省など、感じたことを自由に述べ、 講師との応答を行う。 |
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授業の運営方法 | 毎回、授業前半は発声練習からはいり、通る声が出るように訓練する。 その後、台本を読むことにより、表現力を養うことが狙いである。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 発表会終了後に反省会を行う。一人一人に反省等を述べてもらい、講師からも各自の長所や今後の課題等をコメントする。 緊張感のある発表会を経験することで、達成感とともに、表現に対する一つの自信を得ることができる。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 50% | 授業への積極性 |
その他 | 50% | 発表会での成果 |
テキスト | オスカーワイルド原作「幸福の王子」と宮沢賢治原作「よだかの星」2題収録。堀井真吾編集台本。600円。 文京キャンパス生協にて購入。(必須) |
その他、履修生への注意事項 | 2025年度春学期の「声優」実習は、6回目にはキャストを発表したうえで最後の二日間発表会を開催。 朗読劇を皆で創り上げる楽しさと、役を演じる面白さを味わって欲しい。 授業には、「幸福の王子・よだかの星」台本を生協で前もって購入していただきたい。特に2回目の授業からは台本が無いと何もできないという状況に陥って しまうので、できるだけ早い時点での購入が大切である。授業でそれぞれの読みと声を数回聴いてキャスティングすることになるので、前もって読み込んで おくことが重要である。当然、自分のやりたい役につくためには大切なポイントである。 講師のサジェスチョンを受けて練習することで、新たな気づきが生まれるだろう。14回の授業で、これまでより一段上の表現力を身に付けたい。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | 俳優、声優、ナレーターとして多くの実績を持つ。現在も、テレビ等のバラエティー番組や情報番組等のナレーションを担当。 洋画やアニメのキャラクターの吹き替えも行っている。 代表を務める、朗読劇「物語シアター」では、都内本公演をはじめ、文化庁主催の小中高等学校での朗読公演も多く 行っている。 実績等は「物語シアター」HPで確認できる。 URL http://www.monogatari-theater.com |
実務経験と授業科目との関連性 | 講師本人が作成した朗読劇の台本「幸福の王子・よだかの星」をもとに、声を中心とした豊かな表現力を身に付けることが、 本授業の目的である。 |