科目名 | 朗読 | |
担当者 | 堀井 真吾 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 声の表現法 | |
授業の達成目標 | 朗読において必要なのは、ある程度の声量と正しいアーティキュレーション。そして何よりもたいせつなのは、自分の意思をしっかり他者に伝える表現力である。 この授業では、「フランダースの犬」と「デューク」をテキストとして、実際に声を出し、ナレーションや台詞を訓練することで、今の自分より一段高い(声の表現力) を習得することが目標である。 自身の声の特徴をつかみ、発音、発声の基礎から感情表現に至る技術を学ぶ。 |
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今年度の授業内容 | 「朗読」は、春学期の「声優」と基本的に同様のスタイルで行う実習。第一線で活躍するプロの声優が、受講者に発声や読みの基礎を教え、既定の台本「フランダースの犬・デューク」を通じて、豊かな表現力を身に付ける目的で設けられた科目である。 聴講するだけの授業ではなく、自ら声を出して読む、参加型の授業。13回目と14回目の授業では発表会を行うため、6回目の回でキャストを発表し、発表会本番に向け稽古をするスタイルとなる。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業だけでは著しい上達は難しい。あらかじめ家で、最初は黙読をして内容を把握し、やがて声を出して何度も読んでおくことが大切である。そのうえで受講すると、良い気付きが得られる。 | 合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業で台本を読んで、講師から受けた指摘とともに録音しておくことで、復習の時に自分の読みの弱点が見えてきて、客観的な自分のレベルを知ることができる。 自習と受講の反復によって、短日月で著しい上達が可能である。 |
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第1回 | 発声理論の講習。声を実際に出して台本も読み始めたい。 | |
第2回 | 発声の基礎と練習。受講者一人一人による台本の朗読。 | |
第3回 | 発声と台本の朗読(全員) | |
第4回 | 正しいイントネーションや、感情をのせた台詞の言い方を注意しながら台本の朗読。 | |
第5回 | 役を振り分けての朗読。 | |
第6回 | キャスト発表。 | |
第7回 | 与えられた役でグループごとに舞台に立ち朗読。 | |
第8回 | グループごとに、舞台で動きをつけた上での朗読稽古。演出の指摘をしっかり受けて表現したい。 | |
第9回 | 舞台で動きをつけた上での朗読稽古。できるだけ発表の回数を重ねたい。 | |
第10回 | 発表会本番と同じ形で「フランダースの犬」「デューク」を通しで行う。 | |
第11回 | 発表会のリハーサル形式で通し稽古を行う。複数回の稽古と演出からの指摘で、より深い表現に持っていきたい。 | |
第12回 | 発表会のリハーサル形式で通し稽古を行う。グループごとの個性が際立ちたい。 | |
第13回 | 発表会本番1日目。 | |
第14回 | 発表会本番2日目。発表会を終えて感じたことを、全員が発表する。それに対する講師からのフィードバックがある。 | |
授業の運営方法 | 音読の指導がメインで、全員が必ず声を出すような授業スタイル。 力量や個性に応じて役を振り分け、自分の声で役を演じたり、ナレーションを読んだりすることで、 より深い表現を学んでもらう。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 発表会終了後に、反省会を行う。一人一人に感想等を述べてもらい、講師からは各自の長所や今後の課題等をコメントする。 緊張感のある発表会を経験することで、達成感とともに、表現に対する一つの自信を深めることができる。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 50% | 授業での積極性 |
その他 | 50% | 発表会での成果 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 0% | 実施しない |
テキスト | ウィーダ作「フランダースの犬」江國香織作「デューク」の2編収録。堀井真吾編集台本600円。 文京キャンパス生協にて購入。(必須) |
その他、履修生への注意事項 | 13回目と14回目の回には、発表会を開催。朗読劇の楽しさと役を演じる面白さを味わって欲しい。 初回から、できるだけ指定の台本「デューク・フランダースの犬」を用意しておくことが重要。台本は前もって、生協で購入していただきたい。6回目にはキャストを発表することになるので、実習が始まる前から台本を読み込んでおくことが大切である。そうすることで、4か月間で飛躍的に上達することができる。 コロナ禍の時のようなマスクやフェイスシールドははずして授業に臨んでいただきたい。ようやく、しっかり声が出せる環境が戻ってきました。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | 俳優、声優、ナレーターとして多くの実績を持つ。現在も、バラエティー番組、情報番組等のナレーションや、洋画やアニメのキャラクターの吹き替えを行っている。 代表を務める、朗読劇「物語シアター」では、都内本公演をはじめ、文化庁主催の、小中高等学校での学校朗読公演も多数行っている。 実績等は「物語シアター」HPで確認できる。 URL http://www.monogatari-theater.com |
実務経験と授業科目との関連性 | 講師(堀井真吾)本人が作成した「朗読劇の台本」をもとに、声を中心とした豊かな表現力を身に付けることが、本授業の目的である。 |