科目名 | ナレーション | |
担当者 | 八柄 順子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 映像作品がさらに魅力的なものになるように引きたてたり、情報を正しく伝えたりするための文章の読み方を学ぶ。 | |
授業の達成目標 | さまざまな雰囲気の読み方が出来るようになる。 映像に合うよう、タイミングや速度を調節しながら読めるようになる。 |
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今年度の授業内容 | ・原稿を読む練習をし、その後、映像に合わせて読む練習をする。 ・他の学生のナレーションをきいて、よい点や工夫が必要な点を見つける。 ・登場人物の年齢や職業、その時の感情などに似合った表現が出来るようにする。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習の必要はありません。 授業の直前で構いませんので、前回のプリントを見て内容を思い出してください。 そのためにも、授業中にプリントへの書き込みをしっかり行なってください。 |
合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | テレビ番組やドキュメンタリー映画を観る時、ナレーターがどんな読み方をしているかにも注目してください。(若手俳優や芸人のナレーションは参考程度にとどめてください)。 報道ナレーションが苦手な人が多いので、日ごろから政治や経済のニュースにも目を通すように心がけましょう。 |
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第1回 | ナレーションとは何か。滑舌、アクセント、読みの基本を学ぶ。 跡見学園女子大学を紹介するための文章を読む。 |
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第2回 | 動物ドキュメンタリーを読む(1) 「情報の伝達」と「表現」の違いを理解し、丁寧に正確に読むだけではなく、面白く聞いてもらえるように読む。 |
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第3回 | 動物ドキュメンタリーを読む(2) キャラクターの声を工夫するなどして、作品に変化を加えるための読み方を習得する。 思い切った表現に挑戦する。 |
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第4回 | 人物ドキュメンタリーを読む(1)(登場人物を魅力的に紹介する) どのような雰囲気で読んだらよいかを考える。 映像を作った人がどんな意図をもって撮影や編集を行なったのかを考える。 人物を紹介する作品の場合、作品に出演している人が喜んでくれるような表現をすることも大切である。そのための考え方を学ぶ。 |
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第5回 | 人物ドキュメンタリーを読む(2)(ストーリー展開を意識して読む) 第4回と同じ作品だが読む箇所が異なる。 作品は短くても、その中に登場人物の歴史が詰まっている。その重みを考えて読む。 |
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第6回 | ニュースを読む 政治や経済に関する難しい言葉が出てくる文章を読む。 大事な情報が正確に伝わる読み方を工夫して練習する。 |
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第7回 | バラエティ番組のナレーションを読む(1) 普段の話し方よりも元気のいい読み方に挑戦する。 |
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第8回 | バラエティ番組のナレーションを読む(2) ディレクションをする。ナレーションの文章を自分たちで考え、どんな雰囲気でナレーションをしてほしいかを読み手に伝えて、実際に読んでもらう。 |
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第9回 | 悲しい出来事を伝える作品を読む 悲しい出来事の当事者や関係者の気持ちを考え、人を傷つけないようなナレーションへの向き合い方を学ぶ。 |
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第10回 | スポーツニュースを読む(1) 躍動感あふれるスポーツの映像にあわせて、映像が持つ魅力を損なわない読み方を練習する。 |
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第11回 | スポーツニュースを読む(2) 盛り上がるシュートシーン、惜しいシーンなどを映像のタイミングに合わせて読む。 グループごとにアナウンサー役、ナレーター役などに別れて、テレビ番組のスポーツのコーナーを演じる。 |
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第12回 | 重みのある内容を読む。 淡々としていながら棒読みではない読み方を工夫する。 |
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第13回 | 課題のナレーションの練習 12回目までの授業を通して見えてきた、受講生たちが得意なタイプと苦手なタイプの原稿を用意する予定です。 13回目では、内容の理解、読み方のプラン作りと練習を行う。 |
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第14回 | 課題のナレーションの発表。 |
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授業の運営方法 | 毎回の授業は以下のような流れで行います。 1.原稿を黙読し、内容を把握する。 2.声に出して読む。 3.映像に合わせて読む練習をする。 4.数人に読んでもらい、講師がアドバイスを伝える。 5.再度個人練習をした後、グループ練習。お互いに聞かせ合い、良かった点やアドバイスを伝え合う。 6.数人を指名し、ナレーション発表を行う。聴いている人は良かった点やアドバイスを書く。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 個々へのフィードバックは原則として行いません。多くの人が共通する問題点を持っているものなので、授業内で全員に対して解説を行います。 個人的なフィードバックが欲しいとの申し出があれば、Q&Aなどでお伝えします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 40% | グループ練習で積極的に発言しているか。アドバイスを取り入れて読もうとしているかなど |
その他 | 60% | 課題ナレーション。授業で伝えたポイントを押さえて工夫して読んでいるかを中心に評価 |
テキスト | 授業の際にプリントを配布します |
その他、履修生への注意事項 | ■プリントは毎回必ず持ってきてください。 スマホやタブレット、PCでPDFを読むのは禁止です。 (書き込みができるタブレットのみ許可します) ■声を出して練習しなければ上手くなりませんので、練習時間にはしっかりと声を出してください。 ■お互いへのフィードバックは、相手の上達を助けるものです。 しっかりと聴いて、きちんと伝えてください。 ■ナレーションは学問ではなく、芸能や芸術の分野ですので、真面目に読めばいいというものでもありません。普段の自分の喋り方とは違う読み方、違う声に挑戦してください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | NHKの報道キャスター、テレビを含む映像作品のナレーターとして、声で表現する仕事に携わってきました。オーディオブックのナレーションなども手がけています。 |
実務経験と授業科目との関連性 | ナレーションの実務を通して培った技術を、授業を通して伝えます。 |