科目名 | 点字 | |
担当者 | 松崎 良美 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | コミュニケーションツールとしての点字 | |
授業の達成目標 | ・点字が、どのような仕組みでできた文字なのかを理解することができる。 ・必要に応じて、点字を読んだり、書いて示すことができる。 ・視覚障害のある方とのコミュニケーションで、どのような配慮が必要が大切なのか理解し、実践することができる。 |
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今年度の授業内容 | 視覚障害と一言で言っても、その障害のありようは人によってさまざまです。 まずは、その見え方の多様性や情報へのアクセス方法の選択肢を学ぶなど、視覚障害と点字に対する理解を深めていくことから始め、実際にどのようにコミュニケーション手段のひとつとして点字を活用していくことができるのか、実際に点字をみつけて、さわって、読んでみたり、書いていく実習を通じて、コミュニケーションツールの一つとしての点字の可能性を考え、読み書きしていく力を身につけていくことを目指します。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 基本的に毎回、復習を兼ねた小課題を出題しますので、その課題を通じて授業内容の理解度を自身で確認し、復習に努めるようにしてください。 授業中に、関連資料や参考資料を配布することがあります。そうした資料を通じて理解を深め、疑問点などを整理して毎回の授業に臨むようにしてください。 文字・言語は繰り返し反復練習していくことが習得の近道ともいわれていますので、地道な読み書きの反復を推奨します。 (合計約15時間) |
合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 実際に点字を使ってコミュニケーションを試みてみる。 点字ユーザーの立場から、街中の情報アクセシビリティの実態を意識的に観察してみる。 視覚障害者の方の話を聴いたり、体験記など、当事者の方と接する機会をもつ。 |
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第1回 | みえない人と情報 :みえない人の見えかたの多様性、情報の得方の選択肢 |
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第2回 | 点字を使うということ:点字の歴史的展開、習得の仕方 |
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第3回 | 道具の紹介、扱い方 : 点字盤、ブレイルセンス、点字プリンタ:必要になる編集作業 |
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第4回 | 点字の基本1 : 基本の文字を覚える。濁点・拗音・撥音 |
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第5回 | 点字の基本2 : アルファベット 数字、「、」「。」など |
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第6回 | 点字を探しにいこう :アクティビティ:点字を探してみよう、写してみよう、読んでみよう |
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第7回 | 読み書きアクティビティ :単純な言葉の読み書き |
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第8回 | 分かち書き、改行 :点字を扱った文章に触れる。何に気を付ける必要があるのか |
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第9回 | 点字資料の提供方法 :天地について、ホッチキス、ひも、点の保護 |
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第10回 | 英点字 :縮約点字について/日本語点字との比較 |
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第11回 | 漢字、約物の取り扱い :同音異義語・同訓異字など、注釈の判断 |
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第12回 | 読み書きアクティビティ2 :BICS(Basic Interpersonal Communicative Skills)的文章の読み書き |
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第13回 | 読み書きアクティビティ3 :CALP(Cognitive Academic Language Proficiency)的文章の読み書き |
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第14回 | 点字での情報提供が求められる様々な場面 :特に高度な情報のやりとりが求められるとき |
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授業の運営方法 | 基本的に、講義と実習を組み合わせて毎時間を構成して授業を行っていく。必要に応じて、ペアワークやグループワークの時間をとり、コミュニケーション手段としての点字活用をしてもらう機会を設ける。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 出題する小課題の解説は、その他の質問やコメントへのフィードバックと併せて毎時間の授業冒頭で行う。 授業終了後、全体的な講評や模範解答等をポータルにて配信する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 40% | 期末テスト |
授業参加 | 30% | 積極的、協力的な授業態度によって評価する。 |
その他 | 30% | 毎回の小課題 |
テキスト |
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参考文献 |
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その他、履修生への注意事項 | 授業内で出席の確認を行います。 講座では、点字の基礎を学び、読み書きが実際に読み書きができるようになることを目指しますので、対面授業を原則とします。 点字を書くために点字練習器を使用しますので、お持ちの方は持参してください。なお、貸し出し用の練習器がありますので、新たに購入する必要はありません。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |