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科目名実践日本語(コミュニケーション調査法)
担当者鑓水 兼貴
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目言語生活の諸問題を調査・分析する
授業の達成目標身近な言語現象について考えるとき、個人の印象論や、不確かな思い込みによって語りがちである。特に、新語や若者ことば、流行語といった言語現象は、文化的背景が重視されやすく、専門的になりがちな言語的背景から考えることは少ない。客観的な根拠が少ないと、文化的背景についても、偏った考えによる考察がなされてしまう可能性がある。授業では、各自が興味を持った言語現象について、客観的なアプローチをもって調査・分析を行うための基礎を理解し、実際の調査において実践できるようにすることを目指す。
今年度の授業内容序盤は、さまざまな言語現象に関するこれまでの調査結果をみながら、各調査の方法について批判的に解説し、分析方法について学ぶ。中盤以降は、実際に各自の興味にしたがって、調査したい言語事象を決定し、その調査対象と調査方法について、授業で発表する。授業中のディスカッションを通じて、調査方法を精密化する。実際に調査を実施し、各自結果を発表する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間についてコミュニケーションに関する調査の演習であるため、授業では調査の技法については学習するものの、それ以前のコミュニケーション、すなわち言語学的知識と社会的知識の双方の知識は身に付いているという前提で授業を行う。なぜその調査をしたいかについて、そういった過去に学習したことからディスカッションできるよう、事前に復習しておく必要がある。調査原案の作成は授業外の作業であるため、授業時のディスカッションやコメント等を復習しながら行うこと。 合計15時間
自習に関する一般的な指示事項授業中にスムーズに話せるよう、授業準備を怠らないこと。調査対象を探し、調査を実施し、結果の発表まで行う必要があるため、必然的に授業外の作業が多くなるので注意すること。身近な言葉を扱うため、日常より言葉に関する話題を意識するように心がけてもらいたい。
第1回概要
第2回言語に関する調査の種類
第3回音声・語彙・文法に関する調査
第4回話し言葉・書き言葉の調査
第5回地域差・年齢差・属性差の調査
第6回調査対象に関する発表(1)
第7回調査対象に関する発表(2)
第8回調査結果の集計方法
第9回調査結果の分析方法
第10回調査対象に関する発表(3)
第11回調査対象に関する発表(4)
第12回調査結果に関する発表(1)
第13回調査結果に関する発表(2)
第14回調査結果に関する発表(3)
授業の運営方法演習形式で行う。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法電子メールを用いる予定
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 50% 授業での発表や調査結果を踏まえて,自身で問題意識を設定し,発展的な説明が出来ているかを評価する。
授業参加 50% 授業で行う発表の内容と,授業中の議論をふまえた自身の意見などから,授業への理解度・参加度を評価する。
テキスト 必要に応じて、授業内で適宜指示する。
参考文献 必要に応じて、授業内で適宜指示する。
その他、履修生への注意事項 毎回の授業で、全員に発言を求め、課題を課す。授業での発言や課題提出がない場合は出席とみなさないため注意すること。調査票を作成して、実際に調査を実施するため、問題作成のための検討や、実際に調査を実施する作業を行うなど、授業時間以外の作業が多いことを心得ておくこと。
遠隔授業になった場合はZoomによって授業を実施する。板書はZoom画面で行い、資料はPDFをポータルで配布する。出席は授業課題の提出(電子メール)で行う。遠隔授業時の詳細は授業当日にポータルで確認すること。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】