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科目名実践日本語(グループディスカッション)
担当者依田 真門
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目ディスカッション(議論)やダイアローグ(対話)を通じて集団の知を引き出し、合意形成、創造性発揮、チームのエンパワメント、メンバー間の信頼構築、個人の学習、集団の学習などを導くファシリテーションの方法とスキルを習得する。
授業の達成目標1)多様化、複雑化、専門知識化が進む21世紀社会で、ディスカッション等を通じて集団の知的相互作用を促進する「ファシリテーション」の意義を理解し説明できるようになる。
2)テーマにより異なる「ファシリテーション」の構成やプロセスについて理解を高め、目的に応じた場の作り方を方向付け出来るようになる。
3)基本スキルを習得し、実践の場面に活かせるようになる。
4)演習を通じてファシリテーションを経験し、実践に活かす基盤的知識を獲得している。
今年度の授業内容・多様な状況下で求められる議論や対話、学習や関係構築のプロセスをデザインし、参加者の知恵を引き出して場を活性化していくための実践的な能力の開発を目指します。
・コースの前半では、求められる基盤的な知識と基本スキルの習得を目指し、後半は数名のファシリテーションチームで実際に場づくりにチャレンジします。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について・予習(毎回):テキスト講読  (30分-60分)
・復習(毎回):毎回授業における「私の収穫報告」(10分-30分)
・チーム活動(毎回ではない、期間合計で):チームで作る場の内容、デザイン、事前練習など (10時間程度)
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項・各回授業終了後は必ず一人で振り返りの時間を取って、学習内容をよく消化するようにしてください。
・テキストは部分的に分かりにくいところもあるかもしれませんが、予習段階ではあまり気にせず、とにかく範囲全体に目を通してから授業に臨むようにして下さい。
・授業内で取りあげるスキル系の学びは、広範囲に応用できるものが多いので、学習後は身近な場で積極的に使ってみる様にしてください。
第1回・オリエンテーション - 授業の全体図、チーム活動について、テキスト、予習と復習、評価方法
・基盤的なスキルのトレーニング1(傾聴)
第2回・ファシリテーターの4つの力について
・基盤的スキルのトレーニング2(認知・承認)
第3回・社会の変化とファシリテーターのニーズ
第4回・ファシリテーションが求められている領域
第5回・場のデザインー7つのパターン
第6回・話しやすい場づくり
第7回・ロジックと議論の「見える化」
第8回・フレームワークで進行を促す
第9回・ファシリテーション実践1 <参加者間の相互理解を進める>
第10回・ファシリテーション実践2 <テーマに関しての参加者の理解と問題意識を深化させる>
第11回・ファシリテーション実践3 <参加者の間で合意を形成する>
第12回・ファシリテーション実践4 <グループの創造性を生み出す>
第13回・インクルーシブ・ソサエティーの支え手となるために
第14回・『実践日本語(グループディスカッション)』 授業総括
授業の運営方法対面授業が前提です。講師が場づくりを実践しながら学びを進めます。内容としては、課題(回答)の共有、概要説明(講義)、演習、ホームワークの説明のサイクルで進みます。後半は、受講生チームにファシリテーションを実践してもらいながら共同での学習を進めます。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出物へのフィードバックは次の回の授業の冒頭にまとめて行います。個別のフィードバックは、講師が必要と判断した場合に直接またはポータル、等を通じて行います。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 70% 毎回提出の収穫レポート、全体への学習貢献度
小論文・レポート 30% レポートを通じ学習の消化度合いを評価
定期試験 0% 定期試験は行いません
テキスト 堀公俊(2018)「ファシリテーション入門<第2版>」日経BP 日本経済新聞出版本部 ISBN978-4-532-11398-8C1234
参考文献 ・井上義和・牧野智和編著(2021)「ファシリテーションとは何か-コミュニケーション幻想を超えて」ナカニシヤ出版 ISBN978-4-7795-1615-3
・ワークショップ探検部(2021)「そのまま使える オンラインの“場づくり"アイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン」翔 泳社  ISBN13-978-4798170800
・中島崇学(2023)「一流ファシリテーターの空気を変えるすごい一言」ダイヤモンド社 ISBN978-4-478-11355-4
その他、履修生への注意事項 ・第一回目から最終回まで、すべての講義・ホームワーク・グループ活動・実践演習が一体となった学びであり、全授業の出席が前提です。(単位取得には8割以上の出席が必要です)授業は各テーマで自己完結しているものではなく、前後で連携しながら学習が進行する設計になっています。一回の欠席から全体が見えなくなり、学習上ハンデを負う可能性があるので注意してください。
・各回授業時に使用する資料は、授業前日の午後6時までにポータル「授業資料」にアップしておくので、各自参照可能な形で授業に臨んで下さい。
・毎回授業後に収穫レポートを提出して頂きます。
・毎回予習としてテキストの該当部分を読んできて頂きます。
・チームでファシリテーションを実践して頂くため、授業時間外でその準備活動(チームミーティング、等)があります。
・リモート又はハイブリッド授業の場合は、授業スケジュールの一部を変更する可能性があります。その際、対面参加の学生には(スマホなどを通じて)同時並行的にオンラインへの参加を課す可能性があります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】
実務経験の概要 ・企業研修講師として社会人に向け日常的に「学びの場」づくりを実践。
・社団法人組織共創アカデミー「ファシリテーション塾」認定講師。2015-2017の間、同塾基礎コース、実践コース講師を担当。