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科目名実践日本語(多読)
担当者松浦 雅子
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目「読む」という行為は、未知のパンドラの箱を開くこと。
多種多様な「読み方」をし、読むことの面白さを感じ、成長への学びに繋げる。
授業の達成目標自らの探究心を持って、体系的に読書体験を広げていくようになること。
「読む」楽しさを感じ、多様な文章を読むことにより、学びの基礎力を養うこと。
シチュエーションに応じた読み方の特性を理解し、文脈からのメッセージ性や真理を正確に理解できるようになること。
読むことによって得た感動を、文章化し、他者によりよく伝えられるようになること。

今年度の授業内容変化の時代にこそ、道を開拓する「本の読み方」が必要です。
そのために。
読書を日常の中に自然に組み込み、自らの探究心に従い、書籍や良文に出会える力を養っていきます。
そして、「実践的な日本語を実践的に訓練する」ことを主眼にした演習トレーニングをしていきます。
小説・新聞・ニュース記事・エッセイ・レポート文献・説明書等、多様な文章に触れ、趣旨を正確に早く理解するトレーニングです。
また、学生側からの推薦する本、もしくは、文章の紹介という能動的なグループビルディングをし、
仲間とともにシェアし、インスパイアしあう授業を実践します。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回、授業内で読むという体験を続けますが、ただ読むのではなく、読んだ後に力が身につくようにするには、自分なりの消化方法を編み出さなくてはなりません。
①そのために、授業前に試行錯誤をしながら、読者ノートをつけてもらいます。
②授業後に、消化できなかった内容は、しっかり時間をかけてノートにまとめる時間が大変重要になります。
また、長文読解の場合は、事前に告知をしますので、指定された文章を読んでからの参加という予習の時間も必要になります。(合計 15時間)
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項読むことは、一人で集中する作業とも言えます。
脳内宇宙をどう自分で広げていくかは、貴方の想像力を羽ばたかせることでもあります。
とにかく、集中し、文章や本自体を好きになり、楽しめるようになる工夫を考えることが大事です。
それを、仲間とともに、フィードバックして、良い読書体験サーキュレーションを作っていきましょう。
第1回オリエンテーション
「読む」こととは、一体どういうことか。
自分なりの読書体験を振り返って分析する。
第2回「読む」という行為の深さ
「自分の読書方法を見つける意義」

第3回なぜ今、本なのか。
「読む」という行為が人類にもたらすもの

第4回自分の世界観を強化する
「読書のポートフォリオ」
ビブリオバトル準備①
第5回「本はどう読むか?」
ビブリオバトル準備②
第6回多様性を育てる読む力
ビブリオバトル最終プレゼン

第7回ビブリオバトル総まとめ
第8回読むことを通して、「問い」を育てる
インプットとアウトプットの良き循環
「クリティカルリーディング手法」

第9回「読解力」を高める読ポイントをキーワードにしてメッセージを的確に表現するトレーニング
第10回作品の魅力を言葉化する。
「分析・批評力」
第11回文章の内容を、素早く読解し、要点をまとめる読み方①
「コンテクスト・デザイン」

第12回文章の内容を素早く読解し、要点をまとめる読み方②
「言葉とは何だ」
第13回「読書から学問的問いとアウトプットまで」
第14回総括
ブックレポート相互批評
授業の運営方法講義と演習の両建ての授業になります。
毎回、授業内、もしくは授業外で、指定された文章もしくは書籍を読んでいきます。
ただ読むだけではなく、読んだことをどう整理し自分に落とし込むかを学ぶのがこの授業の目的です。
毎回、お互いの感想や批評分析をシェアしたりプレゼンすることにより、
読むという行為を自覚的に学びへ繋げるためのトレーニングをしていきます。
このトレーニングは、読むことだけではなく、まさにコミュニケーション能力を高める学習でもあります。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題シートに関するフィードバックは、翌週の授業内でのコメントによるフィードバックもしくは、
添削による指導が入ります。
また、課題シートに、感想・質問等のコーナーを設けますので、
翌週、授業内でもそれに対応します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 40% 毎回の課題に対する小レポートの達成度を評価します。
授業参加 40% 授業内での能動的なグループビルディング力を評価します
その他 20% 課題に対するプレゼンの達成度を評価します
定期試験 0% 実施しません
テキスト 適宜、レジュメを配布します。
参考文献 適宜、指示します。

その他、履修生への注意事項 読むことが実は、ちょっと苦手な学生。
読むのが集中できずに、遅い学生。
もしくは活字中毒な学生。
でも、新聞は読まない学生。
色々な方がいるとは思いますが、この授業は、
読むことを好きになり、読むことを生活の一部にして、知的好奇心を羽ばたかせる基礎となる力を養います。
是非、14回の演習体験で、好きな書物に出会い、一緒に頑張っていきましょう。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】
実務経験の概要 CMプランナー・CMデイレクターとして、テレビコマーシャルの演出・企画。
映画・テレビドラマ・ミュージカル等の脚本家・脚色。
劇場映画の映画監督、商業演劇の演出家。
等、エンターテイメント作品業界での実務経験を経て、大学教員。