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科目名ジェンダー・コミュニケーション論
担当者成原 有貴
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目ジェンダーの視点から考えるコミュニケーションとヴィジュアル・イメージ
授業の達成目標さまざまなヴィジュアル・イメージに表わされたコミュニケーションのあり方を分析することにより、ジェンダーに敏感な視点を獲得し、自己と他者の関係性にまつわる問題点を発見するとともに、問題解決に向けた方法について考察を深めることができるようになる。性差や性別役割分担をめぐる自分自身の先入観や固定観念に気づき、これを問い直すことによって、ジェンダーのあり方を捉えなおしていくことができるようになる。
今年度の授業内容日本絵画や写真など、さまざまなヴィジュアル・イメージを対象として、そのなかに表わされたコミュニケーションのあり方をジェンダーの視点から分析する。また、生み出されたイメージがどのような場で受容され、人びとの関係構築にいかなる機能を果たしたかについて、各時代の政治や文化の状況を視野に入れながら考察する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習:授業時およびポータルで指示する参考文献や資料の該当箇所などを読み、着眼点・疑問点などをノートにまとめておくこと。
復習:授業の配布プリントに記載されている専門用語の意味などについて復習すること。授業で学んだことをもとに、自分なりの課題を見出し、中間レポートや期末レポートの作成につなげること。
以上の学修に60時間を要します。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項配布プリントや参考文献の該当箇所(授業時またはポータルで指示する)などを読み、着眼点・疑問点などをノートに書き留めておくこと。こうした学習をもとに、授業では、みなさんに発言を求めます。
第1回ジェンダーとは何か1:ジェンダー論入門
第2回ジェンダーとは何か2:ジェンダーについて考えを深める
第3回ジェンダーとは何か3:ジェンダー論の発展学習
第4回「地獄草紙」「病草紙」(平安時代)1:絵巻の概要
第5回「地獄草紙」「病草紙」(平安時代)2:女性表象と男性表象の分析
第6回「地獄草紙」「病草紙」(平安時代)3:制作事情と絵の受容をめぐる考察
第7回「紫式部日記絵巻」(鎌倉時代)1:絵巻の概要
第8回「紫式部日記絵巻」(鎌倉時代)2:画面の分析
第9回「紫式部日記絵巻」(鎌倉時代)3:制作事情と絵の受容をめぐる考察
第10回「山中常磐物語絵巻」(江戸時代)1:絵巻の概要
第11回「山中常磐物語絵巻」(江戸時代)2:表現内容の分析、画面分析
第12回「山中常磐物語絵巻」(江戸時代)3:制作事情と絵の受容をめぐる考察
第13回写真・現代美術1:「ひろしま 石内都・遺されたものたち」-戦争をめぐる表象と女性-:概要
第14回写真・現代美術2:「ひろしま 石内都・遺されたものたち」-戦争をめぐる表象と女性-:考察と発展学習
授業の運営方法〇授業スケジュールは、履修生のみなさんの学習状況や進度などによって変更したり、順番を変えたりする可能性があります。
○Microsoft Teamsによるオンライン授業(リアルタイム授業)を基本とします(チームコードは事前に通知します)。具体的な内容は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法○リアクションペーパーや課題に対して、次回の授業にて応答・解説を行います。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 中間レポートと期末レポート
授業参加 40% リアクションペーパーや提出された課題の内容等により参加度を評価します。
その他 0%
テキスト テキストは特に指定しません。授業の要点等を記したプリントを配布します。
参考文献 ○池田忍『日本絵画の女性像 ジェンダー美術史の視点から』筑摩書房、1998年。
○鈴木杜幾子・馬渕明子・池田忍・金恵信編『交差する視線−美術とジェンダー2』ブリュッケ、2005年。
○木村涼子・伊田久美子・熊安貴美江編著『よくわかるジェンダー・スタディーズ:人文社会科学から自然科学まで』ミネルヴァ書房、2013年。
○山本陽子『はじめての日本美術史』山川出版社、2018年。
○国立歴史民俗博物館監修、「性差の日本史」展示プロジェクト編『新書版 性差の日本史』集英社インターナショナル、2021年。
その他、履修生への注意事項 ○授業の実施方法について
 オンライン授業。Microsoft Teamsを使用し、リアルタイム授業を行います。初回授業の前に履修生にTeamsのコードを通知しますので、授業時にはTeamsにアクセスし、コードを入力してチームに参加すること。リアルタイム授業を基本としますが、履修生の学習等の状況をみて、オンデマンド型を数回取り入れる可能性もあります(オンデマンド型を取り入れる場合の割合やスケジュール等については初回授業時に説明します)。
○オンライン授業における出欠の取り方
 授業終了後にポータルを通じてのリアクションペーパー提出をもって出席とします。
○リアクションペーパーについて
 履修生のみなさんには、毎回、リアクションペーパーの提出を求めます。記述内容とあわせて「授業参加」(授業参加度)を評価します。
〇レポートについて
 学期の中程に「中間レポート」を、学期末に「期末レポート」を、それぞれ課します。「中間レポート」「期末レポート」両方の提出が必須になります。それぞれのレポートのテーマや字数の詳細については、授業時に説明します。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】