科目名 | 視覚コミュニケーション論 | |
担当者 | 吉澤 京子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 視覚コミュニケーションの多様性 | |
授業の達成目標 | 視覚コミュニケーション分野には、どのような表現方法があるかについて説明することができる。 絵画作品、デザイン作品について、意味を読み解き、自分の言葉で記述することができる。 記号や紋章、色彩等について、その意味を理解し、日頃目にするものについて、由来や意味を信頼性のある資料・情報に基づき調べることができる。 異文化圏の視覚コミュニケーションについて、それぞれの背景にある歴史上・習慣上の意味を理解し、多文化社会にふさわしいものの見方・考え方をとることができる。 |
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今年度の授業内容 | 視覚コミュニケーションとは、言葉を用いず、イメージや色彩などを用いて何らかの意味をやりとりするコミュニケーションをさす。 絵やポスターに描かれたイメージや記号を見たとき直観的に沸き起こるであろう「好き」「美しい」「わからない」等の感情レベルに終わらず、一歩進んで「この絵はなぜ、えがかれたのか。何を伝えようとしているのか」という問いの答えを探す方法を知ることによって、異文化理解への糸口をつかむ。 次に、身近に目にするマークやピクトグラム、紋章等について成り立ちを学び、使用上のルールやNGの事例などを理解して、グローバル時代を生きる人間として恥ずかしくない常識を身につける。とくに紋章や民族衣装などの視覚イメージがもつ意味、メッセージ性についても学ぶことで、グローバル時代にふさわしい教養を身につける。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業資料については、授業中に配付することが多いが、次回以降の資料もまとめて配布することもある。まとめて配布された場合、あらかじめ目を通し、各自の興味にしたがって関連事項を調べておく。講義修了後には、授業資料やノートを見直し、その回の概要をまとめ、理解を深めるよう努めてほしい。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義の中で、対象となる芸術作品や視覚伝達の事例がうまれた時代背景や場所(国、都市、地域)について述べることがしばしばありますが、世界史や地理についての初歩的な説明を行うゆとりは講義時間内にはありませんので、わからない事項があった場合は自習で調べることにより、授業内容を正確に把握する努力をしてください。 | |
第1回 | 導入。絵画にえがかれたイメージに見る視覚コミュニケーション(1)宗教画、神話画に見るコミュニケーション | |
第2回 | 絵画にえがかれたイメージに見るコミュニケーション(2)17世紀絵画(風俗画) | |
第3回 | 絵画にえがかれたイメージに見るコミュニケーション(3)17世紀絵画(肖像画) | |
第4回 | 絵画にえがかれたイメージに見るコミュニケーション(4)19~20世紀絵画 | |
第5回 | 紋章学(1)紋章が成立した背景 西洋、日本 | |
第6回 | 紋章学(2)西洋の紋章の種類、形態、各部分の意味 | |
第7回 | 紋章学(3)紋章の色彩、現代に生きる紋章の伝統、絵画にえがかれた紋章の意味 | |
第8回 | 中間課題の実施、提出方法の説明。 第9回以降の授業内容についての導入。 |
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第9回 | 大規模イベントや公共空間にみる視覚表現(1)アイソタイプからピクトグラムへの展開 | |
第10回 | 大規模イベントや公共空間にみる視覚表現(2)オリンピックの大会エンブレム、ロゴ 歴史的変遷と時代背景 | |
第11回 | 大規模イベントや公共空間にみる視覚表現(3)パリ・オリンピックにみる視覚表現 | |
第12回 | 国際コミュニケーションにおける視覚表現(1)式典や祭事にみる視覚表現 | |
第13回 | 国際コミュニケーションにおける視覚表現(2)色彩やモチーフの意味、NGの事例 | |
第14回 | 国際コミュニケーションにおける視覚表現(3)グローバル時代にふさわしい教養とはなにか。全体のまとめ。 | |
授業の運営方法 | 講義形式で授業を進める。 講義は、パワーポイント、配布資料、DVD等の視聴覚教材を主に用いて行う。 受講生は講義を一方的に聴くにとどまらず、リアクションペーパーを記述したり、授業中または宿題として複数の課題を行うことを必須とする。 期末レポートについては、受講生が執筆のさいのポイントを理解できるように、授業で説明を行い進捗状況等に目配りしながら指導を行う。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題提出日から2~3週間後の授業中に、全体的な講評や優れた事例の紹介、典型的な誤解についての解説や補足説明を行うことを予定している。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 50% | 教場にて筆記試験を行う |
小論文・レポート | 30% | レポートを授業の達成目標に照らして評価する。 |
授業参加 | 20% | リアクションペーパーの提出率等を評価対象とする。 |
テキスト | 特に定めない。 |
参考文献 | 『世界でいちばん素敵なルネサンスの教室』監修:祝田秀全、三才ブックス、2022年、1500円+税、ISBN978-4-86673-298-5 『西洋美術館』 小学館、1999年 、15000円+税、ISBN4-09-699705-6 その他、授業の進行にあわせて指示する。 |
その他、履修生への注意事項 | 課題は主に授業中に行うが、冬休み中の宿題として課題を出す場合もある(授業の進行のスピードによる) 重要な連絡はポータルを通じて行いますので、注意深く確認するようお願いします。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |