科目名 | 社会言語学 | |
担当者 | 吉田 さち | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | ことばの多様性を考える | |
授業の達成目標 | この授業の達成目標は次の通りです。 (1) 社会言語学の基本的な概念・理論について説明できる。 (2) 日本社会におけることばの多様性について、社会言語学的の枠組みを用いて考察することができる。 |
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今年度の授業内容 | 社会言語学とは、言語を社会との関わりのなかで捉えようとする学問分野です。具体的に社会と言語の関係は、大きく分けて、参加者、状況、トピック、機能のような要素に分けられ、これらの要素に基づき、発音、単語、文法、談話などのレベルで、ことばにどのようなバリエーションがあるのか、それはどうしてか、といったことについて系統立てて研究していくのが社会言語学だということができます(東 2009)。 最終的には、社会言語学的な枠組みを用いて日本社会におけることばの多様性について分析できるようになることを目指します。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に参考書の関連箇所を読み、内容を理解しておきましょう。授業後は内容を振り返り、復習ノートにまとめ、理解を深めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 日頃から様々な場面で自分や周りの人が使うことばを観察することを心掛けましょう。例えば、SNS上で、あるいは、アルバイト先で、新しい言語現象に気付いた場合に、その表現がどんな人たちによって、どんな状況で使われているのか考察し、書き留めておきましょう。 |
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第1回 | ガイダンス、社会言語学とは、社会言語学の領域、欧米と日本の社会言語学 | |
第2回 | 地域的変種:方言、方言区画、標準語、共通語、公用語 | |
第3回 | 属性とことば(1):階層による違い、過剰矯正 | |
第4回 | 属性とことば(2):エスニシティによる違い |
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第5回 | 属性とことば(3):ジェンダーによる違い | |
第6回 | 属性とことば(4):年齢による違い | |
第7回 | 言語の選択:ダイグロシア、ドメイン、コード・スイッチング | |
第8回 | 状況と言語:スタイル、レジスター、オーディエンス・デザイン、スピーチ・アコモデーション | |
第9回 | 言語生活:スピーチコミュニティ、ソーシャル・ネットワーク、親族名称、命名 | |
第10回 | 言語接触:外来語、借用語、言語接触、方言接触 | |
第11回 | 言語変化:共通語化、新方言、ことばの揺れ | |
第12回 | 言語意識:「国語観」、フォーリナー・トークへの意識、標準語・方言への意識、役割語 | |
第13回 | 言語習得:言語形成期、バイリンガリズムの形成、中間言語 | |
第14回 | 言語計画:席次計画、実態計画、習得計画 | |
授業の運営方法 | 授業では、受講生に身近なことばを分析してもらったり、意見を発言してもらったりする活動を多く取り入れます。ぜひ積極的に参加してください。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題の回収後、次の授業でふりかえりを行います。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 50% | 期末レポート |
授業参加 | 50% | 課題、発言、ペア・グループ活動 |
テキスト | 独自に作成した資料を配布します。 |
参考文献 | 東照二(2009)『社会言語学入門(改訂版)―生きた言葉のおもしろさに迫る―』研究社 石黒圭(2013)『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門』 光文社 井上史雄・田邊和子編著(2022)『社会言語学の枠組み』くろしお出版 岩田祐子・重光由加・村田泰美(2022)『改訂版 社会言語学』ひつじ書房 真田信治(2006)『社会言語学の展望』くろしお出版 真田信治ほか(2021)『新版 社会言語学図集』ひつじ書房 他、適宜、授業で紹介します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |