科目名 | コミュニケーション文化学研究入門D | |
担当者 | 吉澤 京子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 2年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 視覚コミュニケーション入門 | |
授業の達成目標 | 視覚コミュニケーション分野には、どのような表現方法があるかについて、概略を説明することができる。 絵画・彫刻作品、デザイン作品などについて特徴を専門用語を用いて記述することができる。 商品につけられているマークについて、その意味を理解し、説明することができる。 年中行事に見られるシンボル表現について、その意味を理解し、説明することができる。 |
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今年度の授業内容 | 視覚コミュニケーションとは、言葉を用いず、イメージや色彩などを用いて何らかの意味をやりとりするコミュニケーションをさす。 絵やポスターに描かれたイメージや記号を見たとき直観的に沸き起こるであろう「好き」「美しい」「わからない」等の感情レベルに終わらず、一歩進んで「この絵は何のためにえがかれたのか。何を伝えようとしているのか」という問いの答えを探す方法を知ることにより、文化の深い理解をめざしていく。 今年度はとくにルネサンス~バロック期に描かれた絵画のジャンルの理解、宗教的意味の理解を授業内容に取り入れる。 後半では、身近にあるマークについて、表示義務の有無などの基準でどのように分類できるかを概説した後、年中行事に見られるシンボル表現に目をむける。特にヨーロッパ諸国のキリスト教の行事(クリスマス、イースター等)の教会暦上の位置づけと特徴的なオーナメント、行事食(お菓子を含む)、行事を背景とした芸術表現(オペラやバレエ等にも対象を広げる)について幅広い知識を取得し、国や地域による習慣の理解につとめる。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | (予習)シラバスを随時参照して授業で取り扱う事項の流れをつかむ。事前配布資料がある場合は該当箇所を読んで授業に臨むこと。 (復習)授業中にとったノートや、ディスカッションの論点のメモを見ながら、授業内容の要点について箇条書きでまとめる。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 日ごろから、身の回りにあるさまざまな芸術作品やデザインに関心をもつことにつとめ、興味をひかれるものを見つけたら写真に撮ったり、関連する新聞・雑誌記事等のコピーも集めておくと、授業の理解や課題の作成に役立つと思います。 | |
第1回 | 導入。シラバスに沿いながら、どのような能力を身につける授業なのかを説明する。未知の視覚表現を見て、自分なりの理解を言葉にする練習を行う。 | |
第2回 | 絵画を読む(1)キリスト教美術「受胎告知」と「無原罪の御宿り」 | |
第3回 | 絵画を読む(2)キリスト教美術、ギリシア神話の表現をアトリビュートで読む | |
第4回 | 絵画を読む(3)静物画、寓意表現 | |
第5回 | 絵画を読む(4)風俗画 | |
第6回 | 小テスト実施(方法については、1〜5回目の授業中に説明する) | |
第7回 | マーク、記号についての概略。商品につけられるマークの表示義務の有無による分類 | |
第8回 | CIとVI、企業マーク | |
第9回 | 広告、ポスター、ピクトグラム等の視覚コミュニケーション | |
第10回 | 年中行事とシンボル表現(1)概論、教会暦について | |
第11回 | 年中行事とシンボル表現(2)クリスマス・シンボルと意味、飾り付けや食文化との関連 |
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第12回 | 年中行事とシンボル表現(3)クリスマスから初春、初夏にかけての行事とシンボル表現 | |
第13回 | 年中行事とシンボル表現(4)盛夏から晩秋にかけての行事とシンボル表現 | |
第14回 | グローバル時代のシンボル表現と注意点、授業全体の振り返り | |
授業の運営方法 | 講義形式で授業を進める。 講義は、パワーポイント、配布資料、DVD等を主に用いて行う。 受講生は講義を受け身的に聞くのではなく、リアクションペーパーを作成したり、授業中または宿題として複数の課題を行うことを必須とする。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | リアクションペーパーをはじめとする提出物について、後の授業時に口頭で講評を行う。 提出された課題の中でとくに優れた例を紹介するとともに、逆に誤解が多かった事例についてとりあげ、正しい理解にむけて詳しい解説を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験は、行わない。 |
小論文・レポート | 50% | 期末レポート(小論文)授業の達成目標に照らして、評価を行う。 |
授業参加 | 50% | 小テストの成績、授業中に行う課題の提出率 |
テキスト | とくに定めない。授業中に資料を配布する。 |
参考文献 | 授業の進行に合わせて、その都度指示する。 |
その他、履修生への注意事項 | 課題は、主に授業中に行うが、冬休み中の宿題として課題を出す場合もある(授業の進行のスピードによる)。 期末のレポート(小論文)は、クラスプロファイルの「課題提出機能」を用いた提出となる。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |