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科目名コミュニケーション文化学研究入門C
担当者中村 聡
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次2年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目英語の社会的特性をふまえて日本社会の英語化を考える
授業の達成目標
  • コミュニケーション文化学のキーワードである「多文化共生社会」の実際を、世界の英語コミュニティーを例に、「国家」「民族」「アイデンティティー」といった重要概念に意識 を向けつつ、理解できるようになる。
  • 感情論ではなくできるだけ客観的に、根拠を示して、確証バイアスを避けた議論を進められる力が身に付く。
今年度の授業内容①どのような社会的理由により、英語は世界に広まったのか②英語は世界のどの国と地域で、どのように使われ、どのような役割を担っているのか③英語が世界共通語となることは、プラスと共にどのようなマイナスを生む可能性があるのか、を理解し、英語は日本において今後どのように使われるべきなのか、日本人はどのように英語に向き合えばよいのかを考える。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業後に、その日の授業の概要と所感をポータルを使って提出してもらう。この課題に要する時間は1時間程度となるだろう。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項新聞やネットに掲載の、授業に関連した情報を紹介するので、それらを読んで見聞を広めること。
第1回世界の国際コミュニケーション諸言語 (1):フランス語圏、スペイン語圏
第2回世界の国際コミュニケーション諸言語 (2):アラビア語圏、ロシア語圏、中国語圏
第3回英語を第一言語とする国
第4回英語を公用語とする国・地域((旧)UK 領)
第5回英語を公用語とする国・地域((旧)USA・NZ・Australia, South Africa 領)
第6回侵略者の言語としての英語(UK 国内)
第7回帝国主義の言語としての英語(UK 国外)(1):アジア、カリブ海
第8回帝国主義の言語としての英語(UK 国外)(2):太平洋、大西洋
第9回国家統合の手段としての英語(1):アフリカ諸国
第10回国家統合の手段としての英語(2):アジア諸国
第11回国家のアイデンティティーと英語
第12回英語以外の世界共通言語の模索
第13回国際通用語としての英語の改革の可能性
第14回日本人の英語との向き合い方
授業の運営方法講義形式で進める。履修生の理解度を確かめるため、あるいは授業を活性化させるため、履修生への質問を頻繁に行う。なお、配布資料に書いてあるのはその日の講義の筋道のみである。教員の話に耳を傾けなければ講義内容の理解は難しいだろう。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法原則として、課題を出した翌週の授業内に口頭にて行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 小論文(ポータルにて提出):根拠を示して論を展開しているか、研究倫理を守っているか等を評価
授業参加 40% 授業概要・感想文の提出回数と内容;授業内課題の達成度;自発的発言の量;授業活動への姿勢
その他 0% なし
テキスト 定めない。教員が作成した資料を配布する。
参考文献 中村 敬.  1989. 『英語とはどんな言語か』  三省堂.
船橋洋一.   2000. 『あえて英語公用語論』 文春文庫.
山本忠行・江田優子ペギー(編).   2016. 『英語デットクス』 くろしお出版.

その他、履修生への注意事項 ・授業活動で使用する色鉛筆は教員が用意するので,受講生は購入する必要はない。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】