科目名 | 放送文化史 | |
担当者 | 渡部 英美 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 日本の放送99年の文化史 | |
授業の達成目標 | ラジオ放送が、放送開始から第二次世界大戦を経て戦後まで、日本人の生活や考え方にどのような影響を与えてきたかを、説明できるようになること。 戦後しばらくして始まったテレビ放送が、日本のさまざまな技術革新を経て発展したことや、民主主義社会において果たすべき役割を、説明できるようになること。 CMの歴史的変遷を通して、放送文化の一翼を担ったコンテンツについて説明できるようになること。 日本の放送の歴史と日本の現代史が、密接に関係していることを指摘できるようになること。 |
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今年度の授業内容 | ラジオ放送が日本で始まって99年、テレビ放送は71年になる。 ラジオ放送開始から現代までの歴史をふりかえり、「放送」の実態を知り、日常生活に放送を適切に生かす方法を考える。 ラジオ放送開始(1925年)前後から戦中・戦後のラジオのようす、テレビの放送開始から全盛期、現代の放送における課題と新展開、さらにテレビCMの半世紀の歴史と表現の変化について考察する。 放送の歴史が日本の昭和・平成時代の歴史と深く関係していることを認識する。 災害時の放送、放送のことばに関する工夫、放送倫理などについても言及する。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 各授業の目次に従い、事前にコンテンツにアクセスして視聴しておくこと。例えばNHKアーカイブで放送開始から現在までの項目に従って予習すること。時代背景(ラジオ放送開始の昭和初期・第二次世界大戦に向かう時代・戦後・昭和30年代のテレビ放送開始時期・テレビ成熟期・テレビCMの歴史など)と番組の関連について調べておくこと。予習に1時間、復讐に1時間を目安に。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 放送は、新聞などの活字媒体とは異なるマスメディアであり、独自の文化を築いてきた。 1つの事象の報道を見聞きする際に、放送と他メディア、さらにより細かく、放送各社間、他メディア各社間での違いに気づけるように留意すること。 「放送と歴史」に興味を持って、情報の受け手として「放送を上手に利用するより良い視聴者」、さらには情報の送り手として「正確な情報の発信者」をめざせるよう、関連資料に接すること。 ラジオ・テレビの放送を視聴し、放送文化について普段から意識すること。 |
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第1回 | ガイダンス 日本における放送文化の概説 |
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第2回 | 日本におけるラジオ放送開始のころ 1920年代 ラジオ放送開始 ラジオという新しいメディア |
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第3回 | ラジオに不穏な時代の反映 1930年〜1944年 時代に揺れるラジオ 昭和恐慌〜太平洋戦争 |
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第4回 | 終戦と新しい時代のラジオ 1945年〜1952年 玉音放送〜ラジオ新番組の展開 |
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第5回 | ラジオの成熟とテレビの登場 1953年〜1960年 白黒テレビが茶の間に ※レポート・「ラジオの時代の放送文化」のレポート課題を6回目の授業までにQAに提出すること(Word 1000字以上1500字以下) |
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第6回 | 教育テレビの広がり 1960年〜1970年 教育テレビ番組で授業 |
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第7回 | テレビ生中継と番組開発 1970年〜1980年 ビッグニュースと中継 |
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第8回 | 朝ドラ「おしん」の時代 1980年〜1990年 1980年代の地域放送とその拡充(渡部が体験した地域放送) ※レポート・「テレビと昭和の時代」のレポート課題を9回目の授業までにQAに提出すること(Word 1000字以上1500字以下) |
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第9回 | 阪神淡路大震災の時代 1990年〜2000年 巨大災害と向き合う ナマを伝える中継番組の開発(渡部が開発した番組から) キャスターワークの完成 |
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第10回 | 冬のソナタの時代 2000年〜2010年 外国コンテンツと国内番組 |
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第11回 | ハイビジョンの時代 2010年代 高精細画像と大画面 レポート・平成のテレビ番組文化 ※「テレビ時代の放送文化」のレポート課題を12回目の授業までにQAに提出すること(Word 1000字以上1500字以下) |
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第12回 | コマーシャル誕生① 1960年代のTVCM 1961年〜 白黒のCMからカラーへ |
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第13回 | コマーシャル誕生② コカ・コーラCMにみる時代の変化 ※「コマーシャルについて」のレポート課題をこの授業の翌週の「金曜日」昼の12時までにQAに提出すること (Word 1000字以上 字数制限なし) |
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第14回 | TVコマーシャルの世界 CM ACC賞 1987年〜 メッセージとイメージのCM |
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授業の運営方法 | 講義形式で行う。 随時、過去の録音や録画を紹介して視聴し、現代との違いを実感しつつ進める。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 出題されたレポート課題に対し、それぞれの課題に合わせてフィードバックする。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験は行わない |
小論文・レポート | 50% | 4回のレポートを期間内にQAに提出 |
授業参加 | 50% | 発言など積極的な授業参加を評価 |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | 教員がテキストをポータルに上げるので、プリントアウトしたりPC上でモニターできるようにしたりして参照すること。 |
参考文献 | 放送の20世紀 ラジオからテレビ、そして多メディアへ NHK放送文化研究所・監修 NHK出版 |
その他、履修生への注意事項 | <出欠の確認> 毎回、授業の冒頭に出席をとるので、送れないように教室に入ること。 <レポート課題>5回目、8回目、11回目に1000字から1500字のレポート課題を出す。13回目には1000字以上のレポート課題(字数制限なし)を出す。Wordでポータルの「QA」に提出すること。これが評価につながる。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | NHKアナウンサー・ディレクター兼務。キャスターとして総合テレビ「なるほど経済」、コメンテーターとしてEテレ「青春五輪の書」、ハイビジョンスペシャル・キャスターとして「世界体感生中継・ナイアガラ瀑布」などを担当。ディレクターとして「NHK特集・土地は誰のものか~都市農地にマイホームは建つか~」や「NHKスペシャル・新日本人の条件」などを制作。NHK放送研修センターの講座では「ナレーション専科」などの講師を担当。元NHKアナウンス室長、元NHK放送研修センター日本語センター長。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 放送現場で取材・制作と表現について、最前線での実務経験を積んできた。放送文化の歴史を身をもって経験してきたことを生かして講義を行う。 |