[戻る]
科目名英語コミュニケーション論
担当者秋本 隆之
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目コミュニケーションのための英語学概論
授業の達成目標
  1. グローバルコミュニケーションツールとしての「英語」とそれを取り巻く現状を正しく理解し、これから自分が目指すべき英語力はなにかを明示できるようになる。
  2. 英語の音と語の仕組みを理解し、自分の目指す英語の運用ならびに英語力の向上に役立てられるようになる。
  3. 異なる文化背景から来た人々と英語を使用する際の課題や相互理解のためのスキルを理解し、適切な英語コミュニケーションの戦略を身につける。
  4. コミュニケーションにおいて相互理解の妨げとなり得る英語と日本語の違いを理解し、より正確な英語の運用ができるようになる。
今年度の授業内容グローバルの時代において、英語は母語話者だけのことばではなくなり、国際共通語として世界中の人々に使用されるコミュニケーション・ツールとなっています。本講義では、このようなグローバルコミュニケーション・ツールとなった「英語」をよりよく理解し・使用するために必要な知識を提供します。まず、グローバル時代の多様化する「英語」について概観します(第1,2回)。第3回〜第7回では、英語を学んできて抱いた(抱いている)であろう疑問を取り上げ関連する概論を行います。「英語学」の分野で言えば、英語史(第3回)、音声学・音韻論(第4,5回)、形態論(第6,7回)に該当します。第8回〜第10回は、「英語らしいコミュニケーションとは」をテーマとし、英語の語用論(第8,9回)と英語の非言語コミュニケーション(第10回)について学びます。第11〜14回は「知っておきたい英語と日本語の違い」をテーマに、英語と日本語の「視点」の違い(第11回)、「主語」の違い(第12回)、「動詞・名詞」の違い(第13回)を取り上げ、最後に「和製英語」について学びます(第14回)。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について【予習】本授業では、毎回の終了前に次回のテーマを紹介し「事前課題」を提示します。次回の授業前までに(必要があればウェブ記事や文献調査を通して)「事前課題」を行いポータルサイト上に提出してください(必要時間2時間)。

【復習】 授業後は、当該回に導入されたキーワードを確認し、自分のことばで説明できるようにノートやパソコンにまとめておきましょう。その際「事前課題」で自分が考えたことと、授業で学んだことを照らし合わせて、何か疑問に感じたことはフィードバックとして質問してください。(必要時間2.5時間)
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業内で必要に応じて参考文献を紹介しますので、それらを積極的に読み、英語ならびに日英語の違いについて理解を深めましょう。
第1回ガイダンス、グローバル時代の「英語」とは(1):多様化する英語
第2回グローバル時代の「英語」とは(2):母語話者の英語と非母語話者の英語
第3回英語はどうしてスペルと発音が違うのか?:英語の成り立ち
第4回英語はスピードが速いと感じるのはなぜか?:英語と日本語の音の構造の違い
第5回英語は正しく発音できたほうがいいのか?:国際共通語としての英語の発音
第6回英単語はひとつひとつ覚えるしかないのか?:英語の語の仕組み(1)
第7回語源を知ることは英単語学習に効果的なのか?:英語の語の仕組み(2)
第8回英語らしいコミュニケーションとは?(1):英語の発話行為
第9回英語らしいコミュニケーションとは?(2):英語のポライトネス
第10回英語らしいコミュニケーションとは?(3):非言語コミュニケーション
第11回知っておきたい英語と日本語の違い(1):視点
第12回知っておきたい英語と日本語の違い(2):主語
第13回知っておきたい英語と日本語の違い(3):動詞・名詞
第14回知っておきたい英語と日本語の違い(4):和製英語
授業の運営方法授業は教員が用意するスライドをもとに進めていきます。スライドは毎回ポータルサイトにアップロードしますので必要に応じて参照しながら授業に臨んでください。また、毎回授業のフィードバックをお受け付けています。授業開始時や授業内で質問に返信しますのでお気軽に質問をしてください。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法「事前課題」については授業で扱います。「授業内課題・授業後課題」については、受講生の回答から見本になるものをピックアップし、総評を加えて紹介します。その他、質問に関しては、他の受講生にも知っておいて欲しいものは授業で取り上げ、それ以外はポータル上で個別に回答します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しません
小論文・レポート 0% 実施しません
授業参加 60% 事前課題と授業内・授業後課題の提出状況とその内容
その他 40% 授業内容に関する振り返り確認テスト
テキスト 特に指定しません。授業で必要な資料は教員が用意し、配布します。
参考文献 平賀 正子 (2016)『ベーシック新しい英語学概論』ひつじ書房. ISBN:9784894765542
井上 逸兵 (2015)『グローバルコミュニケーションのための英語学概論』慶應大学出版会. ISBN:9784766422139
各回の講義で参照した文献は、教員が用意する配布資料にその出典を記載します。授業で配布した資料と併せて読むことで、理解が深まります。
その他、履修生への注意事項 英語は量をこなさないとできるようにはなりません。本授業での学びを日々の英語学習に役立ててください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】