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科目名コミュニケーションの倫理
担当者松浦 雅子
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目「人の真の幸せとは」
「他者と共存する喜びとは」
新デジタル・メディア時代の社会課題を踏まえ、身近な「倫理」を考察し、本来のコミュニケーションの姿を明らかにする。
授業の達成目標現代事象に起因する社会の変動に対応し、コミュニケーションを倫理的に理解するようになれること。
他者と共存し、高め合う社会のために、具体的にどう行動すれば良いのかを考え、他者に伝えることができるようになること。

今年度の授業内容人は、他者と繋がり生きています。
しかし、他者と繋がる限り、葛藤や対立が生まれます。
AI、ロボット導入、バーチャルリアリティ、真実とフェイクニュースと、新しいメディアやインターネットによって、
社会が複雑化するにしたがい、世界は今、分断と憎しみが蔓延しています。
ここ数年で、社会は、世界は、大きく変容しました。
このようなデジタル社会におけるコミュニケーションの本質と現代人の抱える生きづらさを、「倫理」という観点から思索し、
私たちは、今、どうやって多様性を受け止め、他者と共生社会を作り、「幸福」という概念を生み出せるのか。
身近なトピックスから、改めてコミュニケーションにおける「倫理」を考え、どう生きていけばいいのかを考えていきます。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について①次回学習のために、ニュースや文献などで情報収集をし、授業理解を深められるように事前に準備してください。
②授業後は、自らの言葉で、どうすれば良いかを考え、提案できるように、要旨をノートにまとめてください。   (合計60時間)
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項身近な事象やトピックを通じて学んでいくので、さらに深めていくために、関連事象について体系的に調べていく姿勢が大事です。
日々、世界や社会の出来事に関心を持ち、ニュースや論壇等に注意・関心を持ち、視野を広げていってください。
第1回コミュニケーションの倫理
オリエンテーション
「デジタル社会の課題に応えるコミュニケーションとは」
第2回人間のコミュニケーション
「コモンセンスの成り立ち」
第3回現代社会のデジタルメディアによる社会変容について
「今、人のコミュニケーションはどう変わったか」
新メディア時代のリテラシーから考えるコミュニケーション倫理
第4回倫理世界を再構築する①
「相互的コミュニケーションシステムについて」
第5回倫理世界を再構築する②
組織と国家 
「理念コミュニケーションシステムについて」
第6回インターネット世界の倫理
「コミュニケーション社会の激変を理解する」

第7回ジェンダーの倫理
「アフガンの女子教育から考える」
グループディスカッションと発表
第8回
ケータイ・スマホが変える社会の風景
「人はどうつながれば良いのか」

第9回コミュニケーションにおける「対立」を移動させる方法①
「一般常識から紐解く媒介者の論点」
第10回コミュニケーションにおける「対立」を移動させる方法②
「家族コミュニティの揺らぎから考える育児・子育ての倫理」
第11回幸福の尺度①
「QOL概念の枠組み」
第12回幸福の尺度②
「幸せ意識と人生の基本構造について」
第13回動物・AI・ロボットとの共生社会を考える
「心と自己と魂」
第14回総まとめ
「繋がり合い」の世界での哲学
授業の運営方法講義形式で授業は進行しますが、毎回、授業内で配布される課題シートに取り組み、自らの意見を自分の言葉で表現する時間を設けます。
15回を通して、毎回受け身の授業ではなく、「自ら深く考える」ということにより、成長を自覚できるようにしていきます。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法小レポートは、翌週の授業内でピックアップされたものを、シェアする時間を設けます。
それに対応した回答を、翌週の授業内でお答えします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 60% 毎回の課題シートによるレポートの達成度を評価
授業参加 40% 授業内でのディスカッションの内容
定期試験 0% 実施しません
テキスト 適宜、課題シートや資料の配布を行います。
参考文献 適宜、指示します。

その他、履修生への注意事項 講義形式ではありますが、毎回課題シートへの取り組みがあるので、能動的かつ積極的な授業参加と授業貢献度を求めます。
多種多様な意見をピックアップし、お互いでシェアすることにより、高め合うチームビルディングの意識が必要です。
とにかく、自分ごとの関心ある題材として、倫理をしっかり学んでいってください。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】
実務経験の概要 CMプランナー・CMデイレクターとして、テレビコマーシャルの演出・企画。
映画・テレビドラマ・ミュージカル等の脚本家・脚色。
劇場映画の映画監督、商業演劇の演出家。
等、エンターテイメント作品業界での実務経験を経て、大学教員。
実務経験と授業科目との関連性 他者とのグループビルディングによって成り立つ創作現場でのコミュケーション分析を通じて、他者への思いやり・他者との協働作業による創造性を説き、コミュニケーションにおける倫理を具体例を出しながら、講義する。