科目名 | 現代文化表現学演習IIA | |
担当者 | 吉田 信夫 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 4年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 社会・時代背景に加えて、日本を含む地域という大きな枠組みにおけるポピュラー音楽研究、ポピュラー音楽を含む様々な文化表現の相互関係の考察と研究、および、それらの知識や研究方法を活用しての作品の批評的な分析と解釈 | |
授業の達成目標 | 目標は、大きく分けて、下記の4つです。 第1の目標は、3年終了時点でポピュラー音楽のゼミ生として最低限知っていないといけない体系的な基礎知識を一通り身につけて、ポピュラー音楽を体系的に語ることが出来るようになること。 第2の目標は、時代・社会・地域、および、ポピュラーカルチャーという大きな枠組みの中で音楽文化をとらえることにより、各自、自分の研究テーマを発見するための基礎的な知識を身につけること、研究対象に大きな視点でアプローチして、分析出来るようになること。 第3の目標は、作品を観たり、聴いたり、読んだりして、たとえ、それが些細なことであったとしても、各自が感じたことを大切にして、また、各自が気づいた点を手がかりにして、分析して、考察して、それを表現しながら、他人の意見等に耳を傾けたり、意見交換をしたりすることを通して、理解を深め、作品に対するアプローチ方法を広げて、単なる好き嫌いや個人的な感想を超えた批評的な分析が出来るようになること。 第4の目標は、上記の1、2、3の3つの目標を達成する過程を通して、研究対象を客観的に見る目を養い、個人的な好き嫌いや感想を超えた分析・研究対象とはなり難いものと、批評的な分析・研究の対象となり得るものとを識別出来るようになること。 論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。 |
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今年度の授業内容 | 3年次の現代文化表現学演習 IA・IBで学んだ時代や社会という大きな枠組みのなかのポピュラー音楽とポピュラーカルチャーの全体像の理解を自分のものとして消化して、使いこなせるようにして、深化させます。 また、アメリカ、ラテン、そして、日本を含む太平洋アジア地域の各ポピュラー音楽の相互の関連性や影響関係を把握出来るようにします。 加えて、出来るだけ広く大きなテーマをたくさん含み、多くのテーマと繋がりを持つような、客観的に重要だと判断される作品を共通の題材として取り上げて、その作品を、各自、分析・考察し、その分析・考察の表現をお互いに提示し合います。その提示し合った他人の分析・考察等に耳を傾けたり、意見交換をしたりすることを通して、理解を深め、研究対象に対するアプローチ方法を広げて、単なる好き嫌いや個人的な感想を超えた批評的な分析が出来るようになるようにします。 各自、研究テーマの選定、研究資料集め等も行ないます。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 指示された資料、および、あらかじめポータルで配信する授業資料を読んで内容を理解しておくこと。 授業で扱った資料や提出された課題に関する補足説明等をポータルにて配信するので、良いところを取り入れたり、授業内容を振り返りながら読んで理解を深めるたりすること。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 各自、自分の関心と関係づけながら、幅広く映画を観たり、本を読んだりするようにつとめて下さい。 また、観たり、聴いたり、読んだりしたものを、比較したり、関連づけたり、結びつけてみたりするようにつとめて下さい。 |
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第1回 | 授業の説明 新型コロナ禍とポピュラー音楽 グラミー賞(1) |
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第2回 | 新型コロナ禍とポピュラー音楽 グラミー賞(2) |
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第3回 | 新型コロナ禍とイベント アカデミー賞と音楽(1) |
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第4回 | 新型コロナ禍とイベント アカデミー賞と音楽(2) |
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第5回 | 作品とジェンダー | |
第6回 | 作品と人種(1) | |
第7回 | 作品と人種(2) |
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第8回 | ラテン音楽の日本のポピュラーの関係 | |
第9回 | 黒人音楽とアジア系の表象 | |
第10回 | 戦後日本の社会と文化 | |
第11回 | 日本を含む環太平洋アジア地域の各ポピュラー音楽の相互関連性や影響関係 | |
第12回 | 先行研究とオリジナリティ 研究資料 |
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第13回 | 作品の構造・技巧分析 研究資料 |
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第14回 | 作品の解釈とテーマ分析 研究資料 |
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授業の運営方法 | 映像資料、音声資料、活字資料を題材にして進めます。 共通の題材となる資料を観たり、聴いたり、読んだりして、たとえ、それがどんなに些細なことであったとしても、各自が感じたことを大切にして、また、各自が気づいた点を手がかりにして、分析して、考察して、表現して、発表してもらったり、ポータルを通して考察・表現・意見の交換等を行なったりしてもらいます。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ポータルを通して提出してもらった課題を、全文または部分的に取り上げて、匿名で紹介した上で、補足コメント等を加えて、ポータルにて配信します。 また、口頭の意見交換の際、コメントや補足説明、コメント等を加えます。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しません |
小論文・レポート | 0% | 実施しません |
授業参加 | 50% | 授業での発表・発言の内容の内容 |
その他 | 50% | ポータルを通しての数回の提出課題の内容 |
テキスト | 授業、および、ポータルを通して、指示・配信します。 |
参考文献 | その都度、授業、および、ポータルを通して、紹介します。 |
関連ページ | {RECORDING ACADEMY GRAMMY AWARDS, https://www.grammy.com} {OSCARS, https://oscar.go.com} {NY’s Instagram account, https://www.instagram.com/nobuoyoshida_ny/} その他、その都度、ポータルを通して、URLを紹介します。 |
その他、履修生への注意事項 | これまでに積み上げて来た知識等を定着させて、自分のものとして消化して、結びつけて、使いこなせるようにして、深化させて下さい。 作品を観たり、聴いたり、読んだりして、たとえ、それが些細なことであったとしても、各自が感じたことを大切にして、また、各自が気づいたことを手がかりにして、そこから出発してもらいます。そして、それらをもとに、各自、分析、考察、表現してもらいます。 しかし、個人的な好き嫌いや好み・感想のレベルを超えなければ、現代文化表現学を大学で自分の専門とし研究するという水準には到達出来ません。 そのことを心に留めながら、他人の意見や考え方に対して心を開いて、耳を傾けて、それらを共感を持って理解したり、批判的に考察したり、自分の研究の参考にしたり、自分の研究方法に取り入れたりしながら、自分自身の分析方法の視点と幅を広げ、研究内容に対する洞察力を深めて、個人的な好き嫌いや好み・感想を超えた、より深くて批評的な分析・研究が出来るようになるように心がけて下さい。 研究プラン・スケジュールに沿って、計画的に研究を進めて下さい。 資料をしっかり収集・理解して、粘り強く論の展開を考え、研究倫理を遵守しながら、研究を進めて下さい。 批評分析的な客観性を保ちながら、自分の問題意識を反映したオリジナリティを表現することを目指して下さい。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |