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科目名ライティング特殊演習(批評)A
担当者小池 昌代
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目ライティング特殊演習。的確で相手の心に響く、実務的な短文を書く。
授業の到達目標
  • 短文を書くことを通して、文章の推敲、切り詰め方について意識が働くようになる。
  • 人に何かを伝えるために、最低限、どんな情報を入れ、どのように書いたらいいかを、立案できるようになる。
  • 書くことを通して批評眼を育て、自分の考えをわずかでも前に進め、深めていけるようになる。
  • 対象を観察・考察することで、物や事象と自分、他者と自分との関係を、よりよいものへと深め広げていけるようになる。
今年度の授業内容毎回、実務的なテーマを設け、それに沿った短文を作成する。実践(書くこと)とそれに対する批評(相互批評)とで授業が構成される。あらかじめ、提出するか、授業内で書くことになる。ときには社会に流通しているモデル文を読み合い分析する。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業で扱うテーマに沿って、あらかじめ参考文献が示された場合には、必ず事前に目を通しておく。
書くことは準備が90%。あとは直感の導きと体力があればいい。日頃から、テーマを頭に置いておくだけでもスタートが違う。
1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項
  • 読書や鑑賞、経験を通して自分の専門分野を作るとともに、専門外へも興味の幅を広げ、アンテナを立てておく。総合的な知力と感受性が、やがて書くことの喜びと自信に繋がっていく。
  • 単語一語でもいいので、経験したことを言葉に置き換えておく。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/討議(ディスカッション・ディベート)/グループワーク
第1回
  • 今後の授業の進め方についてのオリエンテーション。
  • 短文の執筆スキル一般について、今後の授業で展開される全体像について説明する。
第2回短詩型文学に短文書法のスキルを学ぶ。俳句・短歌・詩。
第3回書評を書く。特にあらすじをめぐって。
第4回キャッチコピーを書く。商品を印象づけるコピーあるいは本の帯文。
第5回揺れ動くものへの批評(1)映画。どの場面を切り取り書くか。
第6回揺れ動くものへの批評(2)音楽。声や音を表現するには。
第7回料理のレシピの文章化。まだ、出来ていないものの計画。
第8回事件。できごとやいじめ、ジェンダー問題など社会問題を短文で伝える。
第9回ファッション。特殊用語と文学的表現。
第10回動かないものへの批評。絵画・写真について。
第11回道案内の文章化。駅から家まで。駅から大学まで。人間の動線や視線の動きについて考える。何が見えるか。自分は何を見たか。人を導くためには、何を目印とし、何をどう、伝えたらいいか。
第12回手紙(1)依頼文。引き受けてもらうための文章。
第13回手紙(2)お悔やみ。別れ。ともに悲しむ文章。
第14回夢の記述。創作の種を探る。
授業の運営方法書いた結果について即座に点数化はしない。書き直しや推敲の作業を経て、自分の作品が前よりいいものになっているかどうか。個々人の作品の変化や成長度に目標を置き、フェアに授業を運営する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法毎回、提出されたものに対しては、授業内で取り上げ、取り上げきれなかったものについては、個別に口頭で伝えるか、ポータルサイトを通してフィードバックを行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
授業参加 50% 感想や質問、意見表明などの積極的発言。
その他 50% 作品の提出状況や質的変化、個々の成長が評価基準。
参考文献 授業内で使用する固定の教科書はない。実務的文章を書くには、一見、実務的に見えない文学的センスを磨くことも必須である。そのため、授業内では、遠回りに思えるかもしれない文学作品、アート、展覧会、講演会など、広い分野にわたるさまざまな活動を紹介していく。古典に対しても親しみを持っておくとよい。
その他、履修生への注意事項
  • 他者の作品に対して関心を向け、互いの作品の質を向上させよう。
  • 書くことには正解がない。「わかりやすさ」だけにこだわると、実務的文章もつまらないものになる。授業の場を実験の場とし、試行錯誤こそを作品に活かそう。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】