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科目名ライティング特殊演習(編集)A
担当者元永 純代
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目雑誌編集の実際ー『Visions』作成
授業の到達目標最終目的を1冊の冊子を作り上げることにおく。この春学期の授業ではページ構成立案から原稿作成、校正まで雑誌1冊を作る、すべての作業を学生の手で行い、そのプロセスを通じて、編集者としての基本的な能力を身につける。具体的にはまず、ターゲットとコンセプトに合わせ、さらにテーマに合わせ、ページ構成を考える⇒取材先に取材を申し込み、取材を行う⇒取材をもとに「伝えたいことが伝わる原稿を書く」。以上のことを実践的に学び、このプロセス遂行に必要な能力を修得できるようにする。
今年度の授業内容現代文化表現学科で学んだことが活かせるクリエイティブな仕事を紹介する特集の冊子『Visions』を編集し、完成させる。春学期は社会人への取材やプロのグラフィックデザイナーとの打ち合わせなどがあるため、授業時間以外の活動も多くなる。課題は多く、頻繁に提出を求める。
また、同誌の広報活動も行う。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について取材対象となる企業や人物について、十分に調査して授業に参加する、
事前にこれまでの『Visions』を丁寧に読むなど、予習にかなりの時間が必要。
1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項雑誌の構造を知るために実際の雑誌をいろいろ事前に読む、テーマに関しての予備知識や取材先の資料を読むなど、自習が必須となる。また、新聞を読む習慣を身につけ、さらに「これはいい原稿なのか」と問題意識をもって文章を読むことを求める。
授業の特徴(アクティブラーニング)体験学習・調査学習/その他
第1回・ガイダンス
・雑誌制作の流れを理解する

第2回・リサーチ(下取材)の発表
・企画会議
第3回・オリエンテーション(取材対象者からの概略説明)
・特集のターゲットとコンセプトを深く理解する


第4回・台割とは何か
・担当ページ決定
第5回・ラフとは何か。よいラフとはどのようなものかを理解する
・ラフを作る
・ラフチェックをする

第6回・エディトリアル・デザイナーの仕事を理解する
・デザイン打ち合わせ
・デザイン事務所訪問
第7回・取材申し込み書の書き方
・アポイントの取り方を学ぶ
・取材練習

第8回・雑誌のコンセプトに沿った写真とはどういうものかを学ぶ
・カメラマンとの打ち合わせ、ページ構成を伝え、よりよいビジュアルを考える


第9回・インタビューの実際
第10回・タイトルとリードの書き方を学ぶ
・企画と対象読者を意識した原稿の書き方を学ぶ


第11回・レイアウト回しの準備①
第12回・レイアウト回し
・デザイン事務所にてレイアウトを依頼
第13回・レイアウトの見方を学ぶ
・レイアウトに合わせた原稿の作成
第14回・レイアウトの確認
・印刷についてのレクチャー
・タイトル、リードを書く
・文字校正について学ぶ
授業の運営方法実習が授業の中心となる。
一部の編集ページの企画、広報企画、取材アポイントメント、取材、プロのデザイナーとの打ち合わせ、カメラマンとの打ち合わせなどの編集プロセスを実習で学ぶ。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法レイアウト回しの準備や原稿は対面で個々に指導する。
合格レベルに到達するまで、やり直しを求める。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 0% 評価対象としない。
授業参加 50% 平常点
その他 50% 取材対応、ラフレイアウトや取材原稿の内容など、冊子作りのプロセスの中での貢献度や成果を評価する。
評価内容(評価方法、評価基準4) 取材対応、ラフレイアウトや取材原稿の内容など、冊子作りのプロセスの中での貢献度や成果を評価する。
テキスト 記者ハンドブック第14版新聞用字用語集(2022)共同通信社 2,090円(税込み)
参考文献 『裏Visions』2025年版は制作の参考になる。
その他、履修生への注意事項 秋学期のライティング特殊演習(編集)Bと合わせて履修することが望ましい。
広報活動では授業の様子などを発信するので、履修者にはその協力をお願いする。
デザイナーの事務所での校外授業がある。
取材は授業外の時間に行う。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】
実務経験の概要 女性誌(ファッション誌、ライフスタイル誌)の編集長、ファッション・ビューティジャンルの副編集長の経験を持つほか、多数の書籍を編集してきた。
実務経験と授業科目との関連性 新人編集者を指導してきた方法で、雑誌編集の仕方を指導。出版社勤務時代に築いた人脈を生かして、特集企画やプロのクリエイターと学生を組ませるなど、学生に貴重な経験を提供できる。