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科目名現代日本のデザイン
担当者山本 博一
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目

現代日本のデザインと現代日本の生活

授業の到達目標

現代日本のデザインについての知識習得、日本独自の美意識や価値観および現代社会の影響を受けてデザインが具現化されていることの理解から、身近な機器などのデザインについて多角的な考察で独自の見解が述べられるようになることが本授業の目標です。

今年度の授業内容

現代日本のデザインについて主な分野を紹介し分野ごとに日本独自の美意識や価値観などの観点から考察していきます。使用者だけではなくクリエイターや製造者の視点からの考察は本授業の特色となります。分野をクロスオーバーするユニバーサルデザインや環境デザインについても、その考え方と現状について解説します。状況に応じて招聘した専門家の意見をうかがう機会をもつ場合があります。また授業の進行状況等により予定は変更されることがあります。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について予定を参照し授業でとり上げるデザイン分野に関わる「モノ」を一つあげ、用途や機能以外の魅力として感じたことなどをノートしておくこと。講義受講後はノートを加筆修正し理解を深めること。 1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項

デザインに関わる展覧会などへ積極的に足を運ぶようにしてください。

授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/レポート
第1回

ガイダンス:現代日本の産業区分によるデザインの分野

第2回

空間デザイン1:日常空間のデザイン(住居ほか)

第3回

空間デザイン2:非日常空間のデザイン(店舗、見本市ほか)

第4回

空間デザイン3:非日常空間のデザイン(テーマパークほか)

第5回

グラフィックデザイン1:ポスター・フライヤー

第6回

グラフィックデザイン2:パッケージ、ロゴマーク、POP、コピー

第7回

授業内研究課題1(レポートを提出): グラフィックデザインを考察

第8回

ファッションデザイン:衣服(保健衛生機能、社会的機能、自己表現機能、伝統、ウエアラブル)

第9回

テキスタイルデザイン:織りと染め

第10回

WEBデザイン:HTMLとCSS

プロダクトデザイン:人間工学


第11回

インダストリアルデザイン:テクノロジーとの関わり

第12回現代日本のデザイン(人):ユニバーサルデザイン・UI/UX
第13回

現代日本のデザイン(社会):環境デザイン

第14回

授業内研究課題2(レポートを提出): デザインの用途や機能とその他の価値

総括
授業の運営方法

講義形式の授業です。画像や映像で事例を示しながら現代日本のデザインについて分野ごとに解説していきます。各分野の現状からその概要と作品などを紹介し基礎的な用語や考え方について解説していきます。設定されている授業内研究課題は前提講義後に取り組みます。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法特徴的な見解の紹介や典型的な誤解について授業内での解説、または添削してフィードバックします。授業内研究課題2は希望者のみ対応します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 50% 出題時に明示します
授業参加 50% リアクションペーパー
定期試験 0%
テキスト

必要に応じて資料を配布します。

参考文献

日本のデザイン、原研哉、岩波書店、2011
日本のデザイン1945、ナオミポロック著、北川玲訳、河出書房新社、2020
陰翳礼讃、谷崎潤一郎
手仕事の日本、柳宗悦、岩波文庫、1985
デザインノートNo.85:最新表現と思考のプロセスを追う、デザインノート編集部、誠文堂新光社、2019
雑誌:商店建築、商店建築社

雑誌:DOMS

その他、履修生への注意事項

授業内研究課題が設定されている日は「PC」をご持参ください。

欠席日のリアクションペーパーは、当日のシラバステーマで自習し提出できます(ただし文頭に「欠席したこと」を必ず記載すること)。

状況に応じて招聘した専門家の意見をうかがう機会をもつ場合があります。

授業の進行状況等により予定は変更されることがあります。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】
実務経験の概要

設立したデザイン会社での公共施設を主とした空間デザイン、その他デザイン全般に関わる実務経験があります。

実務経験と授業科目との関連性

公共施設の空間デザインにおける「生活文化」の観察を通じた実践・実務、それを背景とした研究教育の内容が本授業科目と関連します。