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科目名コマーシャル表現論
担当者金子 英之
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目コマーシャル表現論
授業の達成目標1)コマーシャルに対する基礎知識を得てさらなる知識を求めてゆく人になる
2)コマーシャルに対するリテラシーを自分なりに考えることができる人になる
3)コマーシャルを通してクリエイティブ発想の可能な人へ踏み出すことができる人になる
4)自己の発想と他者の発想を知ることでアイデアの評価が可能な人へ踏み出すことができる人になる
今年度の授業内容1)自己アピールコピーを通して「宣伝すること」の意味を考える
2)自己アピールコピーを通して「他者がそれをどう評価するか」を知る
3)他者の作品や回答文を通覧して「優れた作品とは何か」「優れた視点とは何か」を考える
4)日本・世界の優れたコマーシャル作品をたくさん見る
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前学習については適宜前回授業時に指示を出します
(例:市川崑の作品について調べておくように)
30分〜1時間程度で終わるもの
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項意識的にコマーシャルを見てほしい
印象的なコマーシャルがあれば覚えておいてほしい
YouTubeなどでCM特集とかを視聴してほしい
*自分がなぜその作品に興味を惹かれたのか意識的になってほしい
第1回4/13(土)(第1回)
〈キャッチフレーズ-1〉

講義の概要の説明(授業内レポートの考え方について)

各自の自己紹介・その文章に基づいて自身をコマーシャル するキャッチフレーズ(1行)を考案する
 自分のいいところを書き出す
 他人にどうわかってもらいたいかを書き出す

日頃どんな媒体のどんなコマーシャル表現 に接しているかの確認
(テレビ・新聞・雑誌・ネット系・その他)


第2回4/20(土)(第2回)
〈キャッチフレーズ-2〉

*各自のセルフキャッチフレーズを考察する
(キャッチフレーズの効果的な作成方法について)
自分自身のセルフキャッチフレーズをリニュアルする

以降、講義内の提出物は、個人名は秘匿して「そのセルフキャッチフレーズにて進行」します

例:「霊長類最強」さん
第3回4/27(土)(第3回) 
〈キャラクター考察-1〉

*au三太郎の全コマーシャルを試聴
最も愛すべきキャラクター/苦手イマイチキャラクターの特徴を分析する

〈キャラクター考察-2〉

もし、苦手キャラその人から依頼されたらどんなキャッチフレーズをつけてあげるか?
「キャラ」がたつとはどういうことか考察


第4回5/11(土)(第4回) ここは外部講演者を想定(メディア関係者の講演)

講演日が整わなかった場合第5回を順次繰上げします







第5回5/18(土)(第5回)  

〈マイオールドコマーシャル 〉

各自「自身のマイファースト印象的コマーシャル 」(過去最も記憶に残るコマーシャル は何か)
あるいは原点となるコマーシャルを思い出す

 1)記憶としての印象に強さはどこにあるのか考察する
 2)自分自身の環境やイベントによる記憶なのか?

を思い出す。

You Tubeに掲載されているか?
「なぜそのコマーシャルは記憶にのこっ
第6回5/25(第6回) 

〈いまいちキャラキャッチフレーズ発表〉

*「いまいちキャラキャッチフレーズ」発表+講評
 いい作品、自分の発想による改定案をつくる




第7回6/1(第7回) 
〈私のブランド戦略-1〉

*あなたがやりたい仕事を「ブランド化」する
あなたの将来やりたい仕事に名前をつけて
あなたの仕事を印象付けるブランドネームを考えてください

例:将来、もしあなたが、花屋さん(パフェやさん、パン屋さん、カフェ等)をやりたい場合
どんな店舗名をつけるか?
(受講生の様子を見て特定の1業種に絞る場合もあります)

*「いまいちキャラキャッチフレーズ改定案」発表+
第8回6/8(第8回) 
〈私のブランド戦略-2〉

*各生徒さんの提出作品をもとにした講義
「ブランド」「ブランド名」とは何か

*マンションポエムについて考える

ここまでが、コマーシャルを構成する「ことば」の理解
第9回6/15(第9回) 
〈名作を読み解く-1〉

サントリーレッドのコマーシャル(大原麗子)を試聴する

この物語に出てこない画面に不在のひとは誰か

*「私のいち押しコマーシャル大会」投票締め切り
(ネットにて)

ここからが、コマーシャルを構成する「映像総体」の理解
第10回6/22(第10回) 
〈名作を読み解く-2〉

サントリーボスのコマーシャルを試聴する

あなたが新作を加えるとしたらどんなストーリーで世間をにやりとさせるか?
第11回6/29(土)(第11回)
〈イチオシコマーシャル大会-1〉

上映会

他者の選定作品に投票する
(自分が選んだ作品を他者はどう評価するのか) 

第12回7/6(土)(第12回) 
〈イチオシコマーシャル大会-2〉

結果発表会+決選投票

第13回7/13(土)(第13回) 

〈感動を考える〉

感動とは何か、そして感動に潜む罠を考える

どこが問題か?
第14回7/20(土)(第14回) 
〈AIDMAの法則〉

なぜ人はコマーシャルに動かされるのか?
あなた自身の「アイドマ体験」をふりかえってかんがえる

コマーシャル をめぐる、人と仕組みと「広告理論」
他者評価の罠・現代のAIDMAは?
授業の運営方法1)過去の名作・映像作品を見る
2)レポートを書く:レポートで当該授業の出席に変えます
3)後半に「私のイチオシコマーシャル大会」を開催するので選定作品を選び、優秀作に投票する


課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法講義内レポートは、メモコメントと共に返却する

松)滅多にないスーパーレア点:プロもびっくりレベル
竹)クリエイティブ感OK!
梅)合格!
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 50% 授業内のレポート受領
その他 50% 松竹梅の各得点の総計
テキスト 特になし
参考文献 特になし
関連ページ 特になし
その他、履修生への注意事項 一限開始なので遅刻厳禁とします

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】
実務経験の概要 企画デザイン業主催
企業戦略企画・都市計画・広報計画・販促計画・グラフィック・CI計画等
大学関連の事業開発および美術大学等で講義、社会人講座の実施等
実務経験と授業科目との関連性 企画とデザインとクリエイティブの関連でコマーシャルを取り上げる
コマーシャルは社会の断層なので、単なる視聴者ではなく、クリティカルな視聴者となってほしい
作り手のプロ意識を把握しながら、その詐術に陥らないスタンスを身につけてほしい
賢い消費者になること。一方で自分自身が発信者となり得る時代を意識したでもあるから、社会に受容される発信者となることを願う