科目名 | マンガ論 | |
担当者 | 西原 麻里 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | マンガを「メディア文化」として捉え、歴史的変容やジャンルの特徴、諸問題を学ぶ | |
授業の達成目標 | ①マンガ文化研究を学ぶことにより、現代社会のあり方やメディア文化の特徴などを理解することができる。 ②メディアの分析を通じて、表現されるものとそこに含まれるメッセージを読み解くことができる。 ③復習課題(リアクションペーパー)やプレゼンテーションで、自分の考えを言葉にして述べることができる。 |
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今年度の授業内容 | この授業では日本の「マンガ文化」を主なテーマとし、さまざまなジャンルの作品や作家、主要なメディア、読者(ファン)、時代的背景などの特徴について考察する。国内外のマンガ文化、あるいはマンガを起点とするメディア文化がどのように成立しているのか、またどのような問題が含まれているのかを批判的に検討することにより、現代文化を通じて社会を見る目を養う。 授業は講義形式だが、受講生(挙手制)による「わたしがオススメするマンガ作品」プレゼンテーションを実施する。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 準備学修 約2時間 授業にて指示された「次週テーマに関する議論」を調べること。 事後学修 約2時間 授業にて指示された「復習課題」に取り組むこと。授業で学んだことをノート等にまとめること。 ※「わたしがオススメするマンガ作品」プレゼンテーションに参加する人は、その準備をおこなうこと。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業内で紹介したマンガ作品や参考文献について、可能な限り実際に読み、予習・復習に努めること。 | |
第1回 | イントロダクション:マンガ表現の読み解き方 | |
第2回 | 現代の「マンガ」の始まり:ジャーナリズムと諷刺画/コママンガ | |
第3回 | 戦前から戦後のこどもマンガ:赤本マンガ・貸本マンガ | |
第4回 | 「劇画」と「スポ根」ブーム/自己表現のためのマンガ | |
第5回 | 戦前から戦後の「少女文化」の形成:華やかな世界への憧れ | |
第6回 | 60年代〜70年代、少女マンガの週刊誌時代:恋愛/友愛の関係性 | |
第7回 | 少女マンガの多様性:「少年愛」『JUNE』と「おとめちっく」 | |
第8回 | 同人誌文化・同人誌即売会とファンカルチャー | |
第9回 | 少年マンガの躍進とメディアミックス | |
第10回 | 青年マンガとレディースコミック/90年代以降のマンガ・メディア文化 | |
第11回 | マンガ家マンガ・エッセイマンガ | |
第12回 | 学習マンガ・実用マンガ | |
第13回 | マンガ関連ミュージアム/グローバル社会とマンガ | |
第14回 | 授業内評価:確認テスト | |
授業の運営方法 | ○パワーポイントを使用した講義形式で実施する。授業の資料はPortalで配布するので、事前に各自で印刷やPC等へのダウンロードをおこない準備すること。 ○授業でのノートの取り方は、ペーパー/デジタルのどちらでも自由である。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 復習課題(リアクションペーパー)のコメントや質問を次回授業で紹介し、教員から回答する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 50% | 復習課題(リアクションペーパー)の提出 |
その他 | 50% | 授業内課題(確認テスト) |
テキスト | 授業内で適宜指示する。 |
参考文献 | 竹内オサム・西原麻里編著『マンガ文化 55のキーワード』ミネルヴァ書房、2016年 その他は授業内にて紹介する。 |
その他、履修生への注意事項 | マンガに詳しい(ふだんからマンガに親しんでいる)人は、その「おもしろさ」や「楽しさ」がどのような条件によって成り立つのかを考えてほしい。 また、マンガについて詳しくなくても受講に差し支えない。ただし、自分から積極的にマンガに触れていってほしい。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |