科目名 | 写真論 | |
担当者 | 武内 厚子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 写真作品を構成する基本的要素を理解し、イメージを読み解く基礎力を身につける。 |
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授業の達成目標 | 写真を制作者側からの視点ではなく、享受者(鑑賞者)側からの視点で考えるための知識を身に着ける。主要な写真表現の技法の知識を理解するとともに、写真作品のイメージを読み解き、自覚的に写真を見、被写体が同じでも伝えたい内容や撮影する人によってちがう写真になることに気づき、その特徴を読み取ることのできる力をつける。 |
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今年度の授業内容 | パワーポイントや動画を用いた学習により、写真の多様な在り方と読み取り方を学ぶ。 一方、座学だけではなく、各自で能動的にかかわり、自身の手を動かして体験的に学ぶ内容も含まれる。 誰もが写真を撮影する現代に、改めて写真について多角的に考える。 すでにそこにある世界を切り取ることが最大の特徴である写真が、それでもそれぞれの表現の異なりが生まれる理由を考えていく。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業で紹介した写真に関する用語について検索し、きちんと理解できるようにする。 特に写真技法や用語は独特で混乱しやすいので間違いなく理解できるようにする。 授業で紹介した写真家の授業では紹介しきれなかった作品の画像を見て、写真家の傾向をまとめておく。 授業内で指示する写真史や写真技法に関する動画を見て復習する。 合計60時間 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 書店や図書館で写真集を積極的に見たり、美術館や写真ギャラリーで展覧会を見学するなど、数多くの写真作品に触れるよう心掛けてください。 |
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第1回 | イントロダクション(美術としての写真作品) 授業の進め方についての解説と、今後の授業で取り上げることの導入 |
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第2回 | 写真とは何か・・・・写真前夜 |
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第3回 | 主要技法紹介1 写真の誕生からの技法的な流れを紹介します |
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第4回 | 主要技法紹介2 写真の現像技法など、歴史的な主な技法を詳しく紹介します |
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第5回 | 主要技法紹介3 写真の現像技法など、歴史的な主な技法を詳しく紹介します |
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第6回 | 主要技法紹介4 実際にいくつかの技法でできた写真を見て理解を深めます |
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第7回 | 何を撮るのか |
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第8回 | 何を見るのか 写真の構図による鑑賞者の視線の動きについてなど、鑑賞者の立場から写真を考えます |
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第9回 | 何を伝えるのか1 写真のコンセプト、テーマ、写真史上の運動について講義します |
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第10回 | 何を伝えるのか2 写真家に聞く ゲストスピーカーとして現役の若手写真家をまねき話を聞きます |
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第11回 | 写真の潮流 日本の写真1 日本の報道・ドキュメンタリー写真、広告写真の流れを概観します |
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第12回 | 写真の潮流 日本の写真2 日本の芸術写真の流れを概観します |
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第13回 | 写真の潮流 海外 海外の写真の流れを概観します |
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第14回 | 写真を編む 写真展の企画コンセプトについて紹介します |
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授業の運営方法 | 主にパワーポイントと動画を用いた授業。 当日出席者を指名して、意見や感想を発表してもらうことがあります。 なるべく多くの作品画像を紹介しながら進めます。授業内で随時、関連動画、関連サイトを紹介しますので、各自で見るようにしてください。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 教員が代表的な事例を取り上げコメントする。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 80% | 中間、期末レポート |
授業参加 | 20% | 挙手、発言、リアクションペーパーなど |
テキスト | 購入の必要はありません。 |
参考文献 | 『写真技法と保存の知識 デジタル以前の写真ーその誕生からカラーフィルムまで』ベルトラン・ラヴェドリン著 白岩洋子翻訳 高橋則英監修 青幻舎、2017年 『日本初期写真史 関東編」図録、東京都写真美術館編集・発行、2020年 『光と影の芸術ー写真の表現と技法』東京都写真美術館編、平凡社、2012年 |
関連ページ | 「写真の技法解説」 https://topmuseum.jp/contents/images/explanation/explanation.pdf 東京都写真美術館「教育普及プログラム記録集」 https://topmuseum.jp/contents/sys_items/education_record01.pdf |
その他、履修生への注意事項 | 〇やむを得ない事情で授業スケジュールは変更することがあります。 〇ゲストスピーカーとして実際に活躍する写真家を招いて話を聞く機会があります。遅刻などゲストに失礼のないようにしてください。 〇授業中に、当日の出席者のなかから教員が指名して発言してもらうことがありますので、ご承知おきください。 〇出席は毎回の授業開始時に取ります。その時間に遅れた場合は遅刻扱いとなります。 〇電車遅延は授業に間に合った場合のみ受け付けます。授業終了後に学校到着した電車遅延は原則として受け付けできません。 〇配布物は主に授業開始時に配布します。遅刻の場合は教員より指示があるまで待ってください。 〇授業中は私語を慎んでください。私語が多く周囲に迷惑となる場合は退席してもらうことがあります。 〇欠席の場合にQ&Aからの連絡は必要ありません。公欠扱いになる場合は教務課に届けてください。大学で認めているもののみ公欠として受け付けます。就職活動やインターンによる欠席は出席にはなりません。 〇レポート等課題は授業内で発表します。 〇提出は締切日時を過ぎたものは、一切受け付けません。 〇おおよその写真のあり方を把握することを目標としていますので、詳細に暗記することが必要になるような内容は含まれません。そのため、共通理解が必要な内容のみ、資料配布をします。 〇授業内で使用するパワーポイント内容すべてを配布することは原則行いませんし、板書することはしません。 授業でノートをとる場所を教えることはありませんので、各自が必要だと思った部分をノートに書く癖をつけてください。〇提出物は、学生便覧に記載されている公欠の条件を満たす場合や配慮願が提出物の遅延に関係する内容である場合を除いて、期限を過ぎての提出は一切受け付けません。Q&Aをつかって一方的に送付した場合も受付けません。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |
実務経験の概要 | 現在、東京都写真美術館普及係長、学芸員、エデュケーター。展覧会企画、教育普及事業企画を行う。前職は東京都現代美術館学芸員。専門は美術館教育、対話型鑑賞。観察力、想像力、語彙力など多様な「生きる力」を目覚めさせるオリジナル教材「色と形と言葉のゲーム」を企画開発。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 美術館での経験による写真のワークショップや対話型作品鑑賞などのスキルを活かして楽しみながら仕組みを理解する手法を用いつつ、現場ならではの、教科書にない最新のアート事情を交えた授業を行います。 |