科目名 | 文化社会学 | |
担当者 | 佐藤 富雄 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 文化の多元的な理解のために | |
授業の達成目標 | 「文化とは、ある種の社会的力である」との視点から、文化を社会学的に考察し、文化と社会・人間との相互の関係性・規定性を捉えられるようにすることを目標とする。 | |
今年度の授業内容 | 「文化」を「社会学的」にとらえること自体、それほど単純なことではない。その理由は、「文化」の定義自体が多様であり、あいまいな点にある。学問領域が異なれば当然のこと、社会学の内部においてさえ、対象としての文化のとらえ方は多様である。さらには、対象としての文化を限定したとしても、文化を社会学的に研究・分析する方法もまた多様である。したがって、「文化」を「力」として捉えるという視点自体が一つの分析視角でしかない。しかし、多義的な文化をとらえるにあたっては、一定のの視角から分析することによって共通する要素を浮かび上がらせることも有効な方法となるにちがいない。 はじめに、社会学と関連する文化論の系譜および文化社会学の系譜を紹介し、前半では文化社会学の対象と領域に関して上記の視点から論じていく。 後半では、文化表現を理解し、分析するための社会学的枠組み、社会的視点を紹介する。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回の講義に関し、配布資料、ポータルにアップする資料を読み、内容を理解すること。授業後は内容を振り返り、復習ノートにまとめ、理解を深めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 4つの小レポート作成にあたっては、配布する関連資料等を参考にし、課題に適切に応えるレポートを作成すること。 定期試験は、あらかじめ複数の課題(小レポートと同じ4つの課題としています)を提示し、試験当日にその中から2題を出題 するという形式による持ち込み不可の論述式試験ですので、事前に準備が必要です。 |
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第1回 | オリエンテーション:授業概要、授業の進め方、達成目標、評価方法等の説明 | |
第2回 | 社会学のなかの「文化社会学」の位置 | |
第3回 | 1.文化社会学の対象と領域 (1)文化表現と日常生活の文化 | |
第4回 | (2)マスメディアと文化表現 | |
第5回 | (3)情報環境の変化と文化表現 | |
第6回 | (4)ポピュラーカルチャーとしての文化表現 | |
第7回 | (5)アート、ハイカルチャーとしての文化表現 | |
第8回 | (6)身体をめぐる文化表現 | |
第9回 | 2.文化表現を理解するための社会学的枠組み (1)文化と自然、記号と機能 | |
第10回 | (2)文化表現とジェンダー・セクシュアリティ | |
第11回 | (3)文化表現と階級・階層 | |
第12回 | (4)文化表現と権力、社会的力 | |
第13回 | (5)文化表現とテクノロジー | |
第14回 | 全体のまとめ、理解度の確認と解説 | |
授業の運営方法 | パワーポイント(or ワード)画面、資料画像などを提示しつつ、基本的に講義形式で授業を進めます。ただし、受講生に発言を求めながら授業を進めますので、それを前提に受講して下さい。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題レポート回収後、レポートの内容および形式に関する問題点、典型的な誤解などについての解説を行います。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 小レポートと同じ4課題の中から、試験当日に任意 の2題を出題する形式で持ち込み不可の論述式試験 を実施 |
小論文・レポート | 40% | 4つの課題について、各課題800字程度の小レポートを2~3週間の間隔で提出してもらいます。 |
授業参加 | 0% |
参考文献 | 井上俊・長谷正人編著 『文化社会学入門−テーマとツール』 ミネルヴァ書房 2010年 井上俊編 『新版 現代文化を学ぶ人のために』 世界思想社 1998年 渡辺潤・伊藤明己編 『<実践>ポピュラー文化を学ぶ人のために』 世界思想社 2005年 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |