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科目名現代文化表現学研究入門E
担当者西原 麻里
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次2年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目マンガ文化と現代テキスト表現の研究入門
授業の到達目標①マンガを始めとする現代テキスト表現文化を対象とする専門的研究のための基礎能力を身につけ、批評や考察をすることができる。
②マンガ雑誌の誌面を多角的に分析し、現代テキスト表現文化の特徴や問題を理解することができる。
③先行研究の議論をもとに作品分析をおこない、現代テキスト表現文化についてレポートにまとめることができる。
今年度の授業内容この授業ではまず、マンガを始めとする現代テキスト表現文化を研究するための理論を学び、それぞれの要点や分析の視座を把握する。
それを受けて、学期の前半ではグループ研究として、マンガ雑誌を用いた誌面分析する。学期の後半では個人研究として、現代テキスト表現に関する先行研究の文献講読と作品分析をおこなう。いずれも研究発表(プレゼンテーション)とディスカッションを実施する。以上2点の調査活動を通じて、マンガ文化や現代テキスト表現のあり方と研究の視点を実践的に学ぶ。
最終的に、個人研究の結果をもとに考察・批評しレポートにまとめる。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について○準備学修 ※約2時間
グループ研究と個人研究のために、授業で指示された文献を読解すること。
○事後学修 ※約2時間
授業で指示された論点をもとに分析や考察に取り組むこと。授業で学んだことをノートにまとめること。
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項授業で紹介された参考文献をもとに、マンガ研究や現代テキスト表現研究の理論や視座について調べること。また、授業で学んだ理論や課題を身近な事例に引きつけて考えてみること。
授業の特徴(アクティブラーニング)レポート/プレゼンテーション/討議(ディスカッション・ディベート)/グループワーク/反転授業(知識習得の要素を教室外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態)
第1回マンガ文化のキーワードを学ぶ/研究グループの設定
第2回マンガと現代テキスト表現研究の視座を学ぶ
第3回グループでの調査:マンガ雑誌の分析フォーマット
第4回雑誌の誌面分析(1):それぞれの「物語」と雑誌・作品の「ジャンル」
第5回雑誌の誌面分析(2):キャラクターと関係性の表象
第6回雑誌の誌面分析(3):マンガ表現論からみる場面構成
第7回雑誌の誌面分析(4):「雑誌」というメディアを作り上げる要素
第8回グループ研究の成果発表(1)
第9回グループ研究の成果発表(2)
第10回文献講読:マンガ研究・現代テキスト表現研究に関する文献を調査する
第11回文献講読:マンガ研究・現代テキスト表現研究に関する文献を読解する
第12回先行研究をもとにした作品分析の発表(1)
第13回先行研究をもとにした作品分析の発表(2)
第14回先行研究をもとにした作品分析の発表(3)
授業の運営方法授業の資料はPortalで電子配布するためほか、調査でも用いるため、授業ではかならずPCを使用する。
プレゼンテーションではパワーポイントによる視覚資料を使用する。
授業への質問やコメントは、直接、またはPortalのQ&Aで受け付ける。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法プレゼンテーションには授業内で教員から講評を行う。また、調査結果をまとめたレポートにはPortalでフィードバックを行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 50% グループ研究の内容とディスカッション
小論文・レポート 50% 個人研究の結果に関する学期末レポート
テキスト 授業内で適宜指示する。
参考文献 小山昌宏・玉川博章・小池隆太編著『マンガ研究13講』水声社、2016年
―――編著『マンガ探求13講』水声社、2022年
竹内オサム・西原麻里編著『マンガ文化55のキーワード』ミネルヴァ書房、2016年
その他、授業内で適宜指示する。
その他、履修生への注意事項 調査研究のための、マンガ雑誌や単行本の購入が必要である(1点あたり500円〜1500円)。
マンガ文化を始めとする現代テキスト表現文化は、「テキスト」とそれを取り巻くさまざまな事象によって成り立っている。日頃から積極的にさまざまな作品に触れ、研究の視点を育ててほしい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】