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科目名舞台芸術史概説
担当者江口 正登
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(一部オンライン)
オンライン実施回
第2回/第3回
授業題目舞台を観る力を養う
授業の到達目標(1)舞台芸術の歴史についての基礎的な知識を身につける。
(2)舞台芸術の分析・解釈に関わる基礎的な概念や理論を理解し、説明できるようになる。
(3)現代の舞台芸術の作品を、授業で学んだ歴史や理論を踏まえつつ、分析・解釈ができるようになる。
今年度の授業内容舞台芸術を探究していくための第一歩となる導入的な講義です。近代以前の事象や、海外の動向、ダンスや伝統芸能などの表現にも触れますが、特に日本の現代演劇を中心的に扱います。
授業の前半ではまず演劇という芸術の特質や歴史的な流れを概観し、それを分析していくための視点や方法を紹介します。それ以降では、現代演劇の展開を、代表的ないくつかの作品を取り上げ、映像による鑑賞なども交えながら検討していきます。
これらを通して、舞台芸術を社会的・歴史的な文脈を踏まえつつ批評的に捉え、思考し、言語化していくための基礎を身につけます。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習:事前に講義資料に目を通し、気になった点や疑問に思った点などを整理しておく。調べ物や映像の視聴などを事前課題として課すこともある。
復習:授業の内容を踏まえ、感想や質問をリアクションペーパーにまとめ、提出する。授業で扱われた内容に関して発展的にリサーチを行い、知見を蓄え、期末レポートにつながる問題意識を育む。
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項舞台芸術はもちろんのこと、それ以外の様々な芸術ジャンルにも日頃から関心を持つように心がける。授業時にも公演や展示の情報を紹介するので、なるべく積極的に足を運んでほしい。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/レポート
第1回演劇とは何か:要素と特質
第2回演劇史の基礎知識
第3回演劇研究の方法
第4回演劇の近代化
第5回1960-70年代①:アングラの実験(身体と言語の探究)
第6回1960-70年代②:アングラの実験(古典の再解釈)
第7回1970-80年代:小劇場の隆盛
第8回1990-2000年代:演劇形式の多様化
第9回2000-10年代:岡田利規以降の演劇
第10回近年の小劇場演劇
第11回劇場を離脱する演劇
第12回リアリティ演劇
第13回演劇環境の変容
第14回まとめ
授業の運営方法講義形式。資料をPDFで配布し、授業時には映像資料も用います。履修者はリアクションペーパーを毎回提出し、学期末には期末レポートを作成します。期末レポートに関連して演劇公演の鑑賞(チケット代3000~5000円程度のものを対象とする予定)が課されます。
資料配布や日常的な連絡にはMicrosoft Teamsを使用します。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法毎回のリアクション・ペーパーの質問や感想に関して、主だったものや有意なものを次回授業の冒頭で紹介し、コメントする。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 70% 期末レポート
授業参加 30% リアクションペーパーおよび授業参加への積極性
テキスト PDFでレジュメ及び文献の抜粋を配布します。
参考文献 オスカー・G・ブロケット,ロバート・J・ボール,ジョン・フレミング,アンドルー・カールソン『エッセンシャル・シアター:西洋演劇史入門』香西史子訳,春風社,2024年.
エリカ・フィッシャー=リヒテ『演劇学へのいざない:研究の基礎』山下純照他訳,国書刊行会,2013年.
山下純照,西洋比較演劇研究会編『西洋演劇論アンソロジー』月曜社,2019年.
その他、履修生への注意事項 ・オンライン授業の回は、Microsoft Teamsを利用し、リアルタイム配信の形式で行います。資料の配布、出席確認もTeamsを通じて行います。
・授業の運営方法の欄にも書きましたが、期末レポートに関連して演劇公演の鑑賞が課題となりますので、チケット代の支出が必要になります。3000~5000円程度のものを対象とする予定です。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】