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科目名デザイン文化論
担当者山本 博一
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目

デザイン文化

授業の到達目標

歴史に残る「デザイン」について創作された環境の観点から解説していきます。近代から現代までのデザイン様式やデザイン運動についての知識習得とモノや空間を考察するための視点を養ないます。「デザイン」を「文化」として「生活や社会との関わり」とともに考察できるようになることが本授業の目標となります。

今年度の授業内容

ウイリアム・モリスの時代から現代までのモノや空間の「デザイン」と「デザイン様式」や「デザイン運動」について、当時の「生活や社会」との関係を読み解いていきます。授業では、「装飾」「産業」「社会」「国際化・大量生産」「地域による特質・環境ユニバーサルデザイン」をキーワードに、対象を画像で紹介しデザインと歴史上の出来事などとを関連づけながら解説します。状況に応じて招聘した専門家の意見をうかがう機会をもつ場合があります。また授業の進行状況等により予定は変更されることがあります。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前に配布する資料および授業計画に目を通して予習し、講義受講後は配付プリントやノートを見直して理解を深めること。 1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項

日頃から、身近にあるモノや空間の造形(かたち・いろ・素材)について観察し、自分なりにその造形の理由を考えメモをとるようにすること。

授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/レポート
第1回

ガイダンス:「デザイン文化論」の概要、文学部での本分野の学びの価値、授業の進め方についてなど


第2回産業革命後のデザインと「ウイリアム・モリス」のデザイン
第3回「装飾」をキーワードとした19世紀末頃のデザイン1:グラスゴー派ほか
第4回

「装飾」をキーワードとした19世紀末頃のデザイン2:アール・ヌーボーほか

第5回「装飾」をキーワードとした19世紀末頃のデザイン3:ユーゲント・シュティルほか
第6回授業内研究課題1(レポートを提出):「装飾」をキーワードとしたデザインについて
第7回「産業」をキーワードとした20世紀前半のデザイン1:ドイツ工作連盟、バウハウス
第8回「産業」をキーワードとした20世紀前半のデザイン2:デ・ステイルほか
第9回「産業」をキーワードとした20世紀前半のデザイン3:アール・デコほか
第10回

「社会」をキーワードとした20世紀前半のデザイン:ロシア構成主義ほか

第11回「国際化」をキーワードとしたアメリカ20世紀前半のデザイン
第12回「大量生産」をキーワードとしたアメリカ20世紀前半のデザイン
第13回

「地域による特質」と「ポストモダン」「環境」や「ユニバーサルデザイン」をキーワードとした20世紀後半のデザイン:

第14回

授業内研究課題2(レポート提出):デザイナーと作品について

総括
授業の運営方法

講義形式の授業です。授業第2回目に授業全てに関わる資料を配布します。授業ではその配布資料とレジュメ、映像で解説していきます。設定されている授業内研究課題は前提講義後に取り組みます。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法特徴的な見解の紹介や典型的な誤解について授業内での解説、または添削してフィードバックします。授業内課題2は希望者のみに対応します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 50% 出題時に明示します
授業参加 50% リアクションペーパー
定期試験 0%
テキスト 必要に応じて資料を配布します。
参考文献

近代から現代までのデザイン史入門、トーマスハウフェ著、薮享訳、晃洋書房、2007

近代家庭機器のデザイン史、面矢慎介著、美学出版、2020

国際デザイン史―日本の意匠と東西交流、デザイン史フォーラム編、思文閣出版、2001

その他、履修生への注意事項

授業内研究課題1が設定されている日は、「2B程度の鉛筆と消しゴム、赤青のボールペン」を持参してください。授業内研究課題2が設定されている日は「PC」をご持参ください。

欠席日のリアクションペーパーは、当日のシラバステーマで自習し提出できます(ただし文頭に「欠席したこと」を必ず記載すること)。
状況に応じて招聘した専門家の意見をうかがう機会をもつ場合があります。
授業の進行状況等により予定は変更されることがあります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】
実務経験の概要

設立したデザイン会社での公共施設を主とした空間デザイン、その他デザイン全般に関わる実務経験があります。

実務経験と授業科目との関連性

公共施設の空間デザインにおける「生活文化」の観察を通じた実践・実務、それを背景とした研究教育の内容が本授業科目と関連します。