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科目名ポピュラーカルチャー概論
担当者吉田 信夫
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目ポピュラーカルチャーの誕生、その進化、変遷、多様性、地域性とグローバル化
授業の達成目標この授業の目標は、大きく分けて、下記の3点です。
1.
世界の多様なポピュラーカルチャーの主要なもののいくつかを概観、それらに関する知識を身につけること。
2.
20世紀以降のアメリカ発、グローバル化したポピュラーカルチャーに関して、俯瞰的な知識を身につけること。
3.
1、2を通して、各自、文化とかポピュラーカルチャーとかの本質について考えたり、日本のポピュラーカルチャーは、そのような歴史や多様性やグローバル化の中で、どのようなあり方で、どのような場所に位置しているのかを考えたりする力を養うこと。
今年度の授業内容最初に、文化に関する典型的な態度を数種類考察します。
その後、キリスト教圏とイスラム圏、ヨーロッパとアフリカの接触によって生まれたスペインの文化の中に、のちに新大陸で生まれる文化に通じる要素を考察します。その際、イスラム圏の文化やアフリカの文化についても触れます。
次に奴隷貿易と、その結果、新大陸で生まれた新しい文化を考察します。
中南米に関しては、ブラジル、メキシコ、キューバ、ジャマイカを取り上げます。
続いて、北米大陸に生まれた新しい文化を取り上げます。その際、1950年代に生まれたポピュラーカルチャー、若者カルチャーは特に重点的に考察します。
また、その1950年代アメリカに生まれる文化の文化的・社会的基礎となった1920年代のフランスとアメリカの都市文化、および、1950年代を基礎として生まれた1960年代のカウンターカルチャー・ニューエイジも取り上げます。
上記の知識・考察をもとに、1920年代と1950年代に生まれた新しいポピュラーカルチャーや生活様式が、どのように日本のポピュラーカルチャーや生活様式に影響を与えたか、1960年代のニューエイジ思想は日本に無条件に流入したのかどうか等を各自で考えてもらいます。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間についてあらかじめポータルで配信する授業資料を読んで内容を理解しておくこと。
前回に提出された課題に関しての補足説明等をポータルにて配信するので、授業内容を振り返りながら読んで、理解を深めること。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項興味を抱いた分野・事項に関して、映像資料、画像資料、音声資料、活字資料等を、各自、積極的に研究して下さい。
第1回授業の説明、文化に対する数種類の典型的な態度
第2回ヨーロッパとイスラム、異文化接触と文化、スペイン、フラメンコの音楽と舞踊
第3回イスラムの文化、アフリカの文化
第4回奴隷貿易、奴隷貿易とキリスト教と音楽
第5回中南米の文化(1)ブラジル、中南米の文化(2)メキシコ、中南米の文化(3)ジャマイカ
第6回北米の文化(1)奴隷制度と教会
第7回北米の文化(2)奴隷解放とブルースとジャズ
第8回北米の文化(3)カントリーミュージックとブルーグラス
第9回1920年代と生活様式の変化と音楽とダンスと女性の解放とファッションとスポーツ
第10回ハリウッド映画の誕生と映画の黄金時代
第11回若者カルチャーの出現を準備した第二次世界大戦後のアメリカの社会状況とビート「アメリカの場合、日本の場合」
第12回音楽とスポーツと人種「見えない存在から見える存在へ」
1950年代と生活様式の変化「郊外と自動車とラジオとテレビとスポーツとマクドナルド」


第13回1960年代とカウンターカルチャーとニューエイジ
第14回文化史的な転換点としての1970年代「アメリカの場合、日本の場合」
ヒップホップ


授業の運営方法映像・音声・活字資料等を題材に行ないます。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ポータルを通して提出してもらった課題から数名分を選び、全文または部分的に取り上げて、匿名で紹介した上で、補足コメント等を加えて、ポータルにて配信します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しません
小論文・レポート 0% 実施しません
授業参加 0% 授業参加度は授業内の提出課題の内容から判断します
その他 100% ポータルを通しての提出課題の内容を総合的に評価する。
テキスト ポータルを通して、配信します。
参考文献 その都度、授業、および、ポータルを通して、紹介します。
関連ページ {RECORDING ACADEMY GRAMMY AWARDS, https://www.grammy.com}
その他、ポータル等を通して、その都度、URLを紹介します。

その他、履修生への注意事項 扱うテーマは、それぞれ一見無関係なように見えて、実は関連していることが多いので、毎回、各テーマの関連性などを考えたりしながら受講して下さい。
出席は、ポータルを通した各回の課題の提出を持って、カウント・換算します。



卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】